先日、食事会が長引いてしまい、終電近くの帰宅になったとき。
電車に乗る前に夫に
「今から帰るから」
と電話をしようとしました。
トゥルルルルル・・・・
と呼び出し音が鳴っている間、心臓がどきどきしてきました。
「一体何時だと思っているの?」
「お父さんカンカンよ!」
という母親の声が無意識に何度も心の中に反芻(はんすう)します。
ところが電話から聞こえた声は
「あー、みえぽん。
うん、わかった。
気を付けて帰っておいで。」
という、優しい声でした。
その時感じた、ものすごく拍子抜けしたような、違和感のような、
何とも言えない感情を覚えています。
それは、ずっと結婚して実家を出るまでの間、(27歳までいました)
門限が厳しい家でしたので、毎度飲み会などで帰宅が遅くなる時には
「一体何時だと思っているの!?(怒)」
と言われ続け、その「帰るコールをしたら、親が不機嫌な声で対応」
に心が慣れてしまっていた。
その心理パターンが無意識についていた、ということに気が付き、
「おぉぉぉ~、私の幼少からの心の動きって、やっぱり染みついているんだなぁ」
と我ながらに驚きました。
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このような無意識の感情、反応
は日常でよく見られます。
公園でママ友が円になって立ち話をしている光景を見て、
とっさに「怖い」
と反応するか、
「楽しそう」
と反応するか。
飲み会で素敵な人に出会って、
ふと、「よし、どうやって声をかけようか」
と思うか、
「どうせ自分には無理」
と思うか。
会社の男性上司に
自然と「絶対好かれない」
と感じるか
「評価してくれるに違いない」
と感じるか。
育った家の家族がどのようだったのか、
その影響は本当に大きいです。
この「無意識下の心の動き」に注目すると、
今感じている問題が、実は問題ではないかも・・・
と思えてくることもあります。
カウンセリングで良く取り扱っている、「俯瞰する目」を養う場面ですね。
心は本当に日々の行動パターンに大きな影響を与えているんですよ~。