私は彼に負けているの?【アメブロ「恋と仕事の心理学」より】

彼や夫に対して、どこか劣等感、敗北感を感じる時はありませんか?

夫が楽しそうにゴルフに出かける。
私は子供とともにお留守番。
何だか私、負けた感じがする・・?

私ばかりが彼に電話したりラインしたり。
彼から電話かかってきたこと、あんまりない気がする。
惚れた私、何だか負けてる気がする・・?

新しい年が幕を明けました!
せっかくなので、パートナーシップにやっかいな「負けた感じ」を手放して、
気持ちよく新年のスタートをきりませんか?

隔週木曜日にアメブロにて執筆中の「もっとラブラブに」。
今日元旦にUPされました記事をこちらでもご紹介させてくださいね。

恋と仕事の心理学
 

   

今日は元旦。新しい年2015年の初日です。
今年も皆さまが素敵なパートナーシップが築けるよう、心をこめてブログを
書かせていただきますね。
もしかしたら年末年始、旦那さまのご実家に帰省されている方もいらっしゃるかも
しれませんね。
なんで毎年夫の実家に帰らなきゃいけないのよ?
夫が私の実家に来てもいいんじゃない?
夫婦は対等なんだから!!
そんな不満を感じながら、今回も「仕方なく」帰省をした方、いらっしゃるかな。
または・・・
元日は彼と一緒に初詣デートに行こうと思っていたのに、
趣味仲間と新年会に出かけることにした彼。
何よ、自分ばっかり楽しそうで!
何かむかつくんですけれどヽ(#`Д´)ノ
私、彼女なのよ?
私をほったらかしで、自分だけ楽しむつもり?
なんか腹立つ!
サイテーーなヤツ!ヽ(#`Д´)ノ
そんな怒り満載で迎えた新年だった方も、いらっしゃるかも・・。
夫婦は対等なのよ!
という気持ちを感じてしまう時。
彼ばかりが楽しそうで、非常に腹立たしい時。
もしかしたら、「自分は相手に負けている」
という感情はありませんか?
元旦に私のブログ担当が巡ってきたのも、きっと神様の
くださった偶然。
せっかくですから、この元旦にこのやっかいな
「私は負けている」感情を手放しちゃいませんか?
今日はこの「私は負けている」という感情のお話です。
  
結婚するずいぶん前のお話なのですが、
ある男性とお付き合いをしていた時、こんなことを言われました。
「女性は愛されるべき存在なんだ」
「愛されるのが女性の役割なんだよ」
当時、私はこの言葉にカチーーンときて、食ってかかりました。
「女を何だと思っているの?
男の所有物じゃないのよ!
なんなの、その上から目線??」ヽ(#`Д´)ノ
その彼とデートするたびに、
今の政治に必要なことは何か?
日本の経済について、
など、お堅い話ばかりを私は一生懸命していました。
なぜ?
今から思い返せば、なめられたくなかったから。
あんたなんかに、私は負けない。
劣ってなんかいないんだから!
そんな気持ちを抱いていたのです。
でも、今思い返すと、この彼と付き合う前から、どこかで
「勝ち負け」
を意識していたように感じます。
彼に電話をかけた回数が相手より多い私が負け。
つまり「惚れたほうが負け」の気持ち。
嫉妬心を感じたほうが負け。
自分ペースでデートを誘ってくる彼に、振りまわされる私が負け。
なんでも自分が負けているような気がして、
だから「負けが相手にバレないように」攻撃的になっている私。
デートできなくなったってキャンセルされても、
全然悲しくなんかありませんよ~~、という態度で、
強気を演じてしまったり。
(悲しいって感じたら負けな気がしたのです)
でも我慢が限界に達して、不満が大爆発して、
「あなたが悪いのよ!
あなたのせいで、私はこんなに悲しいのよ!」
と責めてしまったり。
それは自分が負けないように、相手を打ち負かそうとしていたから。
私は悪くない。あなたが悪いのよ!
っと先手攻撃を仕掛けていました。
なんでこんなに「自分が負ける」という意識を持ってしまっているのでしょう?
   
それは多くの場合、親子関係から作られるようです。
お手伝いをすると褒めてもらえる。
お手伝いをしないと褒めてもらえない。
成績が上位に入ると褒めてもらえる。
成績が下がるとがっかりされる。
運動会で一位に入ると褒めてもらえる。
運動会でビリだとがっかりされる。
幼児の頃はそうではないのだけれど、
成長するに従って、周りと競争して勝たないと、
親にほめてもらえる要素は手に入らない、
という現実で生きていくようになります。
このことがずっと私たちの中でパターン化され、
金持ちになった人は勝ち。
儲けられない人は負け。
出世する人は勝ち。
出世できない人は負け。
結婚出来た人は勝ち。
結婚できない人は負け。
子供が優秀なママは勝ち。
子供が落ちこぼれたらママとして負け。
そんな勝手な概念を私たちの中に作り、
常に自分は「負けているんじゃないか」と怖れを抱いてしまう。
自分以外はみぃんな勝っている人に思え、
自分は負けていると感じる。
彼や夫は「勝っている」と感じ、自分は「負けている」と感じるから、
相手に劣等感を感じ、自分がみじめに思えてくる。
   
私たちって負けているのでしょうか?
 
いいえ。
人間として生まれてきただけで、
一生分の勝ちを手にしてきていると思うのです。
私たちの親の世代は、ほとんど無痛分娩はなかったと思います。
つまり気を失いそうなほど痛い、陣痛を経て私たちは生まれてきました。
私たちが生まれてきた瞬間、母親は思ったはず。
「あぁぁ、無事に生まれてきてくれてありがとう。」
昔は母親が命を落とすほど、それほど出産は、母親にとって大変な
出来ごとです。
その瞬間は、
金持ちになろうが、なかろうが
出世しようがしまいが、
点数がよかろうが悪かろうが、
関係なく、私たちの存在そのものが祝福の対象だった。
でも親も人の子。
子供の様々なことで一喜一憂し、
そのことが子供であった私たちの心に傷を作っていきました。
それこそ、子供が優秀なママは勝ち。
子供が落ちこぼれたらママとして負け。
という母親本人の歪んだ考えに翻弄されちゃった私たちの子供時代であった
可能性もあるわけです。
誤解から自分の中に「負けている自分」という
間違ったイメージを作り上げてしまったのかも。
本当は存在そのものが尊いものなのに。
そのことこそが真実なのに
「生まれてきてくれてありがとう、私。」
「今年もどうぞよろしくね、私。」
と声に出して、どうか自分の事をなでてあげてください。
きっと心が「ぽっ」と暖かくなると思います。


「私は負けてなんかいない」
「そもそもパートナーシップに勝ち負けは存在しない」
そう心から思えた時、
パートナーとの間に「勝ち負け」の気持ちはなくなります。
25年の時を経て、今ならあの時の彼の言葉を嬉しく受け取れるかな。
「愛されるのが女性の役割なんだよ」
と言われたら、
「私は女に生まれてよかったわ~。
愛され続けてもらえるよう、磨きをかけちゃうわよ~☆」
と、男性の
「守りたい、養いたい、頼ってもらいたい」
という気持ちに応えること、出来るんじゃないかなって思います。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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