昨今「自己肯定感」という言葉をよく耳にするなぁ~と感じます。
そのようなセミナーも盛況ですし、そのタイトルの本も多く出版されていますよね。
だからなのか、
「私、自己肯定感が低いので、どう頑張っても幸せになれないんです。
彼ができれば、『こんな私なんかいつかフラれるんじゃないか?』と
すぐに不安になるし、仕事ももっといい条件のところに転職したいのですが、
『きっと採用にならないんじゃないか』とすぐに考えちゃって、なかなか動けずにいます」
とカウンセリングが始まってすぐに、おっしゃる方もいます。
確かに、自分に自信が持てない=それは自己肯定することができない、から
という図式は成り立つことも多い。
でも、私のところにカウンセリングでやってきてくださる方を見ていると、
「自己肯定感よりも、罪悪感の問題がメインじゃないか?」
と思う例も結構ありますよ。
自分自身が母親をやっていて実感しますし、
カウンセリングでクライアント様にお話しを伺っても感じることですが、
本当に子供って「お母さんの役に立ちたい。だってお母さんが大好きだから」
という気持ちを持っていることが多いなぁ~と思うのです。
このブログを読んでくださっているあなたも、きっとそうじゃないでしょうか?
もしも「いや、私は母親が大嫌いです。口もききたくない!」
と思っている方がいるとしたら、
「好きと嫌いは、心の根っこは同じところから生まれていますよ」
とお伝えしたいかな。
大好きだったから「ママも好きだよ!」と言って欲しかった。
大好きだったから「あなたは宝ものだよ!」と言ってほしかった。
大好きだったからもっと褒めてほしかった。
でも、それをしてくれなかった!
どれだけ傷ついたか、わかる!?
え?どんだけ悲しかったか、オマエわかるのかよ!?ヽ(#`Д´)ノ
という怒りが生まれたのでは?
だから、好きと嫌いの大元はおんなじ「好き!」から始まっているともいえるわけです。
でも、そーーんなに大好きなママが、なんだか辛そうに家事していたら。
そーーんなに大好きなママが、いつもパパにたたかれていたら。
そーーんなに大好きなママに、
「あなたは好き勝手やっていいわよねぇ。お母さんばっかり大変よ!」
などと言われた記憶があったとしたら、、。
「ごめんねお母さん。私も一緒に苦しい思いをするね。」
「私だけ幸せになっちゃったら、お母さん一人が悲しい世界に生きることになっちゃうよね。
だから私はずっと不幸でいるからね。」
と、無意識に幸せにならない道を歩むことが、実際にあるのですよ!
え~!?そんな馬鹿な!
自分で幸せから遠のくってあるわけないでしょ?
皆幸せになりたいのが普通じゃん?
と思うかも。
いや、実際私がそう思ってて、でもこの無意識の心理って実際に
働いているというのを何度も目の当たりにして、びっくりするやら、
心って怖えぇ~!\(◎o◎)/!って思いましたもの。
『こりゃ~とっとと罪悪感を手放さなきゃ~』って思いました。
多くのお母さんは子供がつらそうにしている姿を見るのは、心が痛みます。
実際に長男が幼稚園生の時、ドイツに住んでいたのですが、
そのドイツの幼稚園で言葉ができずにいじめられていた時期がありました。
言葉は聞いたり話したりしなければ上達しないので、
私は心が張り裂けそうになりながらも、毎日長男を幼稚園に連れていく日々でした。
でも、連れて行っても1日中心配で心配で、家事がほとんど手につかない日々だったですね、、。
「どうかあの子を守ってください」と神様にお祈りする日々でした。
普段は全く信仰心がない私でしたが、、。(滝汗)
私たちは国をまたいでの転勤ばかりで、引っ越すたびに新しい国、言語、
そして子供たちの学校だったので、引っ越すたびにこの
「子供たちは今日も無事に過ごせているだろうか?」
の心配はついて回り、
「学校で友達ができたよ!」
の声を聞くまでは、本当に心が休まらない時間でした。
それくらい、子供が1分でも多く笑顔でいてほしい。
幸せな時間を過ごしてほしい。
と思っているので、
「お母さんを差し置いて、幸せになっちゃいけないよね」
ではなく、
「私が幸せになったら、お母さんはもっと嬉しいかも。
じゃあ遠慮なく幸せになる選択をしよう!」
と思う方が、親も幸せ、私も幸せ、でWIN WINになる気がします。
この罪悪感は「心の無自覚な部分」に潜んでいることも多く、
カウンセリングで話を進めていく段階で
「あれ~!?私、罪悪感を持っていましたね~!うわ~、自分で驚きです~!
え~、マジですか!え~、ブログで読んでいたことはあったけれど、
自分には関係ない話だと思っていました!」
と、ご本人が驚かれること、本当に多いです。
よくある例では、
恋愛がうまくいきそうになると、なぜかぶち壊したくなる。
仕事でいいところまで行き、あと一歩!!という所でなぜかチャンスを逃す。
(実は自分であえて逃すようなパフォーマンスをしていることがあるんですよ!)
といった現象が起こっているとき、
「むむむ?もしかして親に対して罪悪感を持ってはいないか?」
と是非自身の心に問いかけてほしいです。
無意識は自分で意識できない領域ですので、なかなか気づきは難しいのですが、
無意識を知るには、自分の今の現実を見るとよくわかりますよ。
なぜかいつもお金がない気がする
⇒お金に対してブロックが無意識にある。
なぜかいつも恋愛がうまくいかない
⇒どうせ、男と女は続かない、という思い込みが無意識にある。
などと現実があなたの無意識を教えてくれますよ。
もうなんだか自分じゃよくわからん!
という方がいらっしゃいましたら、カウンセリングで一緒に無意識を
みていきましょうかね?