夫婦仲を良くするために

「責めること」はパートナーに対して、よくやってしまいがちです。
「なんでやってくれないの?」
「どうしてしてくれないの?」などなど。

責める代わりに出来ることは。

いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

※ このブログは以前アメリカに住んでいた時のブログに加筆してお届けしています。

目次

パートナーシップを深めるために重要なこと

以前私が住んでいたアメリカでは、ゴルフが日本よりも非常に身近なものでした。
その証拠に、ゴルフ場に隣接して普通に家があるんです。
というより、ゴルフ場の中に住宅地がある、という表現がピッタリ。

ある日、夫婦で参加するゴルフコンペに初めて行ってきました。
夫婦単位でのスコアで順位を決めるルールで、奥様がへたっぴでも、旦那様が頑張れば何とか上位も狙える、というゴルフが下手な私には超ありがたいルールでした。

今回は6組12人の夫婦が参加したのですが、皆、本当に夫婦仲がいいのです。

今回初めて「夫婦単位で参加する」という経験をして、「パートナーシップを深めるのに大切な要素」がゴルフにはあるんだなぁ、と心から実感しました。

実生活にも活用できるもの、いっぱいですよ!今回はそのシェアをしたいと思います。

テレビのドラマなどで社長の接待ゴルフに同行して、、社長がスイングをすると

「ナイスショット!!社長、やはりゴルフがお上手ですね~。いやぁ、かないませんよ!」

などとおだて上手なサラリーマンが出てくるの、見たことありませんか?

あそこまで「ゴマすり的」ではないのですが、「ナイスショット!!」はよくプレー中に使われる言葉の1つです。

通常ゴルフは4人でグループを組んで、18ホールをまわります。

最初のTショットは、1人の人が打つ様子を同じグループの3人が見ている状態になります。

その人の当たりがばっちり良ければ、「ナイスショット!!」と他の3人が声掛けします。
言われた人はたいてい、「ありがとうございます。」と返します。
(心理学での「受けとる」という行為ですね!)

でも、いつも上手く当たるわけではありません。
林の中に飛んで行ってしまったり、池にボールが落ちちゃうこともあるわけです。

そんな時には、

「今のところは芝が伸びてて打ちにくかったですよね。」
「右からの風が強かったからしょうがないですよ。」

励ましてみたり

「OK、大丈夫ですよ。次はきっと上手くいきますよ。」

応援の声をかけたりします。

これを言われたほうはどのように感じるのでしょうか。

「自分でも気持ちよくボールが飛んでいったぞ!!」と思った時に他の3人から「ナイスショット!!素晴らしい〜!気持ちよくド真ん中行きましたよね~」

などと言われると、嬉しさ倍増ですよね。

反対に上手くいかなかった時。
「あちゃ~、上手くいかなかった。何て私はドへたなんだろう。」
と自己攻撃をしているときに、

「大丈夫。次に⚪️⚪︎の方向にとりあえず出せば、次にグリーンを狙えますよ!」などと声をかけてもらうと、

「そうかな、何とかいけるかな?」

前向きに思えたり、


「この人、いいところを一生懸命探そうとしてくれている。」

人の優しさにありがたさを感じることができます。

そして、「この3人は自分の味方、応援者なんだ」という感覚になってきます。
仲間意識や親密感をお互いに強く感じていくんですね。

これを18ホール、時間にして4,5時間かかるのですが、この間、このように「応援」や「褒め言葉」の声を皆で掛け合っていきます。

夫婦でこのような時間をとっていると、夫婦間の間にも

仲間意識や親密感

を感じるようになります。アメリカの特に私が住んでいたフロリダは、ゴルフしかやる事がないくらい、ゴルフ場だらけ。リタイアした老夫婦が二人でゴルフを回っているのも何度も見ることがありました。

夫とラウンドした回数を重ねる度に、お互いが味方、という意識が本当に強くなりました。

 不満を感じていた頃

今でこそ、応援や励まし、感謝の言葉は日常的に夫にかけられていますが、心理学を学ぶ前までは、このような行動ゼロでした。

パートナーに文句や不満、「なぜこうなの?どうして出来ないの?」のような責める言葉ばかりを口にしていました。

褒めたり応援したりなど、とてもじゃないけれど出来るような心情ではなかったのです。
それは不満感で心がいっぱいだったから。

不満感でいっぱいだから、相手を責めてしまう。
責めても相手は思うように行動を取ってくれず、余計こちらは不満感を募らせてしまう。
そしてまた責めてしまう。

当然責められた側も不満感を感じる。
相手も私を責めてくる。
そんなループから長いこと、私たち夫婦は抜け出せずにいました。

そんな経験上、「責める行為」からは何も状況は好転しない事を学びました。

けれども、「責める」つまり「怒り」に直結した感情は感情の一番出口に近い所にあるため、すぐに感じやすい感情です。

もちろん不満感でいっぱいの時、

「褒めるなんて出来ない!」
「応援するなんて無理!」

と思っちゃいますよね。私は昔々、そうでした。

そんな時は「責める言葉」「不満感」を思いっきり紙に書きなぐることも効果がありますし、私達カウンセラーに感情をぶつけて、手放していく、という方法もありますからね。

感情は意識化、言葉化すると手放しやすくなります。

何度かこのブログでもお伝えしていますが、パートナーシップを何とかしたい!と思ったほうから「第一歩」を踏み出す方が「相手に第一歩を踏み出させる」より早いですし、確実です。

1つからでいいのです。

「○○出来てすごいね、さすがだね。」
「いつもあなたの事、応援しているからね。」

今日、1つだけでいいのでパートナーに声をかけてみてはいかがでしょうか?
その昔、私が長年住んでいた「責めるループの世界」から抜け出すために。

あなたのパートナーシップ、応援していますからね!!

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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