先日の講座「罪悪感と無価値感〜幸せに生きるために知っておくべき心の仕組み〜」で頂いたご質問の中で、講座内でお答えできなかった分の解説をこちらでしようと思います。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
今回は講座内でお答えした内容でしたが、講座でお答えしている間に追加の情報が書き込まれていたのに気付かず、情報をきちんと網羅しての回答になっていなかったので、もう一度こちらで解説致します。
沼田先生こんばんは。
子供の用事が忙しくて神戸メンタル中級復帰が遅れ、今日は誕生日割引で参加ですが、先生の講座をとても楽しみにしていました。
私がなぜか周りと上手くいかないのは、不幸な気持ちの内面と嬉しいことを言ってもらえる現実のアンバランスがあったんだなぁと思いました。
友達の旦那さんがモラハラですが、発達障害もあるのでわかりませんが、やはり罪悪感が強いのでしょうか?友達は離婚に気持ちが傾き、別居中で職場の男性と食事に行ったら不貞行為とか文句を言い出して、慰謝料を請求するとか徹底的にせめてくるくせに離婚はしないらしく。不思議です。旦那さんの母親も父親の暴力で浮気して別れたらしいので、実現したいだけでしょうか?とにかく不思議で最近ずっと考えていました。
只今抹茶ロールを食べながらこのブログを書いています。ので今日の相談者さんは「ロールさん」にしましょうか。
ロールさんご相談をありがとうございます。そしてこう私の講座を選んでお誕生日割引を使ってくださったとは、本当に嬉しいです^^
モラハラ旦那の心理とは?
発達障害もあるのでわかりませんが、やはり罪悪感が強いのでしょうか?
発達障害の方の特性の1つに自分の感情のコントロールがきかない、というものもありますので、モラハラな態度をとってしまう理由の1つに発達障害もあげられることでしょう。
そして罪悪感もありますし、無価値感も相当強いと思われます。
モラハラ旦那の罪悪感
これは非常にわかりにくいかと思いますが、モラハラ発言をしてしまう男性にはやはり罪悪感があるのですよ!
「えぇ?全然悪いなんて思ってなさそうですが!?」
そうですよね、俺が一番偉いんだ!!怒らせるオマエが悪い!的な態度をとってきますよね。
これは本人も認識していないことが多いのですが、「こんな僕でごめんなさい!」と思っている度合いは大きいのです。
DV男によく見られるパターンですが、パートナーをボコボコにした後、めっちゃ優しくなる現象があるのですよ。
申し訳なかった。
もう2度としないから。
こんな僕を見捨てないで。
君しかいないから。
この優しい言葉に女性側は自分の価値を見出そうとしてしまうのです。
モラハラ旦那のケースには、これと少し違う点があります。
とにかくダメ出しをするのがモラハラ旦那の特徴であり、ダメ出しされた妻側は「こんなダメな妻でごめんなさい。こんな私と一緒にいてくれるなら、私どんなことでも受け入れます」と、やはり妻側も罪悪感を感じているのですね・
罪悪感を感じているというよりは、植え付けられている、という表現が正しいようにも思いますが。
つまりパートナーシップは鏡ですから、お互いに罪悪感を持っているケースが多いということなのです。
モラハラ旦那の無価値感
モラハラをする人たちは、実は自分に自信がありません。
だから一生懸命マウントを取ろうと上から目線ですし、相手を支配下に置こうとするのです。
本当に自信のある人は相手の言葉に耳を傾けますし、自分の意見も怒りを使わずに伝えることができます。
別居中で職場の男性と食事に行ったら不貞行為とか文句を言い出して、慰謝料を請求するとか徹底的にせめてくるくせに離婚はしないらしく。
離婚したらもう誰とも自分は結婚できない、と自分への無価値感を感じているから離婚に踏み切らないのでしょう。
あぁはなりたくない、が、あぁなってしまった
この夫さんのお父さんはやはり暴力をお母さんに振るっていたようです。
あんな暴力を振るうお父さんのようにはなりたくない。
きっとこのような思いをこの夫さんも思ったかもしれません。でも、子供時代には自分のお父さんしか知らないので、
「お父さんはお母さんを暴力で支配するものなんだ」
と認識しがちなのです。小さな子供には他の家のお父さんの様子など知るよしもありませんから。ところが中学、高校と成長すると友達の家のお父さんと交流を持ったり。
ネットなどで自分の父親以外の男性の生き方を知るようになります。
あれ?僕のお父さんはヤバイ人だったの?だったらお父さんのようにならないように、お父さんと反対の行動をしようと思うこともあるでしょう。
お父さんのようにならないようにする。
お父さんと反対の行動をとるようにする。
一見このような考え方は、「お父さんのようにならなくて済む」ように感じるかもしれません。
ですが常に「お父さんの行動」に意識が向いている点が重要なポイント。
自分の行動の基準が「常にお父さんの行動」になっているので、知らず知らずお父さんの行動をしてしまう結果を招きます。
だから
「お母さんのようになりたくなかったのに、気づいたらお母さんの口調そのまんまに子供を叱っていた」
「お父さんのようにはなりたくなかったのに、気づいたらお父さんのようなモラハラな口調になっていた」
という、「あぁはなりたくなかったのに、そうなっていた」現象が起こるのですね。
旦那さんの母親も父親の暴力で浮気して別れたらしいので、実現したいだけでしょうか?
なので夫さんは無意識にお父さんをダウンロードしてしまっている可能性は大です。
モラハラは甘えの1つの形
ロールさんのお友達のモラハラ夫さんとは別居中で、すでに気持ちが離婚に傾いているとの事。
きっと散々我慢した上での決断でしょうから、離婚することも良い選択の1つだと思います。
ただ中にはいろいろな理由で離婚にすぐに舵を切れない人もいることでしょう。
女性の男性性を伸ばしていく
モラハラという行動は、甘えの行動の1つだと見ることができます。
怒鳴って相手をコントロールすることは、実は幼稚なコミュニケーションなのですよね。無理やり自分の要求を一方的に飲ませるやり方で、全く紳士的ではありません。
モラハラな行動を助長させる関係性があるわけで、たいてい自分の意見を言わない、優しい女性がパートナーになることが多いようです。
鬼嫁とモラハラ旦那はカップルになりにくいのですね。
なので「これはやりたくない」「これ以上は我慢しない」と相手との境界線を引けるようになること。「NO」をちゃんと主張できる関係性を作っていくことが大事です。
この境界線を引く力は男性性の力。女性のあなたは自分の意思、心の声にしっかりと耳を傾ける力を養っていかなければなりません。
女性性の女神性を育てていく
一方、実はこういったモラハラ旦那さん達は、過去に傷ついた経験を持っていることが多いのです。
子供時代に力で押さえつけられたり。けなされて育ってきたり。
だから無価値観も強く、罪悪感も強いのですね。
そんな見えにくい心の傷を見つけられたら、あなたはそんな彼の唯一の癒しの存在になれる可能性も秘めているのです。
特になかなかモラハラ旦那さんを切り捨てることができない人は、もしかしたらこの「人を癒す」才能を持っているのかもしれません。
なかなかハードルは高いことではありますが、もしも別れを決断できないとしたら取り組む価値はありだと思います。
いずれにしても男性性と女性性、どちらもバランスよく育てていきましょうね、という話になっちゃいますね、最後は。
ロールさん、ご相談をありがとうございました^^
