そのままの相手を受け入れるって?
浮気してたり、家事に協力的じゃなかったり。
そんな相手をぜーーんぶ肯定しなきゃならないの??
そりゃー、ムリですよね。
今回はそんなお話。
「そのままの相手を受け入れましょう」
恋愛関係のブログや本などに、そう書いてあるの、
見たことありませんか?
でもそんなこと、できないよ!
だって夜中までゲームばっかりしているダンナだよ?
それを受け入れる?
冗談じゃない!
大人になってまでゲームって、絶対オカシイ
浮気している夫をそのまま受け入れるって?
ジョーダンじゃない
浮気した夫は悪いことをしたんだし、
反省して、とっとと別れるよう説得するわ
しょっちゅう飲みに行ってしまって、
ほとんど私が一人で育児をしている状態。
好き勝手している夫を受け入れちゃったら、
もっと調子に乗って、週3日の所、週5日飲みに行くに違いないわ
あー、ムリムリ
絶対にムリ
そして私たち女性はぎゃんぎゃん、言っちゃう。
「ちょっと、何ゲームばっかやってるのよ
そんな時間あるんなら、ちょっと夕飯の片付け、手伝いなさいよ
ったく、冗談じゃないわよ」
「はぁ浮気
あんた、夫としてサイテーなことやってるわよね
とっとと、今すぐ別れなさいよ
で、私に土下座ね」
「飲みに行くの、やめなさいよ
何考えてんのよ
あんた父親でしょう」
っと、相手に伝えて、
「あ、そうだね。ハイ、仰せの通りに」
とすんなりいけば問題ないんですよ。
でも、大抵、すんなりいかなくって夫婦問題、えらいこっちゃになっちゃった
のでは?
じゃあ、相手のワガママ、ぜーんぶ私が我慢して受け入れれば
良いってことですか?
と言われそうですが、ちょっとそれとも違う気がします。
ゲーム三昧、浮気三昧、飲みに行きまくりダンナとわかっていたら、
きっと皆さまは「結婚しよう」とは思わなかったのではないでしょうか?
だとしたら、結婚生活の過程で、そう旦那さまが変化した。
仕事のポジションが上がって、ストレスも増えたからゲームをしたくなる
のかもしれません。
仕事の付き合いが大切になって、飲みに行くのかもしれません。
でも、パートナーである妻の対応が原因であることも多いんです。
人は出会ってすぐの頃は、
「相手のそのままを受け入れる」
ということが出来ていることが多いです。
そばにいてくれるだけで幸せ。
会えるだけで幸せ。
そんな感覚。
でも次第に、自分の理想に当てはめようとしてしまいます。
もっと自分に時間を使ってほしい。
もっと家事をやる夫になってほしい。
もっともっと自分の思う通りに相手をコントロールしたい。
これは逆の立場で考えるとわかりやすかもしれませんが、
今より10KG痩せた女性になってよね。
とパートナーから言われると、
「今の私は「バッテン」ってこと?」
「今の私は「ダメ」ってこと?」
と悲しい気持ちになりませんか?
今のあなたじゃダメだけど、10KG痩せたら受け入れられる。
みたいな感覚。
今の自分を拒否されてしまったような気持ち。
そのままの自分が否定されてしまったような気持ち。
ところが、今の君も充分ステキ。
10KGやせたら、ステキ度がさらにUPするかもね。
と言われたら、悲しい気持ちはほとんど感じないと思うんです。
先のゲーム、浮気、のパートナーのお話にもどりますが。
いきなり最初から、浮気するパートナーをそのまま受け入れましょう!
なんてなかなか無理なお話。
なぜパートナーはゲームに走るのか。
なぜパートナーは浮気してしまったのか。
まずはその彼の「心」を理解すること、
理解しようとすること、
が、
「相手をそのまま受け入れる」
ということの、第一歩だと私は思います。
ここからは余談になりますが、
うちの息子もゲームが大好き。
夜中1時過ぎまで遊んでしまって、怒られる息子でした。
ある時、私がゲーム中の息子の脇に座ってずっとゲーム
を見ていたのですが、
映像もリアルで、楽しさのツボも抑えていて、
これは夢中になるのもわかるな~と感じました。
「いやいや、○○(息子の名前)がはまるのもわかるわ。
これはなかなかやめられないね。」
「でしょー?すごく楽しいのわかるでしょう?」
「うん、すごくわかる。
楽しさがわかるからこそ、遊ぶ時間を決めるの、大事だって思うんだよね。」
不思議と
「またゲームなの!!?」
と頭ごなしに怒っていた時より、楽しい気持ちの共有をしてからのほうが、
ゲーム時間のルールを破らなくなりました。
子供は無意識に母親には、
「僕の気持ちをわかって当然。わかってよね!受け入れてよね!」
と感じますが、
親子の心理的欲求は、パートナーシップの心理にそのまま当てはまることが
本当に多いです。
心理的距離が、同じように近いからなのでしょう。
「そのままの相手を受け入れる」
ことは、なかなか難しいことなのですが、
パートナーシップを上手く運ぶには、本当に大切なことだと感じます。