「私さえ我慢すれば、、」は、幸せなパートナーシップを遠ざける

こんにちは！カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

本当は彼に言いたいこと山ほどあるんだけれど、言わずに我慢している。

例えばのお話。
寂しいからもっともっと会いたい！って言いたい。
でもそんなこと言ったら、「重い奴だな」とか「メンドクサイ女だな」とか思われたらいやだし。

例えばのお話。
私達は共働き。だから家事もきっちり半分ずつでやりたいのに。
最初はこうして欲しいとか、伝えてきたつもりだけれど。
最近は「私が我慢して全部やればいいんだ」と無理やり自分を納得させてきた。

だって言ったら機嫌悪くなるだろうし。

●　「私さえ我慢すれば、、」は子供時代に作られた処世術

私達が子供の頃は、どうしても「保護されている」状況下だったので、親の力が強いもの。
だから親の意見に従わなければならない場面が多かったのではないでしょうか？

本当はもっと友達と遊びたいのに、家の手伝いをさせられたとか。
兄弟げんかも本当は弟から仕掛けてきたのに、親は「お姉ちゃんなんだから我慢しろ」と強要してきた、とか。

本当はピンクのスカートが欲しかったけれど「地味な黒にしなさい」と言われて、仕方なく黒を買ったとか。

言っても無駄＝だから我慢

といった心理パターンが子供時代に作られ、そうすることでとりあえず親から怒られないで済む、、という現実があった可能性は高いです。

もしかしたら、あなたもそうだったかもしれませんね。

でもそれは、子供時代のやり方。
対等な関係性では実は反対に上手くいかなくさせる要因になることが多いです。

我慢は「欲求をなかったこと」にする行為ではなく、とりあえず、「飲み込んでおく」と言う行為。

だから「こうして欲しいのに！」と言う思いはずっとずっとこころの中に存在し続けます。
そうして、パートナーシップでは

「私をわかって欲しい」
「私を受け入れて欲しい」

というニーズが普通の友達や会社の同期というような関係性以上に出てきやすいものです。
でもこれが叶わないと、「がっかり感」となり、やがて

私の事、どうしてわかってくれないの？
なんで私ばかりが我慢？

という「なんで、どうして怒り」が出てくるのですね。

だから幸せ感なんて感じられないことがほとんどです。

●　今こそあなたの気持ちを伝えよう

ずっと「私さえ我慢、、」をしてきた人にとって、今更「さぁ、あなたの気持ちを伝えましょう！」と言われても、怖さしか感じないものです。

「え？重たいって思われない？」
「めんどくさい奴って思われない？」
「嫌われない？」

って。

私もそうでした。
「いちいち口うるさい嫁だな！」と疎ましく思われるんじゃないか？と怖かったですし、
そもそも「言ってもどうせわかってもらえない」と言うあきらめ感もありました。

だから、「私さえ我慢すれば、」をやっていましたし、そこから生じた怒りは「私の冷たい態度」に現れていたように思います。

夫の帰宅した音が聞こえたら、寝室で本を読んでいた私は電気を消して寝ちゃったり。
週末ゴルフに出かける夫に「いい御身分ですことー！」と嫌味を言っていたり。
（あぁ、、もう書いていて恥ずかしすぎーーーっ！）

でも、今では「自分の気持ちはどんどん伝える」ことをして我慢することはゼロになりました。

ここで大事なのは、一方通行にならない事。相手の気持ちも聞こうとする姿勢は大事。

そうしてもう一つ大事なのは、伝え方と伝えるタイミングです。

とっても忙しい彼に「会いたい、寂しい、もう辛すぎる！」と伝えることは、私もお勧めしません。
ほぼ１００％の確率で「僕ではこの思いは叶えられない。ダメな自分だな。」と罪悪感を感じてしまい、結果さよならに繋がることになるでしょうから。

ここでさらに大事なのは、伝え方を知ることは必要なことですがそれだけでは不十分。
なぜあなたは「こんなにも寂しいのか」を知ることが、そして癒すことが100倍大事なのですよ。

なぜならここを解決しないと、たとえ彼が会ってくれても、また「寂しい、寂しい」が始まって、永遠に寂しさが埋まらないから、です。

穴の開いたバケツにいくら水を注いでも、バケツは満杯にならないのと同じことです。
まず穴をふさがないとね。

だからこそ、取り組む順番は

①　あなたが寂しいと感じる根本的な傷はなにか、を深層心理的に探ること

②　軽やかに伝えるノウハウを知る

③　伝えるタイミングによっての伝え方のバリエーションを増やす

です。

どうかどうか「私さえ我慢すれば、、」からは一日も早く卒業できますように。