コンプレックス、あなたはどこに感じていますか?
学歴?
背?
語学?
足の速さ?
体型?
髪の毛?
目の大きさ?
経済状況?
もうあげたらキリがありません。
私は、自分の背の高さにコンプレックス(劣等感)を感じていました。
それは、小学校5年生の夏休み明けに私が転校したことがきっかけでした。
転校生は初日に教室の黒板の前に立って、クラスの皆に
「◎◎から来ましたXXです。今日からよろしくお願いします。」
と挨拶をすることが多いと思うのですが、私も同じように挨拶をしました。
一番後ろの机から、挨拶のために教室前方に移動するときにどこからか
「でっけえ女」
という声が聞こえてきました。
転校生ってただでさえ緊張するわ、目立ってるだろうな・・という恥ずかしさもあるわで、
心の中はてんやわんや状態なのですが、そんな中で
「でっけえ女」
というセリフは、そのてんやわんやで余裕のない私の心を、見事に打ち砕きました。
その頃から、私はいつも猫背で歩き、少しでも小さく見せようと涙ぐましい努力を
したわけです。
そのせいかどうか、姿勢は悪くなり、視力はどんどん悪くなっていきました。
社会人になってからもなかなか背の高い男性とはお付き合いできず、
ぺったんこ靴を履いて、なるべく小さく見えるように頑張る自分でした。
そんな私に転機がやってきました。
それはドイツ駐在。ドイツ人は基本、背が高い人がとても多いのです。
そしてアジア人、韓国、中国、そのほか東南アジアの人たちは背が小さく、
ドイツではまるで子供のように見えることもありました。
私がドイツに住んでいた時代、周りのヨーロッパ周辺の国に旅行に行くことも
多かったのですが、私たちがアジア人だというだけで、心ない対応をされることも
たまにありました。
でもその時に、背の高さは「堂々とした自分」を演じるには大変助かる要素で、
場合によっては私が見下ろして抗議をする、という場面もあり、心理的に
余裕を持てることが多かったのです。
なので日本ではあまり履かなかった9CMヒールもよく履いて、
180CM近くの身体でヨーロッパの街を闊歩する・・・なんてことを
よくしていました。(身長が169CMなのです)
日本に帰ってきた今、もちろん私の身長は変わらないのですが、
今は猫背では全くありません。
むしろ、相変わらず5CMや7CMのヒールを履いて出かけます。
背の高さは同じはずなのに、そこを短所と自分で感じるか、長所としてみるかによって、
心の状態ってずいぶん違います。
そう思うと、コンプレックスって自分の心が作り出しているのだとわかるんですよ。
コンプレックスととらえてしまうのは、過去の心の傷や痛みと関係が大いにあります。
「でっけえ女」と言われた小学校5年生の私のように。
その傷を癒せて、「長所」ととらえられたら。
そうしてもう一つ。
例えば「目が一重」がコンプレックスだとしましょう。
「なんで目が一重なんだろう?」と「なんで?」と考えていくと、
欠点探しとなり、傷はどんどん深まります。
「どうやったら克服できる?」と「どうやったら?」という発想にすると、
方法探しとなり、前向きな考え方になれるといえます。
アイラインをばっちり入れて目を大きく見せる?
つけまをして、目をぱっちり見せてみる?
なんて方法が浮かんでくるかなぁ。
やってみるとわかると思うのですが、「なんで」と考えるより
「どうやったら?」と考えている時のほうが、ちょっとワクワク感を
感じられると思うのですが、いかがでしょうか?
皆様の気持ちが元気になるといいなぁ・・と思っていますよ。
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