褒めて伸ばす,ではなく、苦行に耐えて人は伸びる、と言うパートナーに褒めることは果たして
良いことなのかどうか?
前回の記事「責めるかわりに褒めて応援する関係」に寄せられた拍手コメントにつきまして、
考えて行きたいと思います。
沼田さん、こんばんは★いつもありがとうございます。
今回の、ゴルフを通してパートナーシップを深めるブログも興味深く読ませて頂きました。
私は誉めて伸ばす、考えが自分にフィットしています。
一方夫は「誉めて育てる・伸ばす」考えを嫌います。厳しいなかで耐えて耐えて耐え抜い
て伸びてゆく、みたいな超体育会系な考えの持ち主です。例えば、ひどい凍傷になりなが
らも雪山登山をするご夫婦のドキュメンタリー番組に、彼はいたく感動していました。
このように姿勢が違う夫婦であっても、夫を誉めるのが得策になりますか?
もし宜しければ、誉めない夫との付き合い方などアドバイスを頂けましたら嬉しです★
お名前がありませんでしたので、私の好きなハーブ、バジルさんと呼ばせて頂きますね。
バジルさん、コメントどうもありがとうございます。
さて、「頑張って苦労して人の力は伸びて行くもの」という考え方、多くの方の心の中には
あるのではないでしょうか
確かに生き物は「厳しい環境に適応するために、進化していき、能力を伸ばしていく」ということを
しています。
氷河期には体温調節が出来ない恐竜は絶滅し、体に毛を備えている哺乳類がその寒い時期を生き抜き、
どんどんと進化を遂げ、猿はやがてホモサピエンスとなって現代の人間になりましたよね。
競争の激しい受験塾に通い、偏差値を頑張ってあげようと切磋琢磨して学力を上げ、
有名中学の合格を勝ち取っていく子供たちがいることも、また現実。
ここで大切なのは、
「頑張って努力すれば成功を勝ち取れる(先のバジルさんのコメントの例ならば、登頂成功
ということになります)」という図式となります。ここまででしたら問題はないのですが、
「頑張って頑張って、苦しいくらいに頑張らなければ成功は勝ち取れない」
という考えにとらわれてしまう場合に問題が出てきます。
つまり、成功には必ず「苦しいくらいの努力」が必ずセット商品になっている・・・ということ。
「苦しいくらいの努力」がなければ、成功はありえない・・・と思ってしまう考え方。
褒められる、という心情は「嬉しい、心地好い」という、どちらかと言えば
「苦しく感じる感情」とは真逆なもの。
こうなると、「成功が手に入らないのでは?」という怖れが無意識下で出てきます。
恐らくバジルさんのご主人は、この考え方が心の底にあり、
「褒めて伸ばす」という図式は「ありえない!そんなアマちゃんな考え、世の中にあるわけない
世の中、苦労しなければ成功は手に入らないのだ」
とご主人の中には受け入れられないのかもしれません。
それはきっと、ご主人のご両親がそのような考えの元、教育を施してきたのでは
ないでしょうか?
「世の中そんなに甘くない。
人生は苦労の連続である。」
などといつも家で発言をされていたら、そのもとで育つ子供はきっと
「人生とは辛いもの。世の中は甘いものではなく、厳しいものだ」
という信念をもった大人になることはあり得ます。
バジルさんのご主人の場合はまず、
「自己肯定感の高さが人の生き方に与える要素」を知識で知ることが
一番説得力があるように感じます。なぜなら男性は左脳派、つまり理論で理解をまずしようと
するからです。
褒められて嬉しくない人はいません。
ご主人を色々な生活のちょっとしたことで褒めてみて、どのような気分か伺ってみてください。
人が嬉しさ、喜びを感じた時、人はやる気を持ち始めます。
そしてその嬉しさ、喜びをもう一度感じたいので、やる気を持続させていきます。
これは現代の子供の教育現場でも「褒める重要性」は認知されています。
ですので私の考えは、ご主人を褒めることは続けて問題はないと思います。
ただバジルさんの心の片隅に
「もしかしたらご主人には褒められて気分が良い
⇒それは成功を遠ざける」
という考えがあるのかも。
ということを留めておいてくださいね。
褒められても人はちゃんと成功する、
褒められたら人はだらけて衰退していくのではなく、むしろ前向きに進むことが出来る、
ということを体験を通じて、または色々な本などから実感して頂くとよりよいかもしれ
ないですね。
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