例えばの話。
夫が通販で趣味のゴルフに使う、ゴルフバックをオーダーしたらしい。
夫「今日通販でゴルフバッグをオーダーしたから、明後日くらいに宅急便で届くと思う。受け取っておいて。」
妻「ちょっとー!私出かける予定があったのにぃ、、。自分の物くらい、自分で受け取れるようにしなさいよ!」
「だって僕は毎日会社に行ってるし、、。」
「じゃあ会社に送ってもらえばいいじゃない!?そうよ!そうしなよ!」
「、、、、、、。」
例えばの話。
夕ご飯を食べていた時のこと。
「なんか最近、味つけが濃い気がするんだけれど。塩が多いんじゃない?」
「は?今までと同じ味付けだよ!それにレシピ通りに作ってるし。」
「なーんか味が濃いんだよな〜」
「じゃあ、わかった。あなたには味を何もつけない状態で出すから!自分で勝手に味付けすれば?」
「それはおかしいでしょう?僕はただ、もう少しだけ塩加減を減らしてって言ってるだけだよ。」
「おかしいのはそっちでしょ!料理作ってもらって文句言うってどんな神経?」
「、、、、。」
なんだか、いやーーーな空気が流れていそうですよね。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
なぜ打ち負かさないと気が済まない?
普段から女性はおしゃべりが得意だからか、口では男性に負けまい!としてしまう女性は少なくないかもしれません。
なぜか、「ここをこうした方がいいよ。」と言われるとカチン!ときたり。
「宅急便受け取っておいて」と言われると、「なぜ私を利用するわけ?私はあなたの母親でも召使いでもないんですけど!!」と、これまたカチンときたりする。
これね、女性の中の男性性が強くなっちゃっていると生まれやすい現象なんです。
実はまるっきり同じ会話ではありませんが、上記のようなやりとりを私、昔々夫としていました。(滝汗)
なぜだか夫に従いたくない、みたいな感覚が心の中にいつもあったのですね、、。(今はそんな感覚まるっきり無くなっちゃいましたけど、、)
「男に負けるもんか!」という意識が心の中にあったのです。
だから「頼る」「お願いする」なんてもってのほか!!
弱い自分、無能な自分をさらけ出すようで、絶対にやりたくないことでした。
そして「自分は正しい」という、まぁ実は人間誰しもが持ちやすい感情なのですが、この気持ちから、
「自分の意見を押し通す。相手の意見は受け入れない。」
ということをしていたのです。
だからパートナーシップはなかなか上手くいかなかったのですねぇ。
振り返ってみると、本当にイライラを感じる時間が多かったなぁ、、と思います。
じゃあなぜ、今は私はこんなにもポケー〜っとした平穏な心を手に入れられたのでしょうか?
女性性のコミュニケーションに変えていく
言葉で相手を論破する、はディベートのようで(アメリカ大統領選挙前はそのような番組がテレビ中継されますね)まさに「相手を打ち負かすことが前提」のコミュニケーションです。
競争意識が高い、男性性どうしのぶつかり合いですよね。男性性の一つは競争のエネルギーで「1番」や「勝ち」にこだわります。
でもパートナーシップは、男性性と女性性の競争ではなく、調和で成り立っています。
なので、どちらかが女性性のパートを取らないと、なかなかうまくはいきません。男性性どうしだと、どうしても競争になってしまいますから。
女性性のコミュニケーションとは、
共感
お願い
頼る、あてにする
感謝
受け取る
です。
受け取るコミュニケーションってなんぞや?と思うかな。
受け取るコミュケーションとは、彼の愛や好意を受け取る、ということ。
例えば、「カバン持ってあげるよ!」というお申し出に「いい、私平気だから。軽いし!」ではなく、「じゃあお願いね♡」と彼の行為を受け取ることを言います。
競争意識を持ってしまった理由と対処法
そしてもう一つ大事なことは、「どうして男性と競争しようとするのか?」を見ていくこと。
過去に、必ずその理由につながる体験をしているはずです。
子供の頃、共学に通っていたあなたにお母さんから「成績はクラスでトップになりなさい」と言われていたとか。
あなたには厳しい門限があったり、お手伝いを強要されていたのに、お兄ちゃんや弟にはそれらがなかったので、不公平感をずっと感じてきたとか。
お兄ちゃんにいつも言いくるめられて、悔しい思いを沢山してきたとか。
「男の子」を望まれていたのに、あなたが女で生まれて、親がガッカリしているのを見て育ったとか。
人によって様々な理由があります。
どこで「女って損だ!」「悔しい思いをした!」という思いを抱いたのか?
まずそのきっかけを探し出していくことが大事になってきます。
パートナーは競争相手じゃないものね。
助け合って労わりあう、同じチーム、パートナーですから。
そう頭でわかっていても、ついつい「負けたくない!」と競争してしまうことはありませんか?
それは「女って損だ!」「悔しい思いをした!」、といった過去に傷ついた感情に引っ張られてしまうからです。
思考よりも感情の方が、心の中のパワーでは強いのですよ。
なので是非是非傷ついた心を癒していくこと、お勧めしたいです。
本当は褒められたかったんだね。
頑張り屋さんだったんだね。
悔しい思いを沢山してきたんだね。
本当に嫌だったね。頑張ってきて、偉かったよ!
そのような言葉をかけながら、昔々に傷ついた自分自身を抱きしめて受け止めてあげましょう。何度も何度も。
あなたがいつの日か競争意識を手放して、素敵なパートナーシップを手に入れられるよう、ずっと応援していますからね。
今日の記事があなたの参考になりますように。
強がりさんだけれど、寂しがり屋さんでもあるあなたにお伝えしたい記事です。↓