【Q&A】私は誰とも安心できる関係性が作れません。どうしたら作れますか?

先週末にお届けした心理学講座「自分らしく生きるということ」にご参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。

その講座内でご質問を大募集しましたので、順次ブログでお答えしていきますね。

いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

目次

私たちは住み慣れた世界が落ち着く

質問です。カウンセラーとも家族とも友達とも、私はなかなか安心感を築けないのですが、どうしたらいいでしょうか?

今日のランチはバジルソースを使ったパスタでした。なので今日のご質問者さんは、「バジルさん」に決定!

バジルさん、ご質問をありがとうございます。

もしも今目の前にバジルさんがいらっしゃったら、こんな質問をしてみたいです。

「バジルさんがもしも人と安心感を築きたくないとしたら、どうしてだと思いますか?」って。

「は?沼田さん、何言っちゃっていますか?安心感を感じたいに決まっているじゃないですか!!だからどうしたらいいのかきいているのに!!」

そんな言葉が返ってきそう(滝汗)

ですよね、そう言いたくなっちゃうかもしれません。
でも、できないということは、深層心理では「そうしたくない」という思いがあると心理学では見ていきます。

安心感を築きたくない理由は色々とあるかと思いますが、その中の一つに、「長年住んでいる世界に安心感を感じるから」というものがあります。

バジルさんは「家族とも安心感が築けない」と感じていらっしゃいます。

家族というのは、社会組織の最初の一歩。生まれて初めて所属するグループ単位です。

その家族に安心感を感じる関係性がないとしたならば。

子供の頃からずっと「安心感のない世界、つまり不安を感じる世界」に生きてきたのではないでしょうか。

先ほどの「長年住んでいる世界に安心感を感じるから」というのは、つまり、慣れ親しんだ不安を感じる世界に安心感を感じる、ということ。

慣れ親しんだ不安を感じる世界の方が、肌にしっくりくる、なぜならずっとそれが当たり前で、長く自分がそこで生活していたから。

旅行先のホテルはきれいで、ゴージャスな気分を味わえるけれど、やっぱり狭くてごちゃごちゃしてるけれど住み慣れた自分の家が一番落ち着く、みたいな感覚です。

バジルさんが「あぁ、私、もしかしたら不安感を感じる世界に無意識にしがみついていたのかも、、」と、自身の無意識に感じていたことに気付けると、次の一手が打てますよ。

人を信頼できない理由

バジルさんは誰にも安心感を感じられない。

もしもそんな世界に生きていらしゃるとしたら。

きっと人から責められたこと、ダメ出しされたこと、いっぱいあったんじゃないかな、と思うのです。

いっぱい傷つけられたのではないかと思うのです。

だからこの人もあの人も、きっと私を責めるに違いない。ダメ出しをするに違いない。

そんな感じに、「もう傷つけられてなるものか!!」と、心を武装して心を閉じて、傷つかないように心を守っていらっしゃるのではないか、と思うのです。

一番責められた!ダメ出しされた!と感じる相手は、ご両親ではありませんか?
たくさん、辛い思いをしてきたんじゃないか、、と思うのです。

ちょっとこんなミニワークに取り組んでみませんか。

=====

バジルさんの目の前に、心が傷ついた小さな女の子が座っているとしたら。
どんな言葉を掛けてあげたいでしょうか。

その女の子の脇に座って、背中をさすってあげながら、どんな優しい言葉を掛けてあげたいでしょうか。

そのバジルさんの言葉をきいて、その女の子はどんな言葉を返してきますか?

その言葉をきいて、バジルさんはどんな言葉をさらに伝えてあげたい?

そうやってそ小さな女の子に寄り添ってあげてみてください。

その女の子の心が、落ち着くまで。

傷の手当てをしてから、もう一度向き合うこととは

心に傷があるのに、誰かを信頼することはなかなかできなくて当たり前です。

また傷つくのは、怖いですもの。

それくらい悲しい思い、沢山されてきたのではないでしょうか。
本当にお辛かったことでしょう。私も心が痛みます。

バジルさんは、ここまで読んでくださってもなお、「安心感を周りの人と築きたい」と思っていますか?

もしもその答えが「YES!!」ならば。

まずは一番信頼できそうな人を一人選んで、「ちょっと怖いけれどこの人を信頼してみよう」と意欲を持ってみてほしいのです

怖いよね、人を信頼するって。

でも、バジルさんはこうしてご質問を一番目に書いてくれました。
それだけ、「私は変わりたい!!」と思っているのだと私は思うのです。

だから、バジルさんがまずはバジルさんを信頼してみて。「私は絶対変わってみせる!!」って。

そうしたら怖いけれど、誰か一人、信頼してみよう、ときっと思えるから。

カウンセリングの場では、「否定」は基本的にありません。(カウンセラーも人間なので、絶対とは言えませんが)

なのでカウンセラーが一番ハードルは低いかな、と思います。

沢山共感してもらってください。沢山受け入れてもらってください。沢山褒めてもらってください。沢山「あなたは間違っていないよ!」と承認してもらってください。

バジルさんなら、安心できる関係性が絶対に作れますよ。大丈夫です!!バジルさん、自分を信頼してくださいね。

本当に勇気を持ってご質問してくださり、どうもありがとうございました。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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