私の住んでいるところでは、先週の木曜の「サンクスギビングデー」を境に雰囲気が1年で
一番華やぐ季節になりました。
このサンクスギビングデーはご存知、七面鳥の中に色々な具を入れて丸焼きしたものに
グレービーソースをかけて家族、親戚、友達など大人数で食卓を囲んでワイワイ過ごす1日。
この日が終わると、一斉に家の外を電飾で「クリスマスムード」に飾り付けをしていきます。
このサンクスギビングデーの数日前に、次男の学校では「サンクスギビングランチ」の企画
があり、親のボランティアを募集していました。
私も初めての「ザ★アメリカ」の雰囲気を知りたく、8時から午後2時までの長い
ボランティアに参加してきました。
会場は広い学校のホールで、そこにわらわらと朝、子供を学校に連れてきた後のママや
数人のパパもやってきました。
そこで私に与えられた任務は「テーブルセッティングと子供達のランチのおかわりやら、お皿
をさげるお世話係」でした。
5人のママ達とグループを組まされ、仕事開始です。
テーブルにビニールシートを張り付けながら、早速皆は自己紹介を始めます。
「ハーイ、私はレイシーよ。3年生と5年生に子供が通っているの。
去年からこの学校に来ているのよ。あなたは?」
「私はみえこ。6年生に息子が通っているの。今年の8月に日本から来たばかり。
初めてのサンクスギビングなのよ。」
「まぁ、遠いところから来ているのねぇ。」
こんな感じに話しをしていきます。
これ、実は同じグループに限らず、目が合うと誰かれ関係なくどんどん話かけられ
ました。
アジア人は私一人で、目立っていたこともあるかもしれないのですが、本当に皆、
話しかけ上手なんです。
その雰囲気を最初に実感したのは、スーパーのレジでした。
レジのおばちゃんは大抵、どのお客ともよく話をします。
今ではだいぶ慣れましたが、最初英語が上手く聞き取れない時には、
実はこのレジが一番恐怖でした。
「何を言っているのか聞き取れなかったら、どうしよう・・・」
そんな不安感でした。
でも慣れてくるとその恐怖心は薄らぎ、「ちょっといい習慣だな」
と感じるようになりました。
日本でしたらきっと
「いらっしゃいませ」と丁寧にお辞儀をされ、金額のバーコードを読み込み、
「ありがとうございました」と金銭のやり取りをしておしまいです。
こちらでは
「ハーイ、お元気でしょうか?何か買い忘れていたり、探していたものは
ありませんか?」
「元気ですよ、買い物はこれで全部。大丈夫です。ありがとう。」
ここで、もっと話したい人は、
「この前この冷凍食品使ってみたのだけれど、なかなかおいしかったのよ。」
「あらー、どんなふうに料理したの?」
「あーで、こーで・・・(と続く)」
金銭授受をして、(ここではカード払いがほとんどです)
「良い一日を」
「ありがとう。あなたもね」
とお会計が終わります。(なので次の人は時々ちょっと待たされるときもあります)
正直、最初は煩わしさを感じました。
私は買い物をしに来たのであり、おしゃべりをしに来たわけではない。
ちゃっちゃと買い物を済ませて、次の予定に向かわないと・・。
日本では効率よく物事処理する、こなしていく・・・
と言うことが最優先だったように思います。
私が以前書いたブログ、
「お店の人と一線を越える」
に書いたような世界がここでは普通なんだなぁ・・と実感です。
日本人は丁寧で仕事も早く、そして正確。
海外にいると余計、日本の良さが際立って見えます。
そして店員さんがよく口にする「Hi, How are you?」も、「お元気でしょうか」
というよりは、「いらっしゃいませ」のニュアンスできっと使っているのでしょう。
けれども「How are you?」と訊かれると、こちらは何かしらの反応をしないと何だか
気まずいので、必ず「返事」を返します。
返事を返す。何かしらの反応をする。
だからちょっと気持ちが通った感覚になるのだろうと思います。
先週のサンクスギビングから年末にかけてアメリカではパーティシーズン。
多くの人が集まる機会が増えます。
アメリカの人付き合いの極意、これからも色々盗んでみようと思います
みえぽんこと沼田は今日も何とか地球の裏で頑張っていますよ
今日もブログにお立ち寄りありがとうございます。
皆さまにとって良い一日でありますように