お母さんが許せない!~ずっとお母さんのお母さんをやってきた自分~

子供は皆、お母さんが大好きなんですよね。

え?私は大っ嫌いだ?
許せん?
顔も見たくない?

ということは昔々に大好きだったのでしょうね。
(そんなことは絶対ナイナイ!と思われる方程、是非読みすすめてほしいなぁ~)

いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

目次

親への怒りの影響とは

なぜなら愛の反対は無関心。
そこまで「大っ嫌い!」と心の中にお母さんへの怒りを抱えていらっしゃるとしたら、少なくとも無関心ではない、ということ。 2017-03-13_152907

この「親への怒り」というものは、大人になってからの人間関係に少なからず影響を与えてきます。

例えば甘える方法がわからない「超自立的な人」になって、人との距離感がよくわからない、という場合や

逆に甘えた経験があまりないので、大人になってから「依存心がコントロールできない」状況になって、特にパートナーに依存心100%になってしまう。

だからこそ、いつも不安感に襲われる、ということが起こったりします。

お母さんの影響力

子育ての経験のある方なら、実体験として身に染みていらっしゃるかも、ですが、生後半年を過ぎると、「ママ以外の人にだっこされると泣く」という時期がやってきます。

パパもダメ、ママじゃなきゃ嫌!という「人見知りの時期」です。

この時期はママが美容院に行こうものなら、大泣きして大騒ぎになるので、こっそり子供に気づかれないように外出したり・・。(私が子育て中、経験しました)ヽ(TдT)ノ

それ位、子供にとってママは特別な存在なんですよね。

子供はママを助けたい
ママの役に立ちたい
ママを困らせないようにしたい

といった心理が多くの子供の中に働きます。

この心理そのものは全く当たり前のもので問題はないのですが、

親の愛情が子供に流れる、または双方で循環する、 

は良いのですが、

子供から一方的に愛情が流れるという場合に問題が生じることがあります。

わかりやすく言うと、お母さんのお母さんをやっていた、という場合で
す。

例えば

いつもいつもお母さんの愚痴を聴いてあげていた。
お母さんは頼りにならない人だから、私が何でもしてあげないといけなかった。

というような場面です。

子供はママを助けたい、と思っているので、

犠牲的に母親の役割を頑張ってしまう、

ということが起こります。

でも本来、子供は年齢的にも立場的にも「依存の位置」にいるので、甘えたり頼りたい気持ちを持ち、親がその子供の甘えを引き受ける相手となる存在のはず。

つまりは子供は受け取る側で、親が与える側なんです。

野生でも、お母さん鳥が口を大きく開けた雛たちにエサを与えるけれど、雛がお母さん鳥にエサを与えませんよね?2017-03-13_154115


だから親に甘えることに罪悪感を感じる必要は、本来ないんです。

もちろん親の事情で、「今は忙しいから、ごめん、今ちょっと、甘えられても無理だ」と言われることがあるかもしれませんが、

「あ~、親の事情を分からず甘えた私は悪い子なんだ」と自分を責めることはしなくていいのです。

親離れの大切さ

カウンセリングでは、子供が親の位置に入る、つまりお母さんのお母さんをやり続けているとしたら、

その位置を正しい位置に戻す、

ということに取り組むことがあります。

この場合は母子癒着(特に母親が子離れできていない状態)となる場合が多いので、

1人暮らしをして親との心理的距離をとる。
お母さんのために生きるのではなく、自分のために生きる選択をする。

ということも一つの方法としてあります。

実際思い切って親の反対を押し切って一人暮らしをした方も十数名いらっしゃるのですが、最初は

「私を捨てる気?」
「この恩知らず!」
「あなたを想ってお母さん頑張って来たのに!」

などと言われることもあり、罪悪感に襲われることも多く、苦しい心境に陥ることも多い時がありました。

ここで大事なのは親を見捨てるのではなく、

「できることはするよ。
でもできないこともある。
出来ないことを犠牲的にはこれからはしない。」


という考え方だと私は思います。

できることとできないことの「境界線をひく」という行為は、共倒れを防ぐことができます。


出来ないことも無理してやることは犠牲。
けれどもできることはできるだけしてあげることは愛だと思うのです。

犠牲(我慢)からは怒りが生まれることが本当に多いです。

犠牲は「そこまで頑張らないと愛されない」という無価値感や「犠牲にならないといけないほど、自分は悪い子だ」という罪悪感から生まれることが多いです。

あなたはどのような子供時代でしたでしょうか?
犠牲、ありましたか?

もしも犠牲があったとしたら、そのことで今、実生活に問題を抱えていますか?

人に甘える、頼る、ができますか?
自分の考えを誰かに伝えることに抵抗感、怖れはありますか?

私がカウンセリングするとしたら、このようなことをうかがっていきたいですねぇ。

生きにくさは「犠牲の心理パターン」からうまれること、本当に多いのですよ。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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