親への怒りの影響とは?【アメブロ「恋と仕事の心理学」より】

あなたが正しく、相手が悪者。
だからあいつが悪いのよ!
だから私はいつだって不幸なの。

このマインドが作りだす、現実世界とは?

隔週木曜に執筆しております、アメーバーブログの「もっとラブラブに」。
本日UPされた記事はこちらです。

恋と仕事の心理学

   

今回は、私のプロフィールブログに寄せられたコメントをご紹介させてください。
最初のコメントをブログでご紹介させていただいた時、そのコメントの内容が
自分と重なる!!とコメントを下さった方が結構いらっしゃいました。

多くの方の参考になれば・・と思い、今回はこちらのアメブロでご紹介させて
いただくことにしました。

「なぜ私の人生、幸せじゃないのだろう?」のブログを最初に読まれてから、
今回の記事をご覧下さると、話の流れがより理解しやすいと思います。

そして、そのお返事コメントが寄せられました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

コメントを取り上げて頂いた者です。
特に母に対しては怒っていました。
元婚約者にも。

大好きだったのに突然ひどい別れ方をされました。
後で浮気していたのがわかり、心底信じていて本当に好きだったので大変なショック
でした。

今の夫と付き合っている時、結婚してもまだ
「もしかしたら元彼がまた戻ってきてくれるかもしれない」
と、心の中では思っていたようなのです!
(頭ではもちろんそんなことがないのはわかっているのに!) 

今の夫は3歳児のようなわがままと理不尽な理由もないモラハラをうけて
、訳がわからないし、なんでこんなになっているのかがわかりません。

でもこれはもしかしたら私が母に対してしたいこと、
元彼に対してしたいこと、
ぶつけたい怒りと同じなのかもしれません。
パートナーの姿は自分の姿だって言いますよね・・・。

そういうことはわかってきて、いろいろヒーリングしたりアファメーションしたり
しています。
少しずつ元気になり、仕事や友人関係は順調。
でも夫との関係は悪くなるばかり。口もきかなくなってしまいました。

(中略)

自分をみつめ、感情を癒していくことで、いつか彼とでなくても幸せになれるのか・・・
やっとつかんだ楽しい仕事やここで出来た友人関係もまたなくしてゼロから始めないと
いけないことになるのか・・・考えるだけでものすごい疲労感に襲われます。

そしてもう消えてしまったほうが楽なのでは、と思うことも。

それでも「なんとかなる」と思う自分もいるのです。

でもそして同時に「いやいや、ならないよ。ずっと不幸なんだ」と思ったり。
混乱してしますね。ここは個人のお返事のブログではないことを承知していますが、
また機会があったら、

そうやって自分をみつめたり癒したりしていくと、どう現実は変わっていくのか、
今回なら「誰に対して被害者でいたいかわかったら」どうしたらいいのか、

など教えていただけると大変うれしいです。
これは、カウンセリングをするとわかっていくことでしょうか。
これからもブログ、楽しみにしています。

~~~~~~~~~~~~~~~

オアシスさん、コメントどうもありがとうございます。

オアシスさんをはじめ、恐らく多くの方が知りたいこと、

そうやって自分をみつめたり癒したりしていくと、どう現実は変わっていくのか、
今回なら「誰に対して被害者でいたいかわかったら」どうしたらいいのか、

を中心にお話を進めていきますね。

私の問いかけ、
「もしもオアシスさんが被害者になりたいとしたら?」

「元婚約者と、特に母に対して怒っている」
(つまり、婚約者と母を「加害者」に仕立て上げている)、

とお答えくださいました。

お母さんに対する怒りのほうが強く、またオアシスさんの年齢が若い時
(多くは子供時代)に抱く怒りですので、
お母さんへの怒りのほうが元婚約者よりも、
よりオアシスさんに影響を与えます。

カウンセリングの現場では、お母さんへの怒りは、

私を大切にしてくれなかった。
私の気持ちをわかってくれなかった。
私に好きなようにさせてくれず、母親の価値観を押し付けた。

などがあります。

これを素直に表現出来、そして受け入れてもらえたらよかったのですが、
母に気持ちを伝えても

母がうろたえてしまう。
母がもっとキレて、自分を攻撃してくる。
母が全く自分をわかってくれない。

などがあると、自分の怒りを心の中に押し込めます。

そして、言いたいことが言えなくなってしまう傾向を自分の中に作ります。

友達に対しても、夫に対しても、言いたいことが言えない。
怒っていても、それを「言っても無駄」と思い、心の中にしまいこむ。

でも、怒りを心の中に押し込めただけで、心の中から消えたわけではありません。

「あなたのせいでこんなに私は怒っているのよ
さぁ、謝りなさいよ

この感情はずっと心の中に存在したまま。
お母さんに感じた怒りの感情を押し込めた、あの日からずっと。

相手が謝る状況というのは、すなわち

私=(正しい)  相手=(悪者)

でなければ、成り立たないですよね。
私が悪者だと、私が謝らなきゃならないですから。

なので、この感情を晴らすために、常に(悪者)が必要になってきます。

今回の話ならば、

例えば、婚約者なのに浮気して裏切るオトコ。
例えば、夫なのにモラハラな発言が多い男性。

今の悪者が去れば、またあらたなる「悪者」が必要になってくるので、
「悪者」を探し求めます。

これを永遠に続けていくとなると・・・・
考えるだけで、げんなり・・・ですよね。

   

このように文章で読むと、
「なるほど~~」
と思うのですが、現実には多くの方はこの心理を知らずに

「何でいつも、付き合う人付き合う人、変な人ばかり

とハテナが10個くらい頭の上に並んじゃうのだと思います。
そうやってハテナを抱えたまま、一生を終えていく人もいらっしゃるのかも
しれません。

私も心理学を学ぶまで、全く知らない事でした。
なので、学んで知った時には、
「心理学を知って良かった」
と心底思いましたもの。

自分を見つめて、
「母への怒りがこのように影響するのか」と知ることにより、
次のステップとして
「母親に本当に求めていたことはいったい何だったのか。」
「なぜ、母親は求めていたことにこたえられなかったのか。」

ということを探っていきます。

ここから先のステップは人によって様々ですので、カウンセリングでは
個々に合わせた対応になりますが、
最終的には、母親を理解し、そして、出来れば「許す」ということに繋がれば
とても理想的です。

でも、そこまで出来なくても、どうか「許せない私は悪い」と責めないで下さい。

今はそのタイミングではないのでしょう。
でも、この先、どうなるかなんて誰にもわかりません。
きっとベストなタイミングを神様が用意してくれるかもしれない。

それほど「許し」は、ハードルを高く感じる人もおられることも事実ですから。

「私はお母さんに対して怒っている
謝りなさいよ

という気持ちが心の中から無くなると、
謝らせなければならない、「悪者」は必要なくなるので、
パートナーが「悪者」である必要はなくなってきます。

なので現実として、だめんず(浮気やモラハラ、DVなどをする男性のこと)
なパートナーを選んだり、
パートナーをだめんずにすることがなくなるんですね。

今回の記事が、オアシスさんをはじめ、多くの方のヒントになれば嬉しく思います。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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