沼田、アメリカに戻ってまいりました。
今回日本滞在中ご縁あって会ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
アメリカから日本に行き、そしてまた日本からアメリカに戻り、実感したことがあります。
「幸せなるかどうかの選択肢は、やはり自分にあるんじゃないかな」と。
もっと正確にいえば、
「幸せ」を感じる方を選択するか、「不満」に感じる方を選択するか、
それは自分にあるかもなぁ・・
と実感しました。
今までトータル16年海外駐在していますが、大抵外国から日本に戻る時は
「わーい、日本だ!」とワクワクして飛行機に乗り込み、成田空港に着くと
「ほ~~」っと緩む自分を実感します。
その逆に成田から駐在地に戻る時は
「あ~、また辛い日々が待っている」のような感覚を感じながら
「さらば日本!」のような涙がわき上がってくる、悲しみの感情に支配されることが多かったものです。
実際、昔は日本を離れる前日の夜はよく泣いていました。
今回も確かに、成田に向かうリムジンバスの中では
「あ~、またアメリカで頑張らなきゃなぁ・・」とちょっと気持ちが緊張した感じがしていました。
でもアメリカの我が家に戻った時。
子供たちが「やっぱりアメリカの家は広々としているなぁ。
セントラルクーリングだし(家丸ごと冷房が入っています、トイレにもウォーキングクロー
ゼットにも住む地域によると思いますが)快適だ~」
と口にしていました。
日本の滞在先は夫の実家で、クーラーを使うことに罪悪感があり、
ずっとつけずにいました。
なので、常に汗だく。せんぷう機も居間に1台しかないので、寝る時は使えず・・。
制汗シートでどんだけ体をふきまくっていたことか・・。
1パック30枚があっという間になくなっていました。
けれども日本では、沢山の友達に会い、毎日のように遊んでいた子供たち。
日本では子供だけで外を歩けますので、自由に出かけられるのも嬉しかったようです。
日本食も当たり前に食べられる日本。
病院でも辞書なしで診察を受けられるありがたさ。
外を他の人の視線なしで歩ける気軽さ
(こちらではアジア人が珍しく、スーパーで子供にじ~~っと見つめられる事多し!なんです)
もう日本にいられるだけで、「幸せ~」を満喫していた私たちでしたが・・・。
アメリカに帰る前日。
注文しておいた夫のメガネを引きとりにメガネ屋さんに行った時。
店員さん「ご本人はいらっしゃらないのですか」
私 「夫はすでにアメリカに戻ってしまって。
私たちも明日の便でアメリカに戻るところでしたので、ぎりぎりでメガネが出来上がって
本当に良かったです。」
店員さん「海外に住んでるなんて、なんかカッコいいですねー。
私なんて一度もまだ海外に出たことないんです。」
そうか、私たちは「日本にいることが幸せでたまらない」とこの滞在中、感じていたけれど、
海外に住んで素敵だなぁって思っている人もいるんだな。
もちろん住んで初めて知る苦労も沢山ある。
次男の心臓カテーテル手術の時は、言葉の壁で大変だったし。
でも、アメリカに住む機会が与えられて、良かったって思うこともちゃんとある。
与えられた場所と時間で、一つでも多く「幸せ」を探していこう。
「不満」じゃなくて「幸せ」を。
それが幸せに毎日を過ごせる、一番の方法だと思うから。
そうは言ってもアメリカについた翌日、次男の現地校に用事があって出向いたのですが、
弾丸のように英語でまくしたてられ(久しぶりに英語を聴いたので余計・・(汗)、
私はさっぱり聞き取れず辟易して、やっぱり心が折れそうになりましたが、、、、
また日本から遠く離れたこの地で頑張ります。
与えられた場所と時間で、一つでも多く「幸せ」を探していこうって。