心理学サイトによく書いてあります。
「自分を大切にしましょう」
「自分を愛してあげましょう」
と。
自分を大切にするのは、まず自分の喜ぶこと、
好きなことをさせてあげましょう!と書かれているけれど、
そもそも、自分の好きなことってなんだ?とわからない。
好きなことをしなくちゃならないのに。
自分を大切にするために、そうすることが必要なのに。
でも、自分の気持ちさえ、もうわからない時は、
どうすればいいのでしょうか?
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カウンセリングをしていると、
「何がしたいのか、何が好きなことなのか、
さっぱりわからない」
という声をうかがうことがあります。
自分の感情とうまくつながれていない時、という場合も多いです。
2,3歳くらいの幼児は、喜怒哀楽を素直に表現します。
手をたたいて喜びを表したり。
かんしゃくを起こして、大泣きしたり。
控えめな2歳児はあまり見かけませんよね。
「魔の2歳児」と呼ばれるくらい、2歳児はイヤイヤ期でもあります。
その頃はほとんどの人は「感情につながること」ができているのですが、
色々な要因で自分の感情に繋がれなくなっていくことがあります。
例えば母親の過干渉。
こちらが何か意見をいったり、
やりたいことを伝えても
「あ~、それはダメ。
こっちにしなさい。
お母さんの言うとおりにしていたら、間違いはないから」
などと言われると、自分の意見を持つことに意味を感じられなくなり、
自分の感情を封印してしまう。
または感情を否定され続けたとき。
子供の頃、涙を見せたときに
「泣くんじゃない!」
と怒られた時。
悲しみを感じることを禁止されたような気持ちになり、
感情を封印してしまうことがあります。
いずれにしても、子供時代に感情を抑え込んでしまう心の癖が
大きく関係してきます。
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赤ちゃん時代の感覚は
「快」か「不快」かの2択です。
安心感を感じればすやすやと眠り、
不快感を感じれば、安心感を得るまで泣き続けます。
まずはそこから心をもう一度育てていくことが大切。
「暖かい湯船につかった時、どんな感情を感じますか?」
「青い空を見上げたとき、どんな感情を感じますか?」
「川の表面がキラキラと反射しているのを見たとき、どんな感情を感じますか?」
そこからさらに
「きれいだなぁ~と口に出したとき、直感で思い出す景色はどこ?」
「あ~、おいしい!と口に出したとき、思い浮かぶ食べ物は何?」
と少しづつ、心の成長に合わせて質問を
変えていきます。
最初は何も思い浮かばないかもしれませんが、ちょっとずつでいいのです。
自分の感情に関心を持つ時間を、毎日持つことが大事。
自分の感情に関心を向けてあげることも、
「自分を大切にすること」に繋がっていきますから。
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