あなたが「彼」にとても強く依存してしまう。
「彼氏だったら私を100%わかってくれて当然!」
「何か私に起こったら、夜中でも駆けつけるはずよね?」
なんて思いがむくむくと湧いてくる。
ところがどっこい、現実はそんな男性はそうそういません。
というか、あなたのこと、100%わかるわけがない。あなたと彼は別の人間だからです。
だから彼に不満を抱く。喧嘩が絶えない。そして彼がうんざりして去っていく、、。そんな問題が浮上してパートナーシップがうまくいかない、、なんてことが起こりうるわけです。
だから母子癒着をしているあなただと、こういった問題が表面化することは結構多いのです。
癒着体質は、何も母に対してだけ起きるわけではなく、その見方は仕事に癒着したり、夫婦関係に癒着したり、友達に癒着したり、、と全ての関係性に投影されます。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
母子癒着は誰にでも起こりうる問題
お母さんは自分の体から赤ちゃんを産むので、まるで自分の分身のように感じる傾向があります。
だからついつい「自分の思う通りの行動」を期待してしまうし、思う通りの行動でないと、ついついヒステリックに怒ってしまうことがあるのですね。
特に夫婦関係、つまりお父さんとお母さんの関係性がうまくいっていないと、どうしても母親は子供にくっつこうとしてしまいます。
人は誰でも愛されたいものなので、夫からもらえない愛を子供に求めてしまうのです。
どんな母親も、妊娠中もつわりで苦しんだり、重たいお腹を支えて生活をするわけですし命がけで出産に挑むわけですから、大きな愛を子供に対して持っているものです。
でも、先ほどのお伝えしたように夫婦関係がうまくいっていないと、夫から愛してもらえない分、「誰か私を理解して」「誰か私を愛して」という気持ちを子供に押し付けてしまうようになります。
つまり、愛を与えるのではなく、「私を愛しなさい!」と愛を奪う形を取るわけですね。
この「私を愛しなさい」という思いは、
「私のいうことをきけ!」
「私の思いをくめ!」
「私を怒らせるな!」
「私を尊重しろ!」
という形で出てくることが多いもの。
だから母親のコントロールは凄まじく、けれどもお母さんを敵に回すと子供時代のあなたにとっては死活問題となるわけですから、一所懸命お母さんが怒らないように機嫌をとるわけですね。
あなたの「愛して欲しい」は誰が受け止める?
一方、子供は子供で「ママに気持ちをわかって欲しい!」「ママに愛されたい!」「ママに私の全部を受け止めて欲しい!」という気持ちがあるものです。
お友達のA子ちゃんみたいな、可愛いお洋服が欲しいの
A子ちゃんのお洋服みたいなのはだめ!もっと清楚な感じがママは好きだわ!
え、、だって私は可愛いのが好きなんだけれど、、
つべこべうるさい!あなたはママの言うことを聞いていればいいの!
こんなことを日々言われていると、自分の気持ちをわかってもらうことを諦めるしかなくなります。
お母さんに自分が支配される。
私の気持ちは尊重されない。
あなたの心はまるでお母さんに侵略されたような気持ちになりませんか?
そう、心の境界線がなくなっちゃうのです。
お母さんはお母さん、あなたはあなた。
「そっか。みえちゃんはA子ちゃんみたいなお洋服が好きなのね。」
とお母さんが子供の気持ちと切り離せたら、尊重できたら。
子供のあなたは、「自分を一人の人間として尊重してもらえた」とほっとしませんか?
でも、もしもこの経験が乏しかったとなると、あなたの「ママに気持ちをわかって欲しい!」「ママに愛されたい!」「ママに私の全部を受け止めて欲しい!」の気持ちは迷子になります。
心の中をさまよってしまうのですね。
「私は私」「あなたはあなた」の考え方が大事
この「愛して欲しい」を今度はあなたの周りの人に押し付けてしまうことが、特に大人になると表面化してきます。
「彼だったら私のこと、わかるはずだよね?なんで私の気持ちがわからないの!?」
「友達だったら、私の苦しみがわかるはずだよね?なんで共感してくれないの?」
こんな気持ちを感じることが多くなり、周りの人に怒りを感じやすくなります。
これはあなたが実はお母さんに抱いていた怒り。
本当はお母さんに、ただ沢山愛して欲しかったんだよね。
「あなたのお洋服、可愛いのを今度買おうね!」って自分の好みをわかって欲しかったんだよね。
お母さんのいうことを聞かなくても、怒らず愛して欲しかったんだよね。
それは本当に子供としてお母さんに感じる、当たり前の感情です。
でも、もしも大人のあなたが今、パートナーシップやその他の人間関係で揉め事が多いとしたら。
「あなたはそう思うんだね」
「私はこう思うの」
お互いの気持ちを大事にできること、これが境界線を大事にすることにつながります。
癒着とは、まさに境界線がなくなる状態。
相手の都合を考える余裕がなくなり、電話攻撃をしたり。
LINE攻撃で「返事を強要」という手段に出ることで、パートナーシップや人間関係に問題を抱えやすくなっちゃう状況を生み出します。
だからね、大事にしてほしい。
「私は私」
「あなたはあなた」
という考え方を。