Aさんは結婚14年。
「夫の過去の不倫が許せなく、また不倫するんじゃないか、実は今も不倫しているんじゃないかって不安なんです。」
というのが最初のカウンセリングでした。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
不倫夫の罪悪感
先日、夫婦関係の事でカウンセリングを受けてくださっているクライアントさまから、「夫の冷たい感じにとれる行動の裏の気持ちが少し理解できました」と感想を頂きました。
先日の沼田先生のカウンセリングで、夫の行動の裏の気持ちを伺って、「なるほど!」と目から鱗が落ちたような気持ちになりました。
「そういうことか~」と。夫はこんなにも「罪悪感」を感じていたなんて。
けれども確かに、「夫の罪悪感」を考えると行動のつじつまが合うので、夫にイライラする気持ちが薄らいだ気がします。
夫の抱く罪悪感に寄り添う気持ちで接すると思いすごしかもしれませんが、ちょっと夫の態度が軟化したような気がします。
これからもっともっと夫の気持ちを想像するように心がけていきます。
わかりやすい説明のカウンセリング、ありがとうございました。
Aさん、ブログ掲載の許可もありがとうございます。
Aさんは「私のように夫を誤解している人達も多いかもしれませんから」と快く掲載を許可を出してくださいました。
Aさんは結婚14年。小学校高学年の女の子が1人いらっしゃいます。
「夫の過去の不倫が許せなく、また不倫するんじゃないか、実は今も不倫しているんじゃないかって不安感でいたたまれない気持ちになって辛いんです。」
というのが最初のカウンセリングでした。
このご主人、仕事は結構出来る男性で自信家なのですが、家に帰って来てからもどこか不機嫌。妻と会話が弾まなかったりして、なんだか家の中が重苦しい感じになっていました。
夫は実際、帰宅してご飯を食べるとすぐ自分の部屋でパソコンをいじるのだそう。
すると奥さまは「また不倫しているから、家に帰りたくないのではないか?私と会いたくないのではないか?」
と不安になってしまい、気分が落ちてしまうことを繰り返していました。
男性が抱えやすい気持ちとは?
もしもこの状況に夫の気持ちを説明書きのようにつけたらどうなるでしょうか?
そこをカウンセリングでお伝えしました。
【帰宅途中の夫の気持ち】あーあ、不倫なんかしちゃった僕のことなんか、妻は愛想尽かしているだろうなぁ。正直、「この夫最低よね」と烙印を押している妻の家に帰るのは何だか気が重いよなぁ。
【夫の行動】家に帰ってきてからもどこか不機嫌。(Aさんの証言から)
【夫の気持ち】こんな俺を最低って思っているだろうなぁ・・という気持ちからどう接したらいいのか分からず、気まずい。
【夫婦の行動】夫と会話が弾まなかったりして、なんだか家の中が重苦しい感じになってしまいます。(Aさんの証言から)
【夫の気持ち】妻は娘と結託してどうせ不倫した僕のこと、悪く言っているのかもなぁ。こんな俺って夫してなんか最低だよね、こんな自分はどう妻と接するべきなのだろうか?正直分からない
【妻の気持ち】どうせまた私は浮気されちゃうんだって、自分に自信がどこか持てなくて、不安なんですよね。だから余計空気が重苦しく感じちゃう。
【夫の気持ち】どうせ僕はこの家では最低の夫なんだから、リビングにいない方が良いんだろうな。
自分の部屋でパソコンで気晴らしでもしようかな。こんな最低な僕といると、気分も妻は良くないだろうし。
自分が毒だと思うと、距離を取ろうとするんですよね。
自分がもしも伝染病にかかっていたら、大切なにはうつらないよう距離を取ります。
自分は最低の人間だ・・と感じている人はそんな自分が大切な人に迷惑をかけないよう、距離を取ろうとしてしまいます。
自分は最低だと自分自身を攻撃している人は、きっと周りも私を攻撃するに違いない・・と距離を取ることもあります。
いずれにしてもこの夫は「自己攻撃をし、大きな罪悪感がある」とみると行動に納得できませんか?
なので何だか家に帰ってもつまらなさそうな、妻とも距離を取ろうとしてしまう行動を無意識にしてしまうのですよね。
一概に不倫をまたしているから、
や、
妻が嫌いだから、
家の中で何となく距離を取ろうとしているわけではない可能性があるんです。
パートナーシップにおいて、このような誤解によって関係がおかしくなっていくことって本当に多いです。
関係がなんだか上手く行かない気がする・・と感じたら、
「自己嫌悪や罪悪感が2人の間にないだろうか?」と考えることは大切です。
本当にこの感情が人の関係性をややこしくしてしまいます。
素直な行動がなかなか取れなくなりますし、その行動を見て受け取る側も悪い方に妄想しやすくなるんです。
カウンセリングでは男性心理、女性心理を踏まえて、このように行動の裏にある気持ちを解説していくことをして、誤解から招く関係悪化を防ぐことも扱います。
この件でお困りな方がいらっしゃいましたら、一度気付きがあるかもしれないので、整理するために私とお話してみませんか。