カウンセリングで伺う話の中で、
母親のお話を伺うこと、結構多いのです。
お母さんが嫌い!
お母さんにもっと褒めてほしかった!
お母さんにもっと話を聴いてほしかった!
お母さんにもっと甘えたかった!
色々な思いがあるのですが、
「お母さんに心配をかけたくない」
「お母さんには悲しい思いをさせたくない」
という思いを抱えている方がなんと多いことか!
子供時代にいじめにあっていた。
でも家族、だれにも言えなかった。
だってそんなこと、ママが知ったらきっと悲しむ。
だから言えなかった。
そんなお話や、
夫が浮気している。
誰かに聞いてほしいけれど、親にはとてもじゃないけれど言えない。
私が苦しんでいることを知ったら、
きっと悲しむ。
きっと心配する。
年とった親に、そんな思いをさせたくない。
そんなお気持ちで、カウンセラーにしか言えない!と
カウンセリングにやって来てくださる方、少なくないのです。
今は大っ嫌い!母親なんか一生許さない!
そんな怒りを抱えている方も、最初の段階では(大抵幼児期)
ママが大好きだったことが多いです。
認めたくないかもしれませんが。
でも、私を守ってくれなかった!
私を褒めてくれなかった!
そんなハートブレイクを経験して、ママを嫌いになった・・。
そんな過去があるかもしれません。
一昨日北海道への1週間の休暇から戻ってきました。
大学生の長男は、この時期試験期間中で旅行には同行できなかったのですが、
次男が一緒に同行しました。
彼は中3ですから、もしかしたら最後の家族旅行かも?しれません。
特に男の子は、家族と一緒に行動しなくなる時期が女子に比べて早いですからね。
羽田空港から家路につくとき、私たちはバスで家まで帰ることにしました。
灰色の雲が空を覆い、今にも夕立にあいそうだったので、家のすぐ前に
バスが止まるため、万が一土砂降りになっても、それほど濡れないのでは?
という判断から、でした。
ところが、夕方の路線バスは超満員。
夫と息子は座ることができたのですが、大きなスーツケースを転がしていた
私は、出口付近にスーツケースを支えて立っていました。
案の定、バスが止まって降りる人の邪魔に、私は明らかになっていました。
一生懸命、身体を壁側に寄せたり、スーツケースに引っ付いて通路を
開けようと頑張るのですが、もう一組、同じ通路に赤ちゃんのバギーを
持ち込んでいる夫婦がいたので、人一人が何とか通れる状態でした。
私は「すみません、すみません」と連発しながら、出口付近で体の
向きを変えたりしてて、傍から見ると「大変ねぇ」といった感じだったのでしょう。
出口付近に座ってるおばちゃまからは
「大変ね~」と声をかけられる始末・・。
バスが動き出すと、次男が
「ママ、代わって!ママは座ってて!」
と場所を交代してくれました。
次のバス停からは、息子が悪戦苦闘し、
とうとう重さ26キロあるスーツケースごと毎度止まるたびに降りて、降りる人
が全員済むと、またスーツケースごとバスに乗る・・・
ということを繰り返していました。
追い打ちをかけるように、雨も降りだしてくる始末・・。(´;ω;`)
次男はきっと、ママが右往左往している様を見たくはなかったようです。
それはなぜか?
カウンセリングではこんな声も聴かれます。
「母には幸せでいてほしい」
「母には笑顔でいてほしい」
世の中のお母さんにお伝えしたいです。
子供はお母さんが大好きなんですよって。
あなたのお子様も、間違えなくそう思っていた時期はあったんですよって。
今はどんなに冷たい態度であったとしても。
世の中の皆さんにお伝えしたいです。
子供のころから、みなさんの心の中には「愛」があったんだねって。
大好きな親の役に立ちたい!
大好きな親を悲しませたくない!
そんな気持ちを持っていた時、あったよね?って。
それがうまく、伝わらなかったとしても。
その愛をいつかわかってもらえたら、、、、うれしいですよね。