こんな文章をブログ記事なんかで見かけませんか?
自分のことをもっと認めてあげよう。
自分をもっと好きになろう
そんなこと、できないです。
だってこんなところもダメだし。
こんなこともできないし。
あんなこともできない。
こんな自分をどうやって承認したらいい?
こんなにダメなところばかりなのに、、。
本当に私も含めて人って、「できない」「ダメなところ」は沢山見つけようとする。
いつも、ふいに。
無意識に。
どうしてなんだろう?
いつからなんだろう?
今日はそんなお話。
XXXX
昨日、夕飯の買い出しに近所のスーパーにでかけました。
レジを終えて、台の上でかごから買ったものを袋に詰めていると、私のわきにやってきた親子のうち、
2人の小学生くらいの男の子が「スイカの棒アイス」を食べていました。
見ると金髪の外国人の男の子でした。
すると突然お母さんが怒りだしました。
人目もはばからず、大声で怒鳴り散らすお母さん。
でも英語でもなく、ドイツ語でもなく、何か別の言語でした。
ロシア語かポルトガル語かなぁ~?
何を怒っているのか、私には言葉がわからず状況はわかりません。
でも、口調から怒っている様子は伝わってきました。
すると一番上のお兄ちゃんが、ベビーカーに座っている妹に哺乳瓶で飲み物を与え、
自分はスイカの棒アイスを食べていました。
うわー、3人連れての買い物かぁ、、。
さぞかしストレスもたまるだろうなぁ。
異国の地だし。
うちは2人でも大変だったものなぁ、、。
自転車置き場でもまだお母さんの怒りは収まらず、、
西日の眩しい中、まだ子供たちに怒鳴り散らしていました。
こう暑いと、ホントただでさえイラついちゃうよなぁ、、。
そんなことを思っていたら、渋谷のスクランブル交差点の出来事を思い出しました。
渋谷のハチ公前の交差点は、どのタイミングで信号が変わるか、グラフのようなものがだんだんと減っていくことでわかるようになっています。
私の目の前に家族4人が信号待ちをしていました。
まもなく青になろうかという時に、小学2年くらいの女の子が、のどが渇いたのか、
持っていた小さな魔法瓶のふたを開けて、お茶をふた兼コップに入れようとしました。
「あれ?もうすぐ青になっちゃうよー」
と私もこころの中で思い、大丈夫かな~と思った矢先。
「何考えているんだよ!もうすぐ青だろ!ばっかじゃねぇか?オマエ空気読めよ!
ほんと、オマエってクズでバカなんだよな、いつもよぉ~!」
と隣に立っていたお父さんが怒りだしました。
「ホント、ばかでさー。なんでわからねぇかなぁ?」
交差点を渡り切るまで、ずっとお父さんは怒鳴り続け、その女の子は下を向いたまま
一生懸命小走りで渡っていました。寂し気な表情でした。
XXXX
子育てをしていると、いつも親がにこにこしていることは難しい時もあると思います。
子育ては24時間、365日。
いつも優しく、笑顔でいることは不可能でしょう。
親も実は自分を責めているのかもしれません。
親もそれぞれストレス社会で生きていますし。
でも、小さな子供はお母さんやお父さんからの言葉を、そのまま純粋な心で受け止めます。
怒られたら「あ、私が悪いんだ」
「ばかだなー!」と言われたら「あ、私はばかなんだ」と思ってしまう。
本当は、「信号が変わるってわからなかったのよ!そんなに怒らないでよ!」
と子供ながらに言いたかったかもしれません。
でも言えない。
怖いし。
もっと怒られるかもしれない。
だから自分が悪いことにしよう。
だから自分がバカってことにしよう。
そうすればこの場は収まるから、、。
こうして「自分はダメだ教」の信者になっていく、、。
本当は誤解なのに。
本当はお父さんやお母さんの言葉は、「絶対正しい」わけじゃないのに。
子供と大人の違いは
「もしかしたら、親の見方はいつも正しいわけではない」と気がつけること。
そして思い込みを修正できること。
「わたしは、だめじゃない」
「わたしは、ばかじゃない」
「わたしは、悪い子じゃない」
生まれてからずっと一緒に生きてきたあなただから、言ってあげられると思います。
自分自身に。ダメなんかじゃないよって。
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