先日の心理学講座「他人軸から自分軸にシフトし、自己肯定感を上げる!」にご参加の皆様、どうもありがとうございました。
そこで頂きましたご質問にお答えしていきます。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
楽しみにしていました。輪の中に入るのが怖いです。
自然と入って楽しくやっていることも多いのに、先に輪ができていると急に入り方がわからなくなったり、その集団が怖く感じて避けて通ったり、遠くに立ってみたりします。
日頃仲良くしている人がその中にいるので別に避けることもないのに、数名あまり知らない人がいると、入っていいのかわからなくなります。これはどうしたら克服できますか?
最近は風邪予防にみかんを沢山食べるようにしています。
みかんや柿など、日本人に昔から馴染みの深い食べ物って本当に健康にいいものばかりなんですよね。
っと言うことで本日のご相談者さんは、「みかんさん」に決定です。みかんさん、ご相談をありがとうございます。
ご相談内容を拝読させて頂きました。
この文を読んで私の感じたことですが、みかんさん、全く輪に入れていないわけでもなさそうですよね?
知っている人たちばかりなら、おそらく「おはよー」とか「え、なになに?何話してるの?」とスッと輪に入れているのではないかと思うのですが、どうでしょうか?
私の存在ってつまらない人?
こういった集団に入るのが怖い方だったり、2人きりで話をするのが苦手な方に共通して抱いている思いがあります。
それは、「こんな話がつまらない私でごめんなさい」と言う思い。
「私が輪に入ることが迷惑なんじゃないか?」とか、「私と話してもつまらないよね、ごめんね」のように、自分の存在がまるで悪いもの、に感じてしまう心理パターンを持っている人が抱えやすい罪悪感です。
この思いとこの講座のメインテーマであった自己肯定感はとても密接な関係にあるのですが、過去にみかんさんの存在を邪険に扱われた経験があると、この「私の存在はつまらない存在」の思い込みが作られていきます。
私たち哺乳類は、集団で生きることが命に直結する位、生きる上で重要だと本能的に知っています。
しまうまもキリンも象さんも、皆肉食獣から命を守るために集団行動をとりますよね?
私たち人間も哺乳類なので同じ本能が働くからこそ、「集団から拒絶」されることをひどく怖がります。
だからこそ、輪に入ろうとして拒絶されたらどうしよう?と恐怖心が働くわけです。
そう言うわけですので、みかんさん、「輪に入ろうとする時に抵抗感を感じる」ことに失敗感を感じなくて大丈夫。多かれ少なかれ、当たり前に人が感じる感情ですから。
ただここに、「無価値感」が強いと、別の思いが浮かんできて自分を責めるようになります。
その思いとは、、、。
「あの人って寂しい人よね」と周りから思われないか気になる
上記のような思いに襲われる経験はありませんか?
これは投影が働くので、実はみかんさん自身が、輪に入れていない自分は
オカシイ
変な人
輪に入れない、適応できない欠陥品な私
なんて思いを感じて自分自身を責めてしまっている可能性があります。
結論から言うと、みかんさんは全然オカシイ人でも変な人でもありません。
人間ならそう感じることもあるよね、、という心理状態です。
むしろ知らない人がいる輪に入ってしまって、場の空気を壊してしまったら申し訳ないな。
皆が私が入ったせいで、話題を変えさせてしまったら申し訳ないな。
そんな優しい気持ちをお持ちだからこそ、みかんさん悩んでしまっているのではないでしょうか。
それくらい、人に対して気配りができる素晴らしい方なんじゃないかと思うのです。
多くの場合、「あの人はぼっちだから、きっと性格が変な人なんだ」と思う人って少ないように思いますよ。
「Aさんは一人だけれど、Bさんは誰かと話しているから性格はいいんだ」なんてみかんさん、あなたが誰かと話している最中、一人でいる人に対して思いますか?
自分が自分で「一人でいる自分は友達もいない、寂しい人でコミュニケーションが取れないヤバい人」と自身のことを思った分だけ、周りの人は私をそんな目で見るに違いない、と思ってしまうものですが、どっこい周りの人はそんなこと思ってはいませんよ〜、ってことです。
ただ、くどいようですが、そのような目で、みかんさんが自分を見ていることに気付いてくださいね。
そして、少なからず、そのことで自分にダメ出しをしていることにも、是非気付いてください。
気づけば、手放す選択ができるからです。
自分をもっと認めてあげよう
これはどうしたら克服できますか?
この答えは「こうすれば克服できますよ」と言うノウハウ的な答えを求めても、根本の問題が解決していないので、次々に問題がみかんさんの人生に浮上してくることでしょう。
どうすればみんなと仲良くなれますか?
どうしたら人前で、うまくプレゼンできますか?
どうしたら彼と仲良くできますか?
どうしたら彼に大切にしてもらえますか?
どうしたらママ友とうまくやっていけますか?
どうしたら義理の実家とうまくやっていけますか?
どうしたら子育てうまくできますか?
どうしたら自信のある大人に育てることができますか?
全て、同じ種から生えている枝葉なのですよ。
ひまわりの種を植えたら、ひまわりの花が咲きます。
朝顔を花を咲かせたかったら、植える種を朝顔に変えないと朝顔の花は咲きません。
朝顔の花を取って、ひまわりの花をセロハンテープで朝顔の茎に貼り付けても、意味がありませんよね?
大元、つまり植える種を変えないと、永遠にひまわりの花しか咲かないのです。
みかんさんは、毎度必ず輪に入れない自分を責めてはいませんか?
輪に入れた自分を承認できていますか?
輪に入れない自分も「大丈夫、それでもいいんだよ」と自分を認められますか?
他のことでも、自分を責めることはしていませんか?
ちゃんとできたことは「私、偉いじゃん!!すごいぞ、私って!」と褒めてあげていますか?
できていることをちゃんと褒めて自分を承認してあげられる人は、輪に入れない自分でも全然構わないと思えるし、
何より自分を褒めることが上手な人は、息を吸うようにいとも簡単に人を褒めることができますから、知らない人が輪にいたとしても、
「わー、そのお洋服の色、とっても素敵ですねー。どこでゲットされたんですか?本当にお似合いだわ〜」
っと言ってサラッと輪に入れちゃうし、そんな風に褒めることができる人は、どこでも大歓迎されますよ^^
なので、まずは「自分自身をもっと褒めてあげる、認めてあげる」ことからまずは取り組んでくださいね。
自己否定は、ナシナシ、ですよ!!