子供を感情的に怒ってしまうが、子供の自己肯定感は大丈夫!?

先日の心理学講座「他人軸から自分軸にシフトし、自己肯定感を上げる!」にご参加の皆様、どうもありがとうございました。

そこで頂きましたご質問にお答えしていきます。

いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

ご自身の体験のお話、特に息子さんのお話はとてもリアリティを感じていつも楽しいです。

私は母親として感情的に怒ったりして反省の日々です。自己肯定感は7歳までが大事だと聞いたけれど、息子はもう8歳で、私が子供の自己肯定感を下げてしまっているのかいつも不安です。沼田さんは育児中、そんな事はなかったですか?

今日は懐かしい「チョコボール」を食べながらブログを書いています。なので今顔のご相談者さんは「チョコちゃん」です。

チョコちゃん、ご相談をありがとうございます。

今回は私のダメっぷりの告白と、私自身が取り組んできたことをお伝えしますね。

目次

母親の心の状態は?

私は母親として感情的に怒ったりして反省の日々です。

きっとチョコちゃんは、怒らないお母さんになりたいのではないでしょうか?
その心意気は立派ですし、大事ですよ!

今でこそ息子たち2人は彼らの夢をしっかり叶えて、今は自信を持って頼もしく生きていますが、実は私自身が長男にものすごく感情的の怒りまくった時期がありました。

長男が5歳から7歳の頃だったと記憶しています。

長男が5歳半の時に次男が生まれたのですが、私は寝不足でイライラしっぱなしでした。

ですが長男は、ベビーの次男にかかりきりになったママを見て寂しくなってしまったのでしょう。私がヘトヘトになって次男と共にお昼寝をしている時に、私を起こしにきたことがあった時、

「なんでママを寝かしてくれないの?ママが死んじゃっても良いの?」

みたいなことを言ってしまったことがありました。今振り返っても、本当に傷付けるセリフだったと思います。

当時はドイツの小さな地方都市に住んでいた時期で、小さな日本人コミュニティの中で私たち家族は生活していました。

そのご近所の日本人家族には当時長男と同い年の男の子はいなくて、1歳上、2歳上の男の子が数名いました。

その子たちの輪に入れてもらえず、長男は怒ってすぐにその男の子たちに手をあげることが度々ありました。

その度に、その男の子たちは私に言いに来るのです。

「○○くんママ、○○くんがね、僕のことぶった!もう○○くんは遊びにこないでよ」

海外で小さな子供を育てる日本人ママ達は、誰かしらの家に子連れで集まって、子供部屋で子供たちを遊ばせ、ママたちは手作りケーキを持ち寄ってお茶会をしていることが多い日常でした。

そこに呼んでもらえなくなることは、海外駐在生活を送る私にとっては一大事なことでした。

「あんたのせいで、ママたちは今度から皆んなに呼んでもらえなくなるのよ!!どうしてくれるのよ!!なんで手を出すの?あんたバカなんじゃないのっ!!」

当時ドイツのマンションに住んでいた私は、虐待を疑われるのが嫌で、帰りの車の中で長男に怒鳴り散らすことも多々ありました。

この時、私の精神状態はあまり良いものではなかったのです。

日本人コミュニティの中で、なんとかうまくやっていかなくちゃ!その思いを長男は邪魔しようとしている!なんて奴なんだ!!

そんな怒りを感じる時もあれば。

日本にさえいれば、長男にはこんな辛い思いをさせずに済んだのに。本当にごめんね。

そんな申し訳なさを感じたり。

私は本当に心が休まることがなかった駐在生活でした。

日本人だからとバカにされるんじゃないか。ドイツ語もできないアジア人だと思われるんじゃないか。

日本人のママたちから、煙たがられているんじゃないか。なんで私はうまく立ち回れないんだろう。

そして夫婦間にも問題を抱えていました。

この大変さ、夫は全然わかってくれない。彼は自分のことばかりしか考えていない。もう絶望的だ。

子育てをするのに、お母さんの精神状態はとても子供に影響を与えます。多くのお母さんはそれをわかっているのですよね。でも、、、私は、、、

笑顔でいなきゃいけないのはわかっている。怒っちゃいけないのもわかっている。
でも、私だってもう一杯一杯なんだよ。もう、心の張り詰めていた糸が今にも限界が来て切れてしまいそうなんだよ

そんな気持ちだったのです。

ママなりに子供にできることをする

長男が8歳になる時に、ドイツ内でしたが引っ越しをすることになりました。

そこは、今までの都市よりももう少し大きな都市で、日本人補習校がある地域でした。

長男は初めて同い年の日本人の男の子と出会うことになります。

そしてインターナショナルスクールに通うことになり、そのインター校でも同じ補習校に通う日本人の子達と交流が持てる環境になりました。

その日本人の子達を月に一回、我が家で土曜日の補習校の帰りにお泊まり会をすることにしました。同い年の男の子2人と女の子1人を、毎回私が補習校から車でピックアップして我が家に連れて帰るのです。

長男はこのお泊まり会を毎月本当に楽しみにしていました。

家に遊びに来ると、おもちゃやゲームは全て長男のものなので、みんなが長男に聞いてきます。

「○○くん、これで遊んでも良い?」

長男は「いいよ!」「使っていいよ!」と自分に決定権が持て、それが自信につながっていった様です。

この「自分の家に友達を呼ぶ」という習慣は私はとても大事にしました。

この後、ドイツからロシア、イギリスと駐在地が変わっていくのですが、どこでもクラスの友達を我が家に呼んで、息子と遊んでもらったり、「スリープオーバー」と言って、我が家でお泊まり会をよくやってました。

そのおかげかどうかわかりませんが、どの駐在地でも友達の輪の中心になる機会が少しづつ増え、長男は中学から、次男は小学校低学年から、友達の輪の中心になることがどんどんと増えていきました。

そして長男は高校2年の時に文化祭実行委員長に立候補し、次男は中3の時に生徒会長に立候補するような子になりました。

結論から言うと、お恥ずかしい話ですが、育児の際私も感情的に怒った時期がありました。

でも、その後の取り組み次第で、ちゃんと子供は自分に自信を持てる大人に成長できますよ!ということです。

お母さんの心のケアは大事

私が心理学に出会ったのは、長男が11歳の時、次男が6歳の時でした。

その心理学を知ったきっかけは夫婦問題だったので、男性心理を徹底的に学びました。

そして知ったのです。

男性は褒めて欲しいこと。

感謝して欲しいこと。

否定されたくないこと、バカにされたくないこと。

そしてこれは、そのまんま子供を育てることにも当てはまることを実感したのです。

なので長男が11歳、次男が6歳以降、彼らを感情的に叱ったことはほとんどありません。

それは男性心理を知ったことももちろんそうですが、私の心が安定したからだと思います。

誰かから私自信を誉めてもらう体験をしたり。
私自身が気づいていない魅力や才能を指摘してもらったり。

私自身が誰かのことを褒めたり、良いところを伝えたり。

その様な体験から、私自身は気持ちがとても安定するようになりました。

多くのお母さんは、好きで感情的に子供を叱る人なんていません。

きっと多くお母さんは子供の寝顔を見て、「あぁ、また怒ってしまった」と後悔を感じているのではないではないでしょうか?

でも自分の心が如何にもこうにも抑えられなくなったり、不安定になる要素があるから感情的になると思うのです。

なので、私自身の体験から、心の状態をケアすることは本当に大事なことだと思います。

私のカウンセリングでも、まず大事にしていることは、抱えている感情を解放すること。
そしてその次に取り組んでもらうことは、自分自身を否定しない心を育てることです。

そうすることで、お母さん自身の自己肯定感を上げることができる様になりますから。

チョコボールさんも、今までの事は今までの事です。

「これから、お子さんたちへの接し方を変える!」と本気で是非決心してほしいです。まだ8歳です。十分間に合いますよ!!

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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