パートナーシップは双方の同意がないと成立しないけれど、別れは片方の気持ちだけで成立してしまいます。
だから突然関係性をぶった斬られた側は、「好き」という気持ちが残っている分だけ、本当に辛い気持ちを日々感じることになります。
それが本当に辛いこと、苦しいこと、なんですよね。彼との記憶の部分だけ、心の中から切り取ってしまいたいくらい。それくらい苦しい感情を感じてしまうことになるのですよね。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
私たちは自分の愛とつながると幸せな気持ちになる
私たちは、よくこんな勘違いをしがちです。
彼(彼女)から愛してもらえると、幸せを感じるって。
でも違うんですよ、「誰かを愛している時に幸せ」を感じられるんですよ。
ちょうど今、毎週金曜日に「不適切にも程がある」というドラマにハマっているのですが、そのドラマを見ていて思い出したことがあります。
このドラマ、歌手の近藤真彦さんネタが散りばめられています。
私、小6〜中学生の頃、この近藤真彦さんが大好きで、クラスの女の子とマッチ(近藤真彦さんのこと)が主題歌を歌う、映画スニーカーぶる〜すを朝暗いうちに家を出て、見に行ったことがありました。
当時はネットもなく、よって事前予約ができない環境で、映画館に「並んでチケットを買う」という時代。一回めの上映に入りきれないと、次の上映時間まで並んで待たねばならない時代でした。(今思うとすごい不便な時代でしたねー)
でもスクリーン上のマッチに会いたくて会いたくて、朝早くから並んでいたのですね。別にマッチは私の存在なんか全く知らないのですが、マッチのことを考えているだけで、もう胸がキュンキュンして、めっちゃ幸せな気持ちでした。
ポスターを部屋に貼ったり、プロマイドカードを集めたり。はたまた雑誌の写真の切り抜き(明星、というアイドル専門誌があったんですよ)を下敷きに挟んで、それを眺めるだけでもう幸せでした。
他にも、お母さんの経験をされた方は容易に想像できるかもしれませんが、すやすや眠る赤ちゃんを眺めるだけでもしあわせな気持ちって感じることができます。
すやすや眠る、というのが肝で、「ギャン泣きする赤ちゃん」には幸せ、というよりこっちが泣きたい気持ちにかられるので、幸せをなかなか感じられません。
相手の反応がどうであれ、「すきーっ!!」という気持ちを感じる、つまり自分の中にある愛と繋がっているから幸せを感じるわけなのですね。
執着が辛いのは、見返りを求めてしまうから
ですが、大スターや赤ちゃんには「相手からの愛を求めても、存在が遠すぎたり、年齢が小さすぎて無力なのでどうせ手に入らない」と最初から期待がないから、一方的な自分発信の愛でも満足できます。
でも、それがパートナーシップとなると、どうしても私たちは見返りを求めてしまうのですよね。
こんなに優しくしたのに、、
こんなに好きなのに、、
こんなに尽くしてきたのに、、
「あなたは私を愛さないのーーーっ!?」って。
この見返りが欲しいのに見返りが返ってこないから、
悲しい
寂しい
なんで愛してくれないのよーーっ!という怒り
という感情に捕まってしまい、苦しくなるのです。
あなたを幸せにできるのは、あなただけ
「あの彼(彼女)とじゃないと、私は幸せになれない!!」と思いがちなのが我々人間って種族なのですが、
幸せって、誰かからもらうものじゃなくて、あなたが心で感じるものなんです。
だから貧乏でも幸せな人はいるし、お金があっても不幸な人もいる。
結婚していても幸せじゃない人だっているし、幸せな人ももちろんいる。
子供がいなくて不幸だと感じる人もいれば、子供がいなくても幸せな人もいる。
だから、あの彼(彼女)とじゃなくたって、あなたは幸せになれるってことです。状況が幸せを作るのではなく、あなたの心が幸せを感じるかどうか。
それには、あなたが自分の声にちゃんと耳を傾けてあげることが大事なんですよ。
執着を手放すためには、自分と元彼の幸せを尊重すること
あなたが幸せになりたいのと同じだけ、彼も幸せに生きたいはずです。
元彼(彼女)があなたの元を離れていったのは、彼(彼女)の求めている幸せの形にはあなたは合わなかった、だけのこと。
そしてその彼(彼女)の求めている幸せの形を尊重することが、執着を手放す鍵になることが多いです。なかなか難しいことではありますけれどね。
どうしても「私だけの幸せ」を尊重したくなっちゃいますから。人間ですもの、当たり前です。
そんな「偉大なるあなた」になるためには、あなたの中の「大きな愛」とつながることが大事です。
そのためには
① まずはあなたの感情に寄り添うこと、心の声に耳を傾けること。
② 自分の感情を否定することなく、その感情を十分感じてあげること。
③ 自分に優しくしてあげること。自分に素敵な景色をたくさん見せてあげること。自分に美味しい食べもにを食べさせてあげること。心地よい音楽を聴かせてあげること。思いっきり汗をかくような運動をさせてあげること。
こうして、目一杯自分に寄り添ってあげることで、あなたの中にある愛と繋がっていけるようになりますよ。
参考になるかどうかわかりませんが、私がいつも私自身にこんな声をかけています。
「みえ子、大丈夫!私があなたを幸せにするからね。大丈夫!私に任せて!!」
もう一人の私は、本当に頼もしく感じられますし、不思議と一人じゃない感覚を常に感じています。だから、日常的に幸せを感じられるのかな、と思います。
自分を大事にする、自分を愛する「自愛」って大事だなー、と実感する日々なので、来月の講座は「自愛」を取り上げます。よかったらご参加くださいませ。
あなたも辛い執着から、1日でも早く解放されますように。
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