先日のワークショップ、「自分を信頼する力の育て方」にご参加の皆様、どうもありがとうございました。

そのワークショップで気付いたこと。
やっぱり私達はついつい自分を厳しく扱おうとしちゃうという傾向に走りやすいということ。
特に努力家で真面目な人ほど。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
自分に厳しいって本当にいいこと?
「自分に厳しい」ことは向上心や成長につながる一方で、行き過ぎると次のような問題が起こりやすくなっちゃいます。(ほんと、記事書いてて百害あって一利なしと言うほど、自分に厳しくしたところで結果的にはあまり幸せにはなれない気がしますね)
自己肯定感の低下
常に「まだ足りない」「もっとできるはず」と自分を追い立てるため、頑張っているのに達成感を得にくく、また自分への評価が下がりやすくなります。
ずっとゴールが先延ばしにされている感じで、いつまで経っても「できた!」が感じられなくなっちゃうんですよね。
心身の疲労・ストレス増大
完璧を求め続けることで、睡眠不足・慢性的な緊張・疲労の蓄積が起こり、最終的に燃え尽き症候群につながることもあります。
また睡眠不足気味だと常に疲れているので、ついつい本領発揮ができなくなり結果が伴わなくなって余計にストレスを感じちゃうという負のスパイラルにハマってしまうこともあります。
ミスや失敗への過剰反応
小さなミスでも強く自分を責めてしまい、不安や焦りがさらに増え、逆にパフォーマンスが下がることもあります。
他人にも厳しくなりやすい
自分に課している基準が当然だと感じるため、家族や同僚など周りに対しても無意識に同じレベルを求めてしまい、人間関係がうまくいかなくなる原因にもなります。
行動が萎縮する
失敗への恐れが強くなり、新しい挑戦やリスクのある行動を避けがちになり、成長機会を逃してしまうことがあります。
趣味や休息をとることに罪悪感が生まれる
これ、私もそうだったのですが、「頑張るべき」という思いが強すぎて、休む・楽しむことが「怠けている」と感じてしまい、休むことがいけないことのように思え、なかなか自分を休めることができなくなって、常に疲れた状態で、結果的にパフォーマンス力が落ちちゃうのですよね。

それでもあなたはなぜ自分に厳しくしてしまうのか?
散々心理学のブログでも、おそらくカウンセリングなんかでも
「自分をもっと承認してあげましょう!」
「自分をもっと”よく頑張ったね”と労ってあげましょう」
「自分にもっと感謝してあげましょう」
と言う文章を目にしたり、言われたこともあるかな、と思うのですが、なかなかどうしてどうしても厳しくしがちなんですよね。
それにはこんな理由が考えられるから、なのですが、あなたには当てはまりますか?
自分に厳しいこと=“良いこと”だと思っている
努力家の人ほど、「甘えるのは悪いこと」「休むのは怠け」と無意識に考えています。
自分に厳しくすることこそ、成長できる唯一の方法と思っちゃいがち。
そのため、労いの言葉が“自分の価値観と矛盾”して受け取れません。
労うことに慣れていない
長年「もっと頑張らなきゃ」で生きてきた人は、“自分を褒める”という行為そのものに違和感や抵抗感があり、どうやって労えばいいのか分からないことがあります。
労うと、自分が弱くなる (ダメ人間になる)と感じている
自分に厳しい人は、労って気を緩めてしまうと成長が止まる、あるいは弱くなる(ダメ人間になる)と信じがちです。
人は労ったり承認されると、もっと成長しようと力が湧いてくる
これは私が子育てで、ものすごく実感したことなんです。
よくこのブログ記事で紹介したり、講演でもお伝えしたことは何度もあるのですが、その昔次男はアメリカの現地校から中1の2学期に日本の中学に編入しました。
そして2学期の中間試験、国語が8点だったのです。私は本気で「あ、10点満点の試験だったの?」と聞いたら、次男が、
「違うよ、100点満点の試験だよ」
と来たもんだ!
私は「は〜?」とのけぞって天を仰いだのは今では懐かしい思い出話ですが、その翌年の中2の2学期の先生と私と息子の三者面談で国語が確か23点(18点だったかな?もう昔すぎてよく覚えていないのですが、まぁ20点前後なのは確かです)だと先生から聞かされました。
その面談の帰り道、次男は
「ママ、僕すごくない?国語二桁になったよ!」
と言ったのです。あまりに大真面目に言うので、
「そうだねー、よく頑張ったじゃん!!えらいえらい!」
と私も返しました。その時すでにカウンセラーとして仕事をしていましたので、
承認や褒める大切さを知っていましたし、
けなして得になることは何もない!と言うことも知っていました。
そこから月日は流れ、次男は中3で生徒会長になり、行事のたびに全校生徒の前でスピーチをしたり、入学式では祝辞を述べたりと国語力を磨き。
文科省が音頭を取って始めた「トビタテ」と言う高校生の海外留学のための奨学金を出してくれる機関に、高校生の時にエッセイを出して奨学金を勝ち取ったり。(もちろん返済不要の奨学金です)
活躍の場がどんどん広がっていきました。
あの国語が8点だった時に、「何やってるの?もっと勉強しないとあなた落ちこぼれるわよ!もっと気合い入れてやらなきゃダメでしょ!!」と叱っていたら、もしかしたらこうはならなかったんじゃないかと思うのです。
私は毎日のカウンセリングで、クライアントさんの子供時代について伺うことはとても多いのですが。親に
「叱られて嬉しかった」
「怒られて嬉しかった」
「ダメ出しされて嬉しかった」
と言う声は一度も聞いたことはありません。
親に
「もっと褒めてほしかった」
「もっと寄り添ってほしかった」
と言う声はもう100万回聞いています。
人は不安や悲しみを感じている時、力が100%でないのです。
やる気が削がれるから。
気持ちが沈むから。
でも嬉しさや希望を感じる時、
やるぞーっ!!
やったるでぇ〜!!
うぉ〜!!
と力がバンバン湧いてくるものなのです。
だから、
その方が絶対に幸せになるから!
その方が欲しい未来が手に入るから!
子育てから、カウンセリングから、
その現実を沢山見てきました!!
だから本当だと確信しまくりです〜!

労いも感謝も承認も、全て「愛」が根本にありますからねー。
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