【カウンセリングの実際】夫婦関係をもう一度再生したい(3)

過去記事カウンセリングの実際】夫婦関係をもう一度再生したい(1)
    カウンセリングの実際】夫婦関係をもう一度再生したい(2)
の続きです。

ご主人の育ってきた環境から、ご主人は「お金を使うことに抵抗感がある」様子でした。

聡子さんは突別浪費家だったわけでもないのですが、普段の食費など家計費についても、どこにどれだけ使ったのか。
ちょっと使いすぎなのではないか。

とチェックが入る日々に、聡子さんは窮屈さを感じていました。2015-12-04_095151

実はお金の特性として、使わないとただの紙キレでしかないのですよね。
ただ「お金を使えない!お金を使うとなくなってしまう!」という世界で生きていると、どんだけお金を稼いでも

「まだ足りない。だから使いたくない」

という心理にはまり、お金を使わないから毎日に豊かさを感じられない。
幸せに感じられない。
だからイライラする。
毎日が我慢や修行の連続に感じる。

といったループから抜けられなくなってしまいます。

お金の流れは便秘と同じで、貯めよう貯めようという心理でずっといると、入ってくる額も限られてしまうことが多いもの。

トイレに行って出すもの出さないと、おいしく食べ物が食べられませんよね。

楽しく稼ぐ、稼ぐために自己投資をして、もっと収入を増やす、という行動に移すには、お金を使う際に

「罪悪感」

を感じながら使うのではなく、

「楽しみ」「喜び」「感謝」

の気持ちで使うことは何よりも大事です。

なのでこの場合の突破口は、好きなことにお金を使ってみること、なのです。

聡子さんはとてもお子さん思いのママでしたので、お子さんに日本ではレッスンもちょっと高めのバイオリンやテニスなど、習い事を色々とさせてあげていました。

これはもちろん継続していただきましたし、聡子さん自身にも楽しめること、喜べることにお金を使ってみる。
そして、そのことにご主人に感謝の気持ちを伝えること、を継続していただきました。

そのお陰かどうか、ご主人は家族旅行として、海外にちょいちょい旅行を計画して「聡子さんを気遣う」ということもしてくれるようでした。

ただ「お金の概念」の書き換えは本人が変えてみよう!という意思が持てないと、すぐに変化することはなかなか難しいもの。

ご主人もお金にうるさくなる、ちょっと緩む、またうるさくなる、の繰り返しで日々が過ぎていき、聡子さんもそのたびに気分が上がったり、下がったりといった感じでした。

そのためにもご主人と心の境界線を引いてもらうため、「自分を大事にする」ということも並行して取り組んでもらいました。

ご主人の考えを押し付けられたままですと

自分が間違っているのではないか?
私が悪いのではないか?

といった気持ちに襲われて、自信を失ったり、無価値感に襲われてしまうことも多いのです。

本当は間違ってはいないのに。素晴らしい存在であるのに。
自己否定していると、本当に世の中がすべてうまくいっていないように感じてしまうのです。

そうなっては大変なので、私もカウンセリング中は沢山の聡子さんの魅力や素晴らしさを躊躇することなく、見つけたら伝える、を続けてきました。

「沼田さんとお話しした後は、本当によく眠れます」

とカウンセリングの後によくメールも頂きました。本当に嬉しかったです。

そんなこんなでカウンセリングを初めて2年がすぎ、頑張って家族で駐在生活を最後まで終わらせ、とうとう日本に戻る日がやってきました。

そんな聡子さん家族が日本に本帰国になると、またご主人の態度に変化が出てきました。

続きはまた次回に。

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皆さまからのご予約、お待ちしております。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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