今回のブログでは、「自分の正しさを押し付けて、相手をコントロールしてしまう心理」についてのお話です。
恋人や結婚した配偶者のような近しい関係に出てきやすい気持ちです。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
私の言い分を理解してほしい
例えばのお話。
夫は休みの日は家でのんびり過ごしたい派。
でも私は一緒に買い物に付き合って欲しいんです。
「君の買い物に、なんで僕が付き合わなきゃならないの?」と真顔で言われると、なんだか悲しい気持ちになる。
例えばのお話。
彼はいつもデートに遅刻してくる。
「もう!なんで時間通りに来れないのよ!」といつもデート開始時にはけんかが起こる。
私はイライラするし。
彼は黙り込んで重い空気。
優しい彼なんだけれど、時間にルーズなのが嫌なところ。
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付き合い始めの頃はあまり気にならなかった部分が、そのうちに気に障るようになる。
普通夫婦だったら、週末は一緒に行動するもんなんじゃない?
なんでうちの夫はそれができないのよっ!
と怒りが生まれたり。
時間を守るって学校でも言われてきたことでしょう?
なんでそういうジョーシキ的なことができないのかしら?
とこれまた怒りが出てくる出てくる、、。
当たり前ですが、人は自分が正しいと思っていて、相手が間違っていると攻撃しちゃう。
攻撃というと言葉は過激ですが、ようは「私の言う事を聞きなさいよっ!」という気持ちで相手を説得しようとしちゃうんですよね。
いわゆるコントロールってやつですね。
そもそもコントロールって何?と、コントロールの心理についてのわかりやす解説はこのブログをご覧になってみてください。
でも「私は正しい」は相手も当然思っているわけで、「休日位ゆっくり過ごして何がいけない?」「買い物は一人で行ったほうが自由にできるから、そのほうが良いと思う」などと思っているかもしれませんね。
「デートの遅刻しても、ちょっとくらいいいじゃん」「それで何か大きな問題が起こっているわけでもないし」と、時間への価値観の違いがあるのかもしれません。
だから「私が正しくて、あなたが間違っている!」ということがベースになってのコミュニケーションだと、関係性が悪くなることはホントーーーーに多いです。
じゃあどうしたらいいのでしょうか?
コントロールを手放す
耳の痛い話ですが、「相手を変えるより自分を変える方が早い」と心理学ではよく言われています。
え?私がどう変わればいいのさ?
私が我慢さえすればいいってこと?
ちがうちがう!我慢じゃないよ!
我慢はしないでくださいね。我慢からは怒りしか生まれてこないからね~。
一番大切なのは、「私が正しい!」をちょっと手放すこと。
そして「なんであやつは、そんな行動をとるのかな?」と、相手の目線を理解しようとすることが大事です。
「あなたはそう思うんだね」が大切。
「あなたは家でゆっくりしたいと思うんだね」
「あなたは遅刻は大したことじゃないって思うんだね」
とまずは理解を示すこと。
返報性の法則と呼ばれる心のパターンがあります。
こちらの話を聞いてくれた人の話は、聞いてあげようと思う心理のこと。
プレゼントをくれた人には、何かお返ししたくなる心理のことです。
だからまずは、相手の子ロバを一旦受け止めてあげることが大切なのです。
そこから2人のちょうどいい落としどころを見つける作業です。
「毎週じゃなくていいんだけれど、一緒にお出かけしたいんだよね。あなたが大好きだからさ。」
「せっかくのデートに遅刻されちゃうと、それだけ一緒にいる時間が減っちゃう気がするの。私、あなたが大好きだから1分でも長くいたいんだよ。」
自分の気持ちと、そこに「大好きだから」「愛しているから」といった「愛」を振りかけて
「あなたはどう思う?」
と相手の気持ちを聞くことが大切。
コントロールは一方通行のコミュニケーションの時に生まれます。
「自分の意見の押し付け」ですね。
「あなたはどう思う?」
はとっても大切なマジックワード。
一方通行から双方の意見交換に変わりますからね。
反対の立場(コントロールされる側)のお話は以下の記事からご覧ください。