先日開催しましたワークショップ「繊細で大事なこと〜セックスのお話」でのアンケートでご質問を頂きました。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
そもそも取引とは?
SEXを取引材料にしてしまうのは、なぜでしょう?自分を守るためはわかるのですが、それは、相手を支配したい、コントロールしたい、自分の体を使ってという気持ちと自分をモノ扱いしていることでしょうか?
パートナーシップに限らず人間関係全般において「取り引き」とはどんな行為を指すのか、から解説していきましょう。
例えばこんな例が取り引きに当たります。
こんなに尽くしたんだから、私のこと愛してよね。
食事を奢ってあげたんだから、今度のプロジェクトで私の仕事、手伝ってよね。
これが逆のやり方の取り引きもあります。
私を大切にしてくれないなら、もうご飯作ってあげない。
食事を奢ってくれないなら、あなたの仕事を手伝ってあげない。
良い子でいないなら、もうお菓子買ってあげない。
こういった取り引き、誰しもやったことあるのではないでしょうか?
この取り引きをする心理はご質問にもありましたが、「相手をコントロールしたい」時に出てくるものです。
相手を自分が願う状態にしたい時に、この取り引きは起こります。
セックスでの取り引きとは?
今回はセックスに特化したワークショップのアンケートだったので、セックスに特化した取り引きについて解説しますね。
セックスを使った取り引きの例で考えられるのは、たとえばこんな状況が当てはまります。
セックスしないなら別れよう。
セックスしないなら、もう家計費は出さない。
セックスしないなら、もうご飯もつくらない。
セックスしてあげたんだから、もっとお金をちょうだいよ。
セックスしてあげたんだから、もっと私を労ってよ。
前半3つは、恐れを使ったコントロール。後半の2つは相手に借りを作らせる、いわゆる罪悪感を使ったコントロールといえます。
自分の体を使ってという気持ちと自分をモノ扱いしていることでしょうか?
モノ扱いとはちょっと違うかもしれませんが、確かに後半の2つは見方によってはモノ扱いしていると言えるといえば言えるでしょう。
自分の身体をモノ扱いしている状態というのは、「自分のしたい、したくない」といった感情を無視してセックスをしている状態を指します。
心の底から「この人とはセックスしたくはないのに、もっと労ってほしいからセックスを仕方なくする」としたら、自身の感情を無視しているのでモノ扱いに入るかと思います。
セックスを取り引きに使っている限り、愛を感じられない
この取り引きはどちらも相手をコントロールすることを目的としているので、「愛されているなぁ!」という心からの満足感はなかなか感じられないものです。
だから遅かれ早かれパートナーシップは破綻してしまうのですね。
講座でもお伝えしましたが、パートナーシップ間では「自分をうまく隠すことはできない」のです。
相手に期待してしまう分、失望も大きく怒りも大きくなります。
でも心から自分を大事に思い、相手を大事に思える関係性を作れた時、本当に最強の関係性が築けます。
そのような関係性を作れるためには、自分で自分を幸せにできるマインドが本当に大切。誰かに自分の機嫌を取ってもらうのではなく、自分で自分を幸せに感じられる生き方ができるのかどうか。
行き着くところは結局、そこなのですよね。
そんなマインド作りができるようなカウンセリングを、私は提供しています。
いつでも私にできるサポートを全力でさせていただきます。