多くの女性が落ち入りやすい気持ちの一つに、「彼に幸せにしてもらいたい」というものがあります。
この気持ちの裏側には、「私一人じゃ幸せになれない」という思い込みが隠れています。だから、誰かに幸せにしてもらおう、そう思ってしまうのですが、この考え方だとパートナーシップはうまく行きにくくなっちゃますよ。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
あなたの感情はあなたのもの
あなたが幸せだ〜!と感じる時はどんな時でしょうか?
好きな人に優しくされた時?
好きな人に必要とされた時?
好きな人に抱きしめられた時?
それとも、、
美味しいものを食べた時?
旅先で素敵な夕焼けを見られた時?
大好きなアーティストのコンサートではじけた時?
仕事で結果を出して評価された時?
人によっては「夕焼けごときで別に幸せなんか感じない」という人もいるかもしれませんし、「仕事は苦行」と感じる人もいるかもしれないわけです。
捉え方は人によって様々で、だからこそ、感情の責任は当事者にある、ということを知ることはとても大切。
つまり「彼に幸せにしてもらおう」ということは、「あなた(彼)は私の気持ちを幸せで満たして頂戴ね!」と彼にあなたの感情を任せるとことに繋がり、幸せ感を感じないと、彼に対して不満を持つようになるのです。
私を不快にさせるあなたが悪い!
どうしてもっと私を大切にしないのよ!!
私が悪いんじゃない、あなたが私を不快にさせる張本人なの!!
さぁ、私を喜ばせなさいよ!!(怒!)
こんな感情を抱いたとき、あなたは彼に愛を送ることができるでしょうか?
多分、NOなんじゃないかな。
そして残念な事実に、あなたを幸せな感情で満たすことができるのは彼、ではないのですよ。
じゃあ誰?
めっちゃラッキーな事実に、それは、あなたなのですねー。
この事実を知っていると、「彼に幸せにしてもらおう」の発想ではなく、こんな発想になります。
「彼と一緒に幸せになろう」
これはお互いそれぞれが、自分で幸せになれるけれど、2人で協力してもっともっと幸せの幅を広げていこう!という大人の関係性が作れるのですね。
お互いの性別の特性を生かすと上手くいく
私たち夫婦は結婚して27年目なのですが、心理学を学んでからほとんど口論をしていないのです。
少なくとも昨年1年間は一度もしていません。
なんでかなー?と思い返すと、私がイラッとすることが皆無になったからだと思います。
一つは私は自分の好きなことを自分にさせているから。
以前は夫だけが好きなように楽しそうに生きているのを見ていて、イラッとしていました。
私は当時、全然楽しいと思えることができない状態だったからですね。
先ほどの「感情は自分のもの」とお伝えした通り、幸せな感情は自分で選択できるのですね。ゴキゲンな自分を毎日作り出せる時間を今はしっかり確保しています。(メッセージでもお伝えしていますが、フィールサイクルというジムにどハマりで、ほぼ毎日通っています)
もう一つは、夫に助けてもらえる機会が増え、私の被害者意識がゼロになったから、だと思うのです。
以前はまさに、「あなたのせいで私は不幸」だと感じることが多かったのです。
だから、さぁ、私に優しくしなさいよ!私をゴキゲンな気分にさせなさいよ!という気持ち満載でした。
例えば去年からの話だとこんなことがあります。
コロナ禍になり、夫は毎日自宅でのテレワークに働き方が変わりました。
朝昼晩と3食家でご飯を食べることになったのです。
いつも今日の特売の品を午前中に買い出しをし、それと冷蔵庫にあるもので昼と夜と翌朝の献立を考えるのですが、夫は実はこれが苦手なようで、「みえぽんすごいね」といつも褒めてくれます。
お母さんの方なら「あるある話」で納得されるかもしれないのですが、子供が朝、熱があったとしましょう。そこでお母さんはとっさに
今日の仕事の会議はあったかな?ないから今日はなんとか休めるかな?
小児科は確か9時からだから、行く前に洗濯はできるな。
夕飯の買い出しは今日行けそうもないけれど、冷蔵庫の中に確か生姜焼き用のお肉が2パックあったはずだから、今日は子供とゆっくり家で過ごせるか。
とりあえず、あと30分で先生達が登園するから、そうしたら幼稚園に電話すればいいな。
という段取りを10秒間くらいの間に、パパッと脳内で巡らせているのですねー。
このように女性の脳はマルチタスクなのです。
それに引き換え、男性である夫はシングルタスク。
決まったルーティーンはしっかりと確実にこなしてくれます。
夫は食べ終わった食器の片付けと、キッチンの飛び散った油をピカピカに磨き上げてくれ、いつも次に料理するときには最高のコンディションで取り掛かれるようにキッチンが片付けてくれます。
上手くいくパートナーシップの状態は相互依存。
お互いがお互いを補完しあう関係性で、自立と依存がシーソーのように行ったり来たりする関係性です。
あなたが得意なことはあなたがリーダーシップをとり、パートナーが得意なことは彼にお願いしてみるときっといい関係性ができるんじゃないかと思います。
もちろん、お願いしてやってくれた後は「ありがと〜う♡」の感謝の言葉は忘れずに、ですよ。
あなたのパートナーシップが素敵なものでありますように。