先週末にお届けした心理学講座「自分らしく生きるということ」にご参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。
その講座内でご質問を大募集しましたので、順次ブログでお答えしていきますね。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
無条件の自己肯定感とは
好きな人がなかなかできない。まさに今の自分のことだなと思いました。
ここに至るまで家族の問題等を色々癒していただいて、大分気持ちも落ち着いてきなたと思っていたんですが、まだまだ自己否定が強いということなんでしょうか?
さらに癒しを進めるコツ等があれば知りたいです。
昨日朝一で毎日の日課のフィールサイクル(暗闇バイクフィットネスジムです)で、いつも顔を合わす会員さんたちが「一昨日から花粉が飛んでる気がするけど、やっぱりそうかしら?なんかくしゃみが出ちゃってねぇ、、」なんて話していました。
花粉症の方にとって、これからしばらく大変な季節に突入ですよね。
っというわけで、今日のご相談者さんは「花粉さん」ではあまりにストレートすぎるので、「ぽうれんさん」に決定!!花粉は英語で、Pollenなので、そこからの発想デス。ひらがなで「ぽうれんさん」と書くと、なんだか柔らかい素敵な響きだと思いませんか?
ぽうれんさん、ご質問を本当にありがとうございます!!
講座の中のレクチャーで、こんなことをお話させていただきました。
自己肯定感には、条件付きと無条件の自己肯定の2つがあります。
特に無条件の自己肯定感の低い方の口癖に、「やりたいことがわからない」「好きな人がわからない」「好きな人ができない」というものが見受けられます。
自己肯定が低いということは、自己否定がその代わりに強いということ。
「自分はダメな人間だ。私は本当に最低の人間だ。」
そんな思いを慢性的に心の中に抱えています。
けれども、人は本当は自分を好きでいたい。自分を承認して欲しいし、自分でも承認したいのです。
なので、この慢性的に抱えている感情を感じることを無意識に避けようとし、感情を抑圧する、または感情を切ってしまう、ということをするケースがあります。
すると、自分で自分の本当の気持ちがわからなくなっちゃう。
自分が何を望んでいるのか、何がしたいのか、何が好きなのか、わからなくなってしまうのです。
無条件の自己肯定というのは、読んで字の如く、「何もしないあなたでも、あなたは存在しているだけで素晴らしいんだよ」と、あなたの存在そのものを全肯定するというもの。
この気持ちを持つことは、私にとって、とってもハードルの高いものでした。
そもそも子供時代の実家は貧乏で、3枚1000円のTシャツをヘビロテで着て小学校時代を過ごしていましたから。
1枚330円Tシャツでも、私自身は結構気に入ったデザインでしたけれど。お洗濯するたびにプリント柄がはげていっちゃうんだよねー。
全然おしゃれな可愛い服を着ていない自分、カッコ悪いなって思っていたので。
こんな自分が、小学生時代から「いい存在 」なんて思えていなかったんです。
でも、こんな自分が「あ、こんな私でも私は自分が好きかも!」と思えるようになりました。
それは、やはり心理学を学び始めて、同じ学び仲間から、「みえぽんの笑顔から元気をもらえるよ」「女性性に癒されるよ」などと褒めてもらえるようになってから、そう思えるようになったのです。
最初は自分で自分をいいものとなかなか思えないもの。
なので他者からの言葉の力は本当に自己肯定を上げるには大事だな、、と実感しました。
同じことを繰り返すようでも、実は成長している
ここに至るまで家族の問題等を色々癒していただいて、大分気持ちも落ち着いてきなたと思っていたんですが、まだまだ自己否定が強いということなんでしょうか?
家族の問題を色々癒してきたのに、、。まだ自己否定があるのかな?
私って成長できていないの?
もしもぽうれんさんがそんなお気持ちになっていたとしたら。
それはちょっと違いますよ。
心の成長は螺旋(らせん)階段だと思ってください。
螺旋階段はぐるぐる回っていて、同じ景色を見ることになっても、見える高さは微妙に変化していますよね。
階段を登っている分、高さは着実に上がっていますから。心の成長はまさにそのような感じなのです。
だからこそ、「大分気持ちも落ちつてきた」という実感があるのではないでしょうか。気持ちが落ち着いてきた、ということは、心の中に安心感が広がってきたという証拠でもあります。
ぽうれんさんになかなか好きな人ができない理由は、お話を深くは伺っているわけではないので、「自己否定」が理由かどうかは今現在はわかりませんが、「まだまだ自己否定が強いということなんでしょうか」と書かれているということは、以前から自己否定が強かった、ということなのかな、と解釈した上でお伝えすると、
その可能性もある
と言えます。
自己否定以外にも私たちにとって、好きな人ができない理由は色々あります。例えば、
罪悪感が強くて、自分に幸せになる許可が出せないケース
(例えば両親は一見苦労して不幸に見えるので、自分だけ幸せになるのが申し訳ない、と感じてしまう、など)
異性に対してマイナスイメージを持っているケース(異性の親に怒りを抱えている場合が多いです)
自分自身に自信を持てなくて、どうせ愛されないと諦めているケース
自分がいいものと思えず、相手にこんな自分で申し訳なさを感じてしまうケース
自分が不完全だと思っているので、逆に完璧な異性を求めてしまうケース
過去に大失恋を経験して、とっても傷ついたので、もうあんな思いはしたくないと、自分を守るケース
ざっと思いついたものを書きましたが、まだまだ色々なケースがあります。
今書いた例の中に、ぽうれんさんが思い当たるものはありますか?
癒しを進めるコツ
癒しのゴールは、「自分は幸せになっていい存在だし、自分を幸せにしてあげよう」と思える心を育てて、幸せになる力を持つことだと私は思っています。
その過程には、「私のことを大事にしてあげよう」と自己愛をどれだけ持つことができるか、が大事だと私は感じています。
そこを踏まえると、
自分を犠牲にすることはやらない
自分が喜ぶことをできるだけたくさんする
「私ってよくやっているな!」と自分自身を労う時間をとる
お風呂で体を洗うとき、体のパーツひとつひとつに「ありがとう」の言葉をかけながら洗う
自分の感情に寄り添う
ということを日常で取り組むといいのではないかな、と思います。
ぽうれんさんが今、自分に向き合おうとしていることは間違っていませんからね。
今回のご相談、勇気を持って書いて頂き、本当にありがとうございました。