あなたが見ている世界、本当に真実でしょうか?
私たちが見ている世界は、私たちが見たいように見ているという事実があります。
失恋した後、やたらデートしている2人組がそこいらじゅうにいる世界に感じたり・・。
実際には失恋前も後もデートしているカップルの数に増減はそうそうなかったはず。
でも「デートしている人」が目につくんですよね。
隔週木曜に執筆中のアメブロ、「もっとラブラブに」
本日アップしました記事をこちらでもご紹介いたします。
あなたが見ている世界。
あなた自身が見たいように解釈している・・・という話、
心理学系の本で読んだことがあるかもしれません。
あなたが「見たままに見える世界」は他の人も同じように「見えている」とは
限らないのです。
あなたの思い込みで、または過去の経験を通して情報を分析して、世の中を認識
している・・という事実があります。
あなたが子供だった頃。
そうですね、小学校1,2年の頃がいいでしょうか
そのころの外遊びの絵を描いてもらったとしたら。
太陽は何色に描きましたか
日本の子供の多くは「赤色の太陽」を描きますが、
アメリカや他の国々では「黄色や白」の太陽を描く子供がとても多いです。
同じ太陽を見ているのに不思議ですよね。
朝日新聞や、世界大戦の旧日本海軍のマークが「赤色の太陽」が描かれ、
また天気予報でも圧倒的に赤い太陽が「晴れマーク」で表示され、
それを無意識に目にしている私たち日本人の心の中に出来上がった「思い込み」
が理由のひとつかもしれません。
リンゴを描いてください。
そう言われたら真っ先に赤色のクレヨンに手が伸びるのではないでしょうか
でも「黄色のリンゴ」も「薄い緑色のリンゴ」もありますよね。
ですが人は過去に食べたリンゴや、雑誌や本に出ていたリンゴに赤色が圧倒的
に多いことから「リンゴ=赤色」と「思い込み」を意識の中に植え付けています。
あなたが見ている世界が、
「あなたにとっては真実と感じているけれど、本当にそうだろうか?」
と俯瞰(ふかん)する眼を持つことは幸せに生きるために必要なことだと
私は思っています。
私の身内の話で恐縮なのですけれど、「思い込み」の参考になればいいなと思って
お伝えしますね。
今回の日本滞在で10日ほど私の実家に子供たちと泊まらせてもらっていました。
私の両親は結婚して間もなく50年なのですが、今でも毎日仲良く2人でウォーキング
に出かける、
「あなたたちは新婚ですか」
と思うような関係です。
この滞在中にもアゼンとするような出来事が色々とありました。
例えば、こんな会話。
父「おーい、母さん、プラ(プラスチック製)のゴミはどこに捨てればいいの?」
母「あ、このゴミ箱よ。」
また別の時。
父「おーい、母さん、紙ごみはどのゴミ箱」
母「あ、はいはい、紙ごみはこっちよ。(ゴミ箱に捨ててあげる)」
私は見かねて
私「おとーさんさぁ、何十年もこの家に住んでいるんでしょ
ゴミは毎日何度も捨てているんだよね
本当に覚えていないわけ
こんな風に毎回お母さんにきいているの
私だったら「いいかげんに覚えなさいよ!」ってキレちゃうかも・・だわ。」
父「だから俺は母さんナシじゃ生きていけないわけよ。
もう頼り切っちゃっているから。ね、母チャン」
(ここで母チャンとちゃん付けするところがマインドはすっかり子供モード、
依存モード全開なんですね・・・(汗))
こう言われて、母は
「もう困っちゃうわねぇ~」
全く困っていない表情、むしろとても嬉しそうに応える母・・。
またこんなことも。
両親と外食を食べに行った日のこと。
Aランチ、Bランチと2人別々に敢えてとり、2人で半分ずつ分け合って2種類のランチの味を
楽しむことは毎度のことなのですが、今回揚げ物系を母は頼んでおりました。
いそいそと揚げ物の衣をナイフとフォークできれいに外し、それを父のお皿へ・・。
私「ち、ちょっとお母さん、何やっているの」
母「だって、最近コレステロール値が高いって健康診断で指摘されちゃってね。
でも捨てちゃうのは何だか気が引けちゃって・・。
だからお父さんに食べてもらっているの。エビやお肉はお母さんがもらっちゃうんだけどね。」
父「いいんだ、いいんだ。○○(母の名前です)が幸せにしてれば、俺は何だって食べるさ。」
私「ちょっと、それだったら衣の中身もあげなよ、油の部分だけあげるのってひどくない」
母「あら、お父さんはなんでもおいしいって感じる人なんだからいいのよー。」
ゴミ捨ての状況では父が「子供か?」っと思うほど依存になり、
レストランでは母が「ちょっとそれってどうよ?」と思うほどワガママ娘になり・・。
依存と自立の役割が見事シーソーのように状況によって入れ変わっています。
こんなラブラブ夫婦なのですが、一時期、大変な状況になったことがあります。
それは母が50歳位の頃でした。
当時私は香港に結婚して駐在中で、日本に一時帰国して久しぶりに実家に戻った時。
「お父さんが浮気をしている!」
と涙ながらに母が訴えてきました。
きけば父が社内旅行でパートの女性の方とカラオケをデュエットで歌い、
その後一緒にダンスをしたとのこと。
そのようなことは昔からあったことで、父はいつも社内旅行であんなことがあった、
こんなことがあった、と細かなことまで家族に伝えていました。
父にはこれぽっちもやましい気持ちが無かったからでしょう。
母も「実は内心、嬉しかったんじゃないの?」
と笑って聞きながしておりました、今までは。
この時もいつもの調子で父はただ母に伝えただけだったようでしたが、
母はこの時は反応が違って
「お父さんは浮気をしている
このパートさんが好きなのよ
私の事なんてどうでもいいんだわー」
と泣きだして大変なことになってしまったようです。
母がいないところで
「ねぇお父さん、本当のところ、どうなのよ
本当は浮気しているの」
ときいたところ、
「馬鹿言ってんじゃないよ!
俺は母さん一筋だ。
いつもと同じように言っただけなのに、なぜこんなに疑われるんだろう?
俺もびっくりなんだよ」
と心底わからないようで、父の反応からも、
どうやら母の思い込みにようでした。
昔から変わらない、いつもの状況。
なのに、母の
「父は浮気をしている!
私の事なんかもう好きじゃないんだ!
パートさんの女性のほうが魅力的なんだ!」
と信じて疑わない気持ちで、
父はパートさんの女性と付き合っている。
私は捨てられた。
という世界を生きていたのです。
外出先のレストランでも、
車の中でも、
家の中でも、
どんな時も突然、母は泣きだし、
「どうせお母さんなんかダメな女なのよ!」
と言いだして、一緒にいた私も母のただならぬ行動に驚きました。
父もがまん強く
「母さんの言っていることは違うよ。安心して」
となだめていましたが、さすがに最後には
「もういい加減にしてくれ」
と声を荒げることも。
母の思い込みで夫婦関係が一時へんにこじれていく様子を私は垣間見ることになり
ました。
今から20年も前の事です。
母はあの当時、本当に信じていたのです。
夫婦関係は破綻している。
私は不幸な世界に生きている。
事実は違っていたのに。
今になってから
「あの頃は更年期だったのかしらね~?
不思議よね~。もう自分はダメな女って思いこんじゃってねー。
理由は全く分からないんだけれど。はっはっは~」
と母は笑い話で話してくれています。
結婚は墓場だ。
3年もたてば相手は浮気するものだ。
私はどうせ選ばれない。
私が好きになる人には好かれない。
これは真実でしょうか
それとも誰かの刷り込みや、過去の経験からの思い込み
きっとこのブログを読んで下さった方ならば、今までは何気なく見ていた子供の
絵でも、
「この子の描く太陽はもしかして黄色かしら?それとも赤?」
とこれからは視点を変えてみる見方が出来るのではないでしょうか?
私たちの生きる世界を、私たちの思うように私たちは見ています。
男性は女性を守りたいと思っている。
結婚はいつでもラブラブでいられる素敵な関係。
私はいつも愛される。
そんな思い込みを持つことも可能かもしれないと視点を変えることに気がつくこと。
私たち次第で見える世界が変わってきます。
同じ世界を見るのならば、一緒に幸せ世界を見られるように意識を変えていきませ
んか?