先日の恋愛心理学講座「過去の恋愛の清算は済んでいますか?」にご参加の皆様、本当にありがとうございました!!
2時間弱の講座のうち20分間を使ってご質問にお答えしたのですが、お答えできなかった分をこのブログにてお答えしていこうと思います。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
わかりやすい興味深い講座をありがとうございます。手放しが進んでいない場合、怒りがあるとのことですが、その場合の怒りが湧く仕組みを教えてください。
先日の面談カウンセリングで、福井名産の「桜の羽二重餅」を頂き、今それを食べながらブログを書いています。(クライアントさん、どうもありがとう〜。一緒に頂いた味噌鍋も美味しく頂きました!)
というわけで、今日のご質問者さんは「おもちさん」に決定です。
おもちさん、ご質問をありがとうございます。
手放しが進むと、怒りが湧いてくる
私たちは彼氏さん、または彼女さんに振られてしまうと、大きな悲しみに襲われます。
もうあんなに素敵な人は現れない。
私は、もうきっと誰とも付き合えないんだ。
一生この孤独感が続くんじゃないか。
もう私は誰からも愛されない!
こんな気持ちで心がいっぱいな時。
本当辛い時期ですよね。
そして別れた彼を思い出しては、「どうしてこんなことになっちゃったんだろう?」とぐるぐる考え、
「あんなこと言わなければ、まだ付き合いは続いていたんじゃないか」
と自分の不甲斐なさに自分が嫌いになったりすることもあるんじゃないか、と思うのです。
もう一度時が戻らないかな、、と思ったり、ね。
この段階は、もちろん元彼の執着している状態ですから、手放しなんて全然できていない状態です。
でも、元彼とやり直せないかな、、と思って、ついLINEを送っちゃっても、既読もつかない、とか。
電話しても出てくれない、とか。
留守電残しても、折り返してもくれない、とか。
そんな冷たい態度に、「一度は好きになった相手に、そこまで冷たくしなくても良くない?」と怒りが出てきたり。
別れ際の元彼の、返事を全然返してこない不誠実な態度に怒りが込み上げてきたり。
そういえば付き合っている時も、私に対して理不尽な態度だったよね?と、怒りが出てきたり。
このように「怒り」が感じられるようになると、私たちカウンセラーは「怒りが感じられるようになってよかったですね」とクライアントさんにお伝えすること、よくあるんですよ。
心の成長プロセスは、「依存」→「自立」→「相互依存」と進んでいくのですが、「依存」から「自立」に移行する際に感じるの感情で代表格が「怒り」なのです。
だから「自立」、つまり自分で自分を大切にできる心を持つことができる段階にきたサインであり、手放しが進んでいるサインでもあるのです。
「こんなに素敵な私に、あんな失礼な態度をとるなんてありえんっ!!」
みたいに。
自分を大切に思えれば思えるほど、怒りを感じられるようになるんですよ。
もちろんこの怒りを感じることはゴールではなく、一通過点に過ぎないのですが、手放しを進めるには大事なことなのです。
なので、おもちさんの
手放しが進んでいない場合、怒りがあるとのことですが、
は、手放しが進むと怒りが出てくる、という理解にすると良いと思いますよ。
最終的な手放しは「許し」
人との関係性で心が傷ついてしまった時。
もちろん最初は悲しみで心がズタボロになります。
この段階では、まずは優しく自分自身の傷ついた心に寄り添ってあげることが何よりも大事。
ただただ溢れてくる感情に、身を委ねて、ただただ感情を感じきることに注視する時期です。
その次の段階は、「理解」。
彼はなぜあんな態度を取ったのか、彼なりの理由を考えてみる時期に入ります。
私たちの行動には、必ずその行動をとる「感情的な動機」があります。
「あぁ、それじゃあそんな態度も取っちゃうよね」みたいなヤツです。
その理解の次に来るのが、「感謝」。
あんなことしてもらったなぁ。
こんなこともしてもらったなぁ。
みたいに。
この感謝ができるところまで来ると、もう手放しはほとんど完了したも同然です。
最後の段階が「許し」。
「元彼が、どうかこの先も幸せな時間が過ごせますように。私も幸せになるからね。」
みたいな気持ちになれたら、100%手放しは完了です。
さらっと書いていますが、手放しのプロセスは数ヶ月から年単位ということも結構あります。
面談カウンセリングでは、イメージワークを使って直接潜在意識に働きかけることで、プロセスを早めることもできるのですよ。
だから電話カウンセリングよりも面談カウンセリングの方が癒しの進みが早いのですけれどね。
過去の恋愛が、なかなか手放せない時。
ずっと元彼にしがみついちゃっているような気持ちの時。
そのような方がいましたら、是非面談カウンセリングを使ってみてくださいね。
今回のお話は手放しと怒りの関係について、でした。
おもちさん、ご質問をどうもありがとうございました。