ちょっと前の私は右手が橈骨神経麻痺という状態になり、右手がぴくりとも動かない状態でした。
リハビリで、「右手を頑張って動かしてみましょう」と言われても、どうやって動かしたらいいのかわからず、「できません」というしかありませんでした。
怪我する前まで「右手をこのように動かしましょう」なんて考えず、普通に動かしていましたから。
「どうやって手に力を入れるんだっけ?」といくら考えても答えは分からず、動かそうとしても動かせない現実に自分で自分にうんざりした時期もありました。
これ、人生も同じだなっと気づいたんですよ。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
言われたってできないんだよ!と、もどかしい時
私の右手は以前こんな感じで、手を上にあげる動きができませんでした。写真を見ると、まるで全く力を入れていないように見えますが、本人これでも一生懸命手首を上に反らせようとしているんです。
神経が麻痺すると、私たちってその筋肉をちょっとも動かすことができず、力が全く入らないので、気持ちばかりが「動け!」と焦っても、体って動かせなくなるんです。
今ではやっと、1リットルの水の入ったペットボトルを握っても普通に手首を上にそらすことはできるようになったのですが、当時はただ自分の手さえ、重力に負けて動かせなかったんです。
麻痺が回復につれて、このように手首をそらすことができるようになってきました。
でもこれ、多くの人が当たり前にできることですが、できない私にとっては「どうやったらできるんですか?」とリハビリの先生に聞きたくなる心境でした。
体の麻痺が起こらずとも、頭で「こうしなきゃ」とわかっているのに、行動が伴わないこと、私たちは体験します。
例えば、連絡も彼ペースであなたの寂しい気持ちを考えてくれない彼だとしましょう。
平気で嘘ついて他の女性と出かけたり。
「お金貸して」とすぐにお金をせびるくせに、返すことをしない彼。
もう、どの友達も「絶対に別れた方がいい」と言う。
別れた方がいいのは、あなただってわかっている。
でも、好きと言う気持ちを消せないから、ついつい彼の言いなりになってしまう。
頭ではわかっているんです。多分、これじゃあ幸せにはなれないだろうって。
こう言う時って、「わかってるよ!わかってるけれど感情が”寂しいから離れたくない!”って言ってるの!自分でどうしたらいいのか、どうしたら幸せな気持ちに向かえるのか、分からないんだよ!」
と言う心境なんじゃないかな?と思います。
リハビリで、「さぁ動かしてみましょう」と言われたって、動かし方が分からないんだよ!!っと悲しい気持ちに私がなった時のように。
心の中での禁止、否定を見つける
まずはですね、一番大事なことは、自分の気持ちにとにかく寄り添ってあげることです。
間違っても、「リハビリの先生に心の中で悪態つく私って、やっぱ人として終わってる!ダメだわ!」と自分を責めないこと。
だって、「動かせって言われたって、動かせないもんは動かせられないんだよ!それを動かせるようにするのが、あなたたちの仕事でしょっ!」って言いたくなるのは、自然な気持ちだから。
もちろんそれを口にするかどうかは、また別問題ですけれどね。
人間関係というか、社会での大人の振る舞いってありますからねー。
リハビリの先生もけして意地悪で言っている訳ではなく、「今のベストを尽くしなさい」と伝えたかったのだと思います。麻痺回復には、神経に刺激を与えることこそが大切だから。
まぁ、今はそのおかげで麻痺も回復してきて、だんだんと日常を取り戻しつつありますけれどね。(ありがたやー)
でも、結構「そう思っちゃって当然だよー!」「そう思っちゃいますよねー、わかるわかる!」というケースばかりなんですよ、人の感じる感情って。
例えば、別れた彼がなかなか忘れられない、とか。できれば復縁したいなって思っちゃうとか。
仕事で上司に怒られて、「こっちだって精一杯やっていたのに!」と言い返したくなっちゃうとか。
ありませんかね?そういう状況。結構あるんじゃないかな。
だから「そう感じるあなたはオカシイ」ではなく、
「そう感じて当然!」
という認識をあなた自身に向けてあげてください。
その上で、今一度、あなた自身に聞いてあげてください。
この4つのどれかに『私、思ってるー!』と気づいたあなた。
もしかしたら、「なんだかいつも幸せになれないことが起こる」と感じていませんか?
すっごくいい男だー!って思って付き合ったはずなのに、いつも散々な目に遭ってしまったり。
職場の人間関係がうまくいかなくて転職したのに、また人間関係がうまくいかない、とか。
これね、結論から言うと、
全くおかしくなんかない人ほど、悪くない人ほど、間違ってなんかいない人ほど、変じゃない人ほど、
自分は、オカシイ、悪い、間違っている、変!
と、
誤解している。
そして、その誤解のせいで、人生がうまくいかない、と悲しむ毎日を過ごしてしまうんです。
誤解を是非といていこう!
世の中、成幸(せいこう)している人は、本当に心から
自分は自分でいいんだ!
と、肯定している人ばかりです。
先ほどの、「オカシイ、悪い、間違っている、変」の誤解に囚われている方は、9割方、「親からそう言われて育ったケース」です。
大切なことだからもう一度言いますが、それ、誤解ですよ。
なぜなら「親は完璧なんかじゃないからねー!」
親が言うこと全部正しいなんて思っているとしたら、それは大間違い!!
あなたは全く持っておかしくないし、間違っていないし、悪くないし、変じゃない。
実はこの思いをちゃんと心に留めておける人は、勝手に
やらなきゃ!と思うことを、行動に移せるようになります。
は?本当に?と思ったあなた。
本当です。10年カウンセリングやってきて、本当にそうだな、とクライアントさんを通して実感しています。
なぜ勝手に行動に移せるようになるのか?
それは、この思いを持っている人は自分のことを本当に大切にできるようになるんですよ。
だから、自分が幸せになれる行動は全て取りたくなるんです。
面談カウンセリングでの心理セラピーでは、子供の頃に潜在意識に植え付けられた「この誤解」に直接働きかけて上書きをしていくのですが、この赤い字、
あなたは全く持っておかしくないし、間違っていないし、悪くないし、変じゃない。
をなん度もなん度も心の中で反芻することでも、効果はありますから。その際に「あなた」は「私」に言葉を変えて心の中で唱えてみてくださいね。
大丈夫!あなたは本当におかしくないし、間違っていないし、悪くないし、変じゃないから。
あなたは、絶対に自分を大切にできる人ですよ。自信を持ってください。