執着を手放すってどういうこと?なぜ手放すことが大切なのか?

私達女性は、大好きな彼にできるだけ会いたいと思います。

私が会いたいと思ったときに会って欲しいし。
私の事、大切に扱って欲しいし。
ずっとずっと関心を向けててほしいと思います。

でも、それを叶えてくれないと、私達は「私の事、それほど好きじゃないの!?」と悲しい気持ちになって、それがやがて大きな不安に変わっていき、不安感から彼を束縛したい気持ちになってしまいます。

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もっともっと私を見て!
もっともっと私に会って!
もっともっとLINEちょうだい!

もっともっと!!もっとーーっ!って。
この状態って、本当に苦しいですよね。
もはや自分の足で立っているというよりは、彼におんぶしてもらっている(というか、おんぶして欲しい!って思っている感覚に近いかも)状態。

だから前に進むにも、彼次第になっているのですよね。あなたに自由がない状態。これは辛い!!

こんにちは!カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

目次

執着を手放すとは、自由を手に入れること

先日、1年以上ぶりに面談ルームにやってきてくれたクライアント様がいました。
お会いした瞬間、「なんだか幸せそうですね~。以前と比べてすっごい雰囲気が変わりましたよ~」と思わず私が口にしてしまったほど雰囲気が変わっていたのです。

だって普通、幸せな人がカウンセリングに来ませんよね?(でも会いに来てくれましたね💕)
それがわかっていながら、うっかり「幸せそうですね~」と言ってしまうくらい、オーラがキラキラしていたのです。 私のアンテナが、ばっちりそのオーラを察知した、と言いますか(笑)

今回お伝えするお話は、このクライアント様から許可を頂いてお伝えしますね。
このクライアント様を仮にA子さんとします。

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実は1年ちょっと前のA子さんには、当時お付き合いをしている彼がいたのですが、A子さんの気持ちはいつも満たされない状態でした。

なかなか会う時間が取れない関係性。
それは彼が既婚者、というのも理由の一つでした。
彼に会いたい気持ちを伝えると「いつも責められている気がする」と言われてしまう状態。

そして、もう関係を続けていくのが難しいのか?という状態の中、面談ルームから彼に電話をすることになりました。

でも、その時彼は電話に出ることなく、A子さんは泣きながら自分の思いのたけを、彼の留守電に残すことになりました。
あまりに沢山のことを伝えたかったので、留守電のキャパオーバーで途中で切れてしまい、2度かけ直したくらい。それくらい沢山の伝えたい思いがA子さんにはあったのですね。

あの日から1年以上の月日が流れました。私もずっと気になっていたのです。どうしているかなーっと。
そのA子さんは、見違えるような「軽ーいエネルギー」をまとって再び面談ルームを訪ねてくれました。

今でもその彼との関係は続いていました。そしてその彼はまだ既婚のまま。
でもA子さんはこんなことをおっしゃいっていました。

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A子さん『私はあなたの(既婚者だからこその)できないことを受け入れる。だからあなたは私に対してのあなたができることをできる範囲でちゃんとやって欲しいの』って伝えたんですよ。」

私 「え~、すごい。彼のできない事はもうしょうがないんだな、ってどうして思えるようになったのですか?前は『なんでしてくれないの?』って不満に思っていたように記憶しているけれど?」

A子さん「自分が彼にできることって限られているなってわかったんです。なんでも私はできる!っていう、できる自分を手放したんです。そうしたら、自分の足元が見えたというか。もっと自分が自分にやらなくちゃいけない事が見えてきたというか。」

私 なるほど、できる自分を手放すことは、つまり「こうあらねばダメだ!」という自分を手放したってことですね?できない自分でもOKだと思えると、自己攻撃する代わりに、自分は今何をすべきか?何をしたいのか?が見えてくるわけですね。そして、自分にこうあらねば!を手放せると、相手にも、こうあらねば!を迫らなくなるわけですね。

A子さん 「私は結婚がしたいのか、彼と一緒にいたいのか、考えたんです。そうしたら今は彼と一緒にいたい。でも離婚するかどうかは彼が決める事。私は今やりたいことも沢山あるし、ずっと日陰の存在でいようとも思っていない。でも今は彼なりの愛情を私はわかるようになったし、ちゃんと受け取れるようになりました。そう彼にも伝えています。」

私 「A子さん、彼に自分の気持ちの伝え方がすごく上手になりましたよね。素直にそのままの気持ちを伝えているというか。

A子さん 「前にね、『出来るときは毎日LINEして』とお願いして、彼も『わかった』って言ってくれていたのに、2日半放置されていたことがあったんですよ。で、『怒』って一文字だけLINEしたら『えっ?』ってLINEが来たんですよ(笑)

私 「『怒』って超短いLINEですねー。でもそれくらいシンプルなLINEだと軽いエネルギーで、思わず『えっ!?』て返事しちゃったのかもね(笑)

いやー、これは面白い!是非ブログで紹介させて欲しいな~」

といういきさつで、今回ブログ掲載ご快諾を頂いた次第です。『怒』って1文字で送るって斬新なアイデアだなぁ!

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自由とは軽やかなエネルギーになるということ

A子さん、2時間の間、笑顔も沢山で表情をクルクル変えながらお話してくれていたのですが、本当にほんとーーーにチャーミングだなぁ、、と私が見とれてしまったほど。

1年以上前の面談していた数回は、笑うことなく2時間ほとんど涙涙、の面談でした。

自分と向き合うと、こんなにも人って変わるんだな~と思いましたし、なにより一緒にいる私も心が軽くなるのを感じました。

きっとA子さんの彼も、同じ感覚を感じていることでしょう。感情は共鳴しますから。

彼のできないことを我慢ではなく、理解して受け入れる。
彼なりの愛情を受け取って喜ぶ。

これね、なかなか難しいことですよね。できない事は「どうしてできないのよ~!」って怒りたくなりますもの。ね?

ただ、ここを乗り越えると、パートナーシップは鏡。A子さんの態度が変わった分だけ彼の態度も随分と変わったそうです。

私 「あの前回の面談から、いやー、ここまでA子さんが変わっていてびっくりですよー!でも会いに来てくれてうれしかったな~」

A子さん 「あの最後の面談で彼に泣きながら思いのたけを留守電に残して、なんかすっきりしたのかもしれませんね。」

私 「そうですかー。それはよかった~ (´▽`)」

本当に感情の解放って大事なのですね。

A子さん、「私の事書いちゃっていいですから!」とありがたいお申し出、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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