人が怖いと感じる

会社の人間関係。
ママ友との関係。
ご近所さんとの関係。

人は色々な場所で繋がっていて、助け合っている関係ですが、、、、。

でも、
他人からどう見られているのか・・。
きっと「仕事ができない奴!」と思われているんだろうな。
きっと「なんか変な人」って思われているんじゃないかな。
きっと「あなたといてもつまらない人」と思っているに違いない。

そんな気持ちに襲われて、家から一歩も出られなくなること、あるかもしれません。
会社に行けなくなること、あるかもしれないんです。

    

私の場合、この気持ちが顕著に出たのはドイツにいるとき。
ドイツ語ができない上に、アジア人が非常に目立つ地域、つまり
ほとんど日本人がいない所に住んでいました。

長男が現地幼稚園に通っている時、お迎えの時間にはドイツ人のママがあちこちに
輪になって話しています。

私はドイツ語がほとんどゼロの状態でドイツ駐在が始まったので、
彼女たちが話しかけてくれても、何を言われているのかわからない状態がありました。
その時に、
「話しかけられても幼児並みの言葉しか話せないから、私のこときっとバカって
思っているに違いない。」
「私がアジア人だから、きっと人種差別的なこと、心の中で思っているに違いない。」
そう感じて、非常にお迎えに行くことが怖くて、そして逃げ出したい気持ちに襲われる
毎日でした。

     

でも確かに、病院の予約を電話でとる時に会話が理解できなくて、かみ合わなく、
いきなり電話を切られたことはありました。
人種差別だったのかどうかはわからないのですが、
「グーテンモルゲン(おはようございます)」と朝、子供を幼稚園に連れて行った時に
すれ違ったお母さんに挨拶しても、スル―されたことがありました。

そんな出来事が1、2回あっただけで
「ドイツ人皆が、きっと私のことを攻撃してくる」
と思いこんでいました。
皆がそう思ってはいないかも、と頭ではわかっていても、
感情では怖くて怖くて、その気持ちを拭い去ることができなかったのです。

心理的にこのことを見てみると、
「ドイツ語が出来ない私は最低」
「日本人である私は劣っている」
と思っていたのは、他ならぬ私でした。

だからきっと皆もそう思うに違いない。

そんな気持ちに支配されていました。
まさに自分の心を外に映し出す「投影」をしていたのです。

      

過去学生時代にいじめにあったしまった経験をお持ちだったり。
会社で上司にモラハラ的な扱いを受けていたり。

そのような心に傷になるような出来事を経験された場合、
過去に起こったことがきっと未来にも起こるに違いない、
と「未来に過去の出来事を投影する」ということがあります。

カウンセリングではこのように
「人が怖いんです」というご相談、割と多く受けます。

そのようなクライアントさんにお伝えしていることは、
「自分が自分を嫌っている可能性があるかどうか(私のドイツ時代のように」、
今一度心の中をご自身で見られるように、色々な問いかけをしていきます。

そして、もうひとつ。
あなたは攻撃されない人なんですよ、と自信を持ってもらうために、
どんなときにも寄り添う事をします。
そして何度も何度もクライアントさんの自信につながる言葉を投げかけて行きます。

人の心は本当に不思議なのですが、
何度も何度も存在を肯定されると、心の中で「自信」を育てて行けます。

最初は「カウンセラーだから言うんでしょ?」と疑いの目で見つめています。
でも、何度も何度も根気よく声がけをしていくうちに、心のあり方は変わってきます。

本当に心に携わる仕事をしていると、人の心の力は不思議だな、、と感じることが
なんと多いことか

もしもあなたが「人が怖い」と感じていたとしたら。
自分で自分を責めていないか、嫌っていないか、どうかチェックしてみてくださいね。

良い週末をお過ごしください

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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