人をゆるすという行為

親を許しましょう、パートナーを許しましょう。

そんなお話をカウンセリングではしますが、先日私が許される・・・という経験をしました。

いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

目次

器の大きなママとの出会い

男の子の母親をしていると、

友達に怪我をさせた。
物を壊した。

などトラブルが時々起こり、そのたびに先方の保護者の方に頭をさげた事数しれず。

先日もクラスのお友達に怪我をさせてしまった次男。
放課後の出来事だったのですが、小学校の先生からご連絡を頂き、目の脇の怪我であと数センチずれていたら目を傷つけていた可能性があったことを知らされました。

それも、その出来事はもう5日も前の出来事だということ。

その間、私は知らなかったこととはいえ、その親御さんはどんなお気持ちだったことか・・・。

すぐにおうちへ謝罪のお電話をかけました。

どんなにか怒っているだろう・・。
一歩間違えたら失明の可能性だってあったかもしれない。
大事な我が子を想う気持ちは皆一緒。

呼び出し音がなっている中、本当にドキドキした気持ちでした。

がちゃ。
お友達のお母様が出ました。開口一番。

「まぁ、沼田くんにはいつも仲良くして頂いて、本当にありがとうございます。」
怒鳴られる覚悟をしていたので一瞬、電話した先を間違えたかと思いました。

「いえ、実は今回、我が子が大変なことを息子さんにしてしまいまして、本当に申し訳ございませんでした。」

「いえ、もう良いんですよ。
沼田君からは謝罪のメールをもらっていますし、もうこの件は済んでおりますから。
わざわざお電話を頂きまして、本当にありがとうございます。これからも仲良くしてくださいね。」

なんて心の広い方なんだろう。
なんてすごい人なんだろう。

私のことも次男のことも一言も責める言葉はなく、それどころか「仲良くして頂いてありがとうございます。」と感謝の言葉を頂きました。

私は受話器を置いた後、はらはらと涙があふれてきました。

許されるとはこんな感覚なのか。
お釈迦様の前に私は小さなカエルになってうなだれているような。
相手の方が神様のように思え、私よりずっとずっと器が大きいなと尊敬のような気持ちがわいてきました。

許しのリーダーシップにあなたもなれる

私にずっと黙っていた次男が遊びから帰宅するのを待って、今回の件をどのように伝えようか・・・
次男を責めることはしない方が良いだろうか。それともガツンと言うべきか・・。

あれこれ考えている時、中学生の長男が学校から帰ってきました。
事の経緯を話すと、

「それは次男を叱ったほうがいいと思う。フォローは僕がするから、ママはちゃんと叱ったほうが良いよ。」
と心強い言葉をもらいました

程なく帰宅した次男に

「ママに何か話すこと、ない?」と声をかけると、玄関先でまずい・・・と固まった次男。

「今日、お友達のお母さんにお電話したの。そのお母さん、お友達のことどんな気持ちで育ててきたと思う?」

「宝物のように大切だと思っていると思う。」

「そうだよね、お母さんは自分の子供のこと、宝物だと思っている。その宝物が傷つけられたら、お母さんはどんな気持ちになる?」

「悲しい気持ち。」

「そうだね、そのお母さん、ママになんて言ったと思う?」

「僕(次男のこと)を最悪な子供だと言ったと思う。」

「最初にね、沼田君仲良くしてくれてどうもありがとうって言われたの。これからも宜しくねって。あなたのこと、一言も責めなかったよ。素晴らしいお母さんだなってママ、電話した後いっぱい泣いちゃったよ。

でもね、そんな素敵なお母さんにごめんなさいって言いたかった。

ママはあなたがすでに充分反省しているとわかっている。だからもう責めないけれど、内緒にするのはやめて欲しい。
ママの気持ち、わかって欲しい。」

次男は目に涙をいっぱいためて頷いていました。

私だけではなく、きっと次男も許された時の感覚を実感してくれたことと思います。

許された時に感じる思い。
許された時に感じる、どこかほっとした気持ち。

それが次にきっと人を許すことが出来るきっかけになるように思います。

人を許すことは時として難しいこと。
けれども許された側は、きっとあなたのこと、偉大な人だと思うでしょう。
器の大きな人だと思うでしょう。

そしてきっとその人も他の誰かを許せるようになるかもしれません。
許しの連鎖、あなたがそのきっかけを作れたら本当に素敵です。

あなたの心が、今日も守られていますように。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

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