先日の心理学講座「罪悪感と無価値感〜幸せに生きるためにめっちゃ大切な心の仕組み〜」で、ご質問をいくつか頂いておりますので、ブログ上で解説していきますね。
いつもありがとうございます。カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
年下の上司に○○したら楽に出来た事があったので、良かったらしてみてくださいって言ったら『もうしとるわ』と投げやりに言われた時はどうフォローしたら良いんですか。
攻撃で反応する人の心理とは
今日のご質問者さんは、ススキさんです。
いつだったか、箱根の仙石原のススキの平原に行った時は、圧巻でした。
秋の景色も紅葉を含め、日本の素敵さを感じますよね。
ススキさん、ご質問をどうもありがとうございます。
ススキさんのせっかくのアドバイスを、投げやりな返事で返されたら、とっても悲しいやら傷つくやら、がっかりやら凹むやら、、ですよね。
お気持ち、お察しいたします。
なんか伝えた自分を拒絶されたような、否定されたような気持ちになっちゃうかな、私だったら。
このように、人のアドバイス(または好意)を受け取れない心理を見て行きましょう。
まずは「年下の上司」という点。
このような方の心情ってどんなものだと思いますか?
部下は年上、人生の先輩連中もいる状況です。
おそらく、「舐められたらいかん」と思うのが普通かと思います。
威厳を保たなきゃ。
ちゃんとしなきゃ。
偉くあらねば。
なんて気持ちになるんじゃないかな、人間の心理として。
つまりこの人の心の中には、「自分のちっぽけさが露呈したらどうしよう」と怖いのかもしれません。
例えば、あなたが駅のトイレで3歳の女の子にこう言われたとします。
「あのね、トイレに行ったら手を洗った方が良いんだって!」って。
あなたは3歳の小さな女の子に「知っとるわ!」っと喧嘩腰に言います?
あぁ、お母さんにいつもそう言われているのかな、、って「かわいいなぁ、、はいはい、わかってますよー」と思いながら、微笑ましく「そっかー!あなたはちゃんと手を洗っているんだね。えらいねー!」って返してあげられるんじゃないかな。
だって、明らかに3歳児よりも自分は大人だってわかっているから。
だから余裕を持って対応できるんじゃないかって思うのです。
もしも3歳児相手に「何〜!?誰に向かって口きいてる!?」っとブチ切れるあなたなら、是非一度私がお話を伺いますよ(笑)ストレス溜まっているかもしれませんからね。
つまり、劣等感を感じている人ほど、怒りで応戦してくる事が多いのです。
自分を信頼している人ほど、謙虚に接する事ができるのですよ。
私以前30年くらい前です、CA時代に元巨人軍監督の長嶋茂雄氏とフライトをご一緒した時。
何かを頼むときにも必ず「お手隙の時で良いので、○○お願い出来ますか?」と全く上から目線ではありませんでした。
そして私たちに
「笑顔がいいですね〜」
「いやぁ、持ってきていただいて本当にありがとう」
ととにかく低姿勢なのです。全然偉ぶっていないのです。
本当に自信のある人って、こうなんだ、、と私が20代の時に学んだ一コマです。
ではフォローはどうする?
さぁ、ススキさんのご質問についてです。
「舐められたらいかん!」と頑張る年下上司。
この方は「舐められたくない」と思っているわけです。
だから武装する。「もうしとるわ」という偉ぶる行為によって。
要は敬って欲しいわけです。あなたは上司としてすごいですよ!って。
認めて欲しいわけです、あなたは上司の器がありますよ!って。
ここで、「ハァ〜めんどくせ、この上司」と思ったススキさん。
ですよね、めんどくせ、、、ですよね。
いや、私よりも人間的に出来ているススキさんはそう思わないかな?
だって、「どうフォローしたらいいですか?」と聞いてきてくれるススキさんですから・
私だったら「めんどくせ、」で終わっているかも。この会社に勤めていたら、、。
だからね、ススキさんの「愛」に気が付いてくださいね!
ススキさん、私よりも100倍すごいんだからね!
そこを私は言いたのです!
あなたの大きな愛を思い知ってください。
そしてそれはあなたの才能ですから、これからの人生でも自覚して使っていってくださいね。
で、話を具体的に戻しますね。
以上の心理を踏まえてのフォローとして。
「さすが、XX課長!(XXとしたのは、私はススキさんの方が上司よりも愛が大きく、尊重したいから。○○じゃないぞ!こうすることは私が人間としてススキさんより小さいね、やっぱり、、テヘッススキさん、やっぱりすごい!)
やっぱりやっているんですね!すごーーーい!」
で良いかな。
ここで大事なこと
さっきのトイレの3歳児だったら、私たちは余裕なわけです。
どう見ても、自分の方が経験値も上だと思えるから。
だから否定されても、「はいはい」って受け流せます。
でも、大人の世界だと、ここで「自分が否定された」という無価値感にハマる可能性があるのです。
ススキさん、ここで、「あぁ、私のアドバイスは無意味だった」とへこみませんでしたか?
自分なんかダメな存在、とダメ出ししなかった?
ここでしていたとしたら。
ススキさんがアドバイスしたことは間違っていないのです。
あ、そっか。この人、劣等感を抱えてるんだなー。
だからこんな反応なんだ〜!と思えたら良いけれど。
でも、そこで自分ダメ出しをしたとしたら。
ススキさんの人生を止めちゃうから。
相手に私のアドバイスを受け入れてもらえなかった。
それは事実です。
でもそのことと、ススキさんの思いはまた別のこと。
そのように全体を見る目を持てたら、自分へのダメ出しをしなくて済みますよ。
だってススキさん、今日も一生懸命生きていますよね。
それが大事。
そこを承認することが大事なんですよ。
あなたは今日も懸命に生きたんです。色々な思いを抱えながら生きたんですよ。
私はススキさんの思いが本当に詰まったご質問だと感じました。
これからも、その与えようとする生き方は間違っていないと思います。
でも、それでもどこかで不安に思ったら、是非「大丈夫!」と声をかけさせてくださいね。
ススキさん、ご質問本当にありがとうございました