パートナーをコントロールしてしまう【アメブロ「恋と仕事の心理学」より】

ラインの返信、すぐにしてよ!
もっと家事を手伝ってよ!

あ~、自分の思う通りに動いてくれないパートナー。
イライラ度は最高レベル!

このようにパートナーをコントロールしたくなること、皆さまはありませんか

隔週木曜にアメブロにて執筆しております、「もっとラブラブに」。
本日UPした記事をこちらでもご紹介いたします。

恋と仕事の心理学

      

例えばのお話。
ラインをしても「既読」にはなるのに、返事を返してくれない彼。
「読んだならば、何かしらのコメント位してよ」と思うあなた。
「ねぇ、返事くらい書いてよ。
2,3行くらいちゃっちゃっと書けるでしょ
返事はすぐ返してよね。わかった
彼が「うん」と言うまで電話で叫び続ける。
「わかったわね約束よ

例えばの話。
平日は朝から晩まで仕事ばかりの夫。
正直、育児は私に丸投げ状態。
いい加減にしてよ(怒)
あなたの子でもあるのよ
お父さんでしょ

「ねぇ、あなた父親でしょ
育児をやるのが当たり前なんじゃないの
日曜日は子供を公園に連れて行きなさいよ
宿題もあなたが見てよ。
どこのお父さんもみぃんなやってるわよ
もっと子供の面倒みなさいよ

このような言葉を投げかけたことはありませんか?

自分の思う通りに相手を動かしたい。
自分にとって都合よく動いてくれたら、私はとっても満足なの。
そんな心理から、相手を動かそう、つまりコントロールしようとしてしまうこと、
ありがちです。

今回のテーマは「パートナーをコントロールしてしまう」ことについて考えて
みたいと思います。

      

このような心理学のブログやサイトに

「相手を変えることはできない。
変えられるのは自分だけ。」

や、

「パートナーシップを改善するには、
相手を変えるより自分を変えたほうが早い。」

などと相手を変えることはあまり得策ではない、
それよりあなたが変わった方が得策ですよ!

と書かれているの、読んだことありませんか

でもでもついつい、パートナーに
「あーしてよ、こーしてよ
あーなりなさいよ、こーなりなさいよ
と言いたくなっちゃいませんか

この「コントロール」を受けることは、私たちが子供だったころ、親から受ける
事が多いものです。
特に母親から。

もちろん多くは、親はよかれと思って子供をコントロールしようとします。
道を外れないように。
幸せの道を進んでほしいから、間違ったことをしないように。

けれどもこのことに度が行き過ぎると、親に対して嫌悪感を抱きます。
親が自分は叶えられなかった生き方を、子供を通して叶えようとする時。
自分の考えを全面的に子供に押し付けてしまう時に起こることなのですが。

「親は全て、私のやりたいことに禁止をしてきた。
ピアノではなくダンスを習いたかったのに、ダンスなんかダメだ!の一点張りで
無理やりピアノを習わされた。」

「本当は○○大学に行きたかったけれど、親が断固反対して××大学に行きなさいと
いわれ、しぶしぶそちらに進学した。」

カウンセリングでもこのような話を聴くことは多く、
ほとんどの方が「親のせいで自分の希望は叶えられないと悟った。」
「親の望む人生を歩かされ、自分の人生を生きてる実感が持てない」
とおっしゃり、親に対して恨みや嫌悪感を抱いている方が多いと実感します。

      

もしもあなたが「相手をコントロールしよう」とすると。

仮に親からコントロールを受けて来た人だったとしたら。
パートナーは無意識にあなたに「あのコントロールしてきた母親を重ね合わせて」
しまうかもしれません。
そしてあなたに無意識に嫌悪感を感じ、
または自分が抑えつけられていたあの時の辛い感情を感じてしまうかもしれません。

結果、そのパートナーから距離を取ろうと心は無意識に思う可能性が出てきます。

ではもしも、親からコントロールを受けていない人だったとしたら。
自由に選択をしてきて、自由に行動をしてきた人には
「窮屈さ」
を感じさせてしまいます。

結果、やはりそのパートナーから距離を取ろうと心が無意識に思ってしまうかもしれ
ないのです。

いずれの相手であっても、この「コントロール」はあまりしない方が得策のようです。

      

また、このコントロールは「自分自身もコントロールを受けて来た」人が、
パートナーにコントロールしてしまうことは実は少なくありません。

自分自身がコントロールを受けて、嫌な思いを沢山感じたのに・・です。

これは「あんなコントロールしてきた親のようにはなりたくない」と思えば思うほど
その親のようになってしまうことが多いもの。

心は否定型の言葉は理解できないと言われています。
「コントロールしてきた親のようにはなりたくない」
と思っていても、意識は「コントロールしてきた親」にフォーカスされています。

例えばスキーで林間コースを滑る時。
木にぶつからないよう、意識を「木」に集中すると「木」に向かって行ってしまい
そうな経験はありませんか?
「ぶつからないように」ではなく、「木」に意識がフォーカスされるからなのですね。

ですからこの場合は「木と木の間」に意識を向けると、木にぶつからないように滑る
事ができます。

もしもあなたがコントロールしてしまいがちだなぁ・・・と感じられたら、
自分は子供時代、コントロールされていたかな?と意識してみることは大切です。
コントロールは無意識にしてしまっていることが多いものですから。

けれどもパートナーに
「私の事、一番に考えてくれる人になってほしい」
「家族に協力的なパートナーになってほしい」
と思ったら、
「コントロールできないんじゃ、どうしたらいいんじゃぁ~?」
となっちゃいますよね(笑)

私のブログでもさんざん書いておりますが、人の心理として
「自分の事をわかってほしい、受け入れてほしい」
という気持ちがどんな人にも心の中にあります。

最初の例の「ラインの返事をくれない彼」の場合、
まずはその彼を丸ごと受け入れることが大切。

そうは言ってもなかなか難しいですよね。
「だって返事くらい書くのが普通でしょだって私彼女なのよ
という気持ちがムクムクと湧いてきちゃいかもしれませんね。
私も何度もこの地雷を踏んで、木っ端みじんになってお別れを沢山経験し
てきました。(涙)

パートナーシップにおいては「相手をまずは受け入れる」という考え方は本当に大切
その事をしてから、自分の気持ちを伝えることがより受け入れてもらいやすい
やり方だと思います。

そうか、ラインは何か理由があって返事はすぐに打てないんだね。
でも私はラインの返事をもらえると嬉しいし、返事がないと不安になる。

そのことを伝えて、次にどう出るかは相手が決めること。
その選択権は相手にあるんだ、という理解は長いスパンのパートナーシップに
おいてはとても必要なことだと思います。

そしてそのパートナーの選択した行動が、どうしても受け入れがたいものだったと
したら。
そのパートナーシップを終わらせるか。
もっと別のやり方があるのかな、と関係性を見つめ直すのか。
その選択権はあなたにありますよ。

皆さまのパートナシップの参考になりましたら嬉しいです。

コントロールに関するブログはこちらもありますよ!>>>

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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