彼のことが大好きで、彼のことを沢山「すごいね!」っと褒めてあげている。
何かしてくれたら、すかさず「ありがとう!」と感謝を伝えている。
そうすることが、パートナーシップをより良いものにすることができるって学んだから。
でも、彼は「愛しているよ!」って言ってくれない。
私よりも、優先することが沢山あるような気がする。
仕事だったり、友達だったり、ふらっとバイクで旅に出ちゃうこともある。
だからもっと会いたいけれど、会う回数も昔ほど頻繁じゃなくなってきた。
私が彼のために!!って頑張っているのに、見返りがない気がして、
本当に私の事好きなのか、正直不安、、。
こんにちは!カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
このような「褒めたり感謝したり、与えることを沢山している女性」の方は年々増えている気がします。
皆ブログなんかでとっても勉強してくれているんだなーっと嬉しくなります。
あなたはなぜ褒めたり感謝をしているの?
褒めたり、感謝ができる女性は、本当に愛がいっぱいな方が多いなぁ、、とカウンセリングをしていると感じますし、そんな女性はけなげだな、、と思わず抱きしめたくなっちゃうことがあります。
(実際、いきなり抱きしめたりしませんので安心してください( ;∀;))
でもそれは、本当にありがとうと思っているからなのか、または別の感情からなのか、で、得られる現実が変わってきます。
あるクライアント様の例でお話しますね。
(掲載許可を得て、お話しします)
A子さんは1年ちょっとお付き合いしている彼がいるのですが、「なんだか最近彼の心が離れて行ってしまっている気がする。どうしたらいいですか?」というお悩みでカウンセリングを受けに来てくれました。
それが記事冒頭にかいた、彼の態度。
A子さんは一生懸命彼を褒め、感謝の言葉を伝えていました。
でも彼の態度はA子さんの頑張りに見合うものではないと、A子さんは不満に思い、そして不安感を募らせていきました。
「もう私の事、それほど好きじゃないのかな?」と。
褒められたり感謝されたり、多くの男性はこういった女性パートナーの行動には喜びを感じることがとても多いです。
なので、そのパートナーのもっと役に立とう、とか、もっと大切にしてあげよう、と思うことがかなりの確率で起こります。
でもA子さんのパートナーはそうじゃない、、としたら?
なぜここでギャップがあるのだろう??
うーむ、におうなぁ、、とカウンセラーは思うわけです。
あなたの中の小さな女の子
A子さんの無意識層に存在するパターンはどんなものなのか、さらに話を進めていきます。
すると子供時代には、お母さんの愚痴を沢山きいてきたことがわかりました。
そして弟がいる長女さんだったのですが、
「お母さんは私よりも弟が好きなんです」とおっしゃいました。
私「なぜ弟さんの方が好きなんだと感じたのですか?」
A子さん「だって弟には母は愚痴をこぼさないし、むしろ『あなたは頑張っててえらいねー』って褒めてばかりでした。私には褒める言葉はかけてくれなかったのに。」
ここでA子さんの目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちてきました。
私 「お母さんから褒めて欲しかったんですね。そしてもしかしたら『愚痴をいっぱい聞いてくれてありがとうね。おかげでお母さん元気出たよ!』って言われたかったんじゃないでしょうか?」
A子 「そうです、、」
ここでわぁ、、、っと感情がこみ上げてきて、顔を覆って泣き出されました。
私 「もしかしたら彼に褒めたり、感謝の言葉を伝えてきたのは、小さい頃の自分にして欲しかったことなのではないでしょうか?それがお母さんからの「愛のカタチ」だと子供時代に思っていたから。
でも、お母さんから愛されていなかった、という思い込みがあるとしたら、何をやってもその心の隙間自体が埋まっていないから、彼の行動に愛が感じられないのではないでしょうか?
彼、全く会ってくれないのですか?」
A子さん 「いえ、結構突然なんですけれど『今晩そっち行ってもいい?』とやってきたリ、先月私のお誕生日でしたが、その時は会いました。」
私 「どんなお誕生日だったのですか?」
A子さん 「彼のとてもひいきにしている、創作日本料理やさんに連れて行ってくれました。彼の慕っている大将がやってるお店なんだそうです。」
私 「自分のテリトリーにあなたを連れて行ったわけですね。男性が自分の慕っている人がやってるお店に連れて行くって、普通の女友達レベルじゃないと思いますよ。」
A子さん 「え、そうなんですか?」
その他にも、A子さんの家に来るときには、何かしら差し入れを持ってきている
月に1,2度のペースだけれど、丸1日デートをしてくれている
LINEをするとスタンプだけということも多いけれど、何かしらリアクションする
といったことはあることがわかりました。
私 「A子さんの満足レベルじゃないかもしれませんが、彼なりに愛そうとしているみたいですね。」
A子さんの心の中で、もともとお母さんとの間で「私は愛されなかった。褒めてもらえなかった。ありがとうって言ってもらえなかった。」と傷ついた小さな女の子がいたわけです。
でもその子がずっと傷ついたまんまだから
「これは私の欲しい愛のカタチじゃない!」って拗ねて、怒って、彼の愛を受け取らない(顕在意識では「彼から愛されていない!」と感じます)ことを心が勝手に反応しちゃうのです。
なのでセラピーで傷ついた小さな女の子を沢山褒めて、ありがとうの言葉をプレゼントしていきました。A子さんのセラピー中に流した涙は、昔々A子さんが子供時代に心の中で流した涙。
こうして癒しを進めていくと、彼に「ありがとう」を伝えるとき、本当に彼は私のために「愛」をくれていたんだな~、と実感できるようになっていったそうです。
A子さん「以前はこうすればパートナーシップは上手くいくって打算が働いて「ありがとう」を言っていたみたいです」
あなたの中の小さな子は笑っていますか?
あなたのこころの中の小さな子供は、あなたの柔らかい、傷つきやす感情そのもの。
その小さな子が笑っている時、私達は「愛」を素直に感じられ、受け取ることができますよ。
なのでぜひ、あなたの中のチャイルド、小さな子供に意識を向けてみてください。
そして掛けてあげたい言葉を、たくさん掛けてあげてください。
どんな言葉でも大丈夫。あなたの愛からくる言葉なら正解はありません。
あなたの中の小さな子が、笑顔で心の中で過ごしていますように。