夫の言い分、妻の言い分(上)【アメブロ「恋と仕事の心理学」より】

結婚生活は長い時を一緒に過ごし、パートナーと沢山の歴史を作っていくもの。
血も繋がってはいませんし、成育歴も性も違う。
別々の個性を持った二人が一緒に家族を作っていくこと。

このようなことはわかってはいるのですが、家族になると
「これくらいわかって当たり前。なんでわからないの
「こっちだって一生懸命やっているのよ

などなど、つい個々の人間だと忘れて自分の見方のみで相手の気持ちを
判断しがち。

小さな喧嘩ならば問題はないのですが、これが何年も積もり積もると知らないうちに
お互い別々の方向を見ていた・・・・なっていうことも。

隔週木曜に執筆しておりますアメーバーブログ、「もっとラブラブに」
本日UPしました記事をこちらでもご紹介いたします。

恋と仕事の心理学
                   

今回は結婚している人の現状のお話。
独身の方は是非これからの参考にして、お読みいただけたら嬉しいです。

私がカウンセリングしている案件で、ダントツに多いのが夫婦問題。
7割は妻から、3割は夫から。
つまり女性の声を伺うことが圧倒的に多いのですが、いずれにしても男性の本音、
女性の本音を伺うことになります。

そして毎度感じることは、

女性側と男性側で同じ状況なのに、見ている視点が違うのでお互いに誤解が
なんと多いことか

この点をもっと前もって知ってれば、ここまでこじれなかったのに

そんな思いをカウンセリングを終えるたびに感じて、非常にもどかしく思うこと
何百回・・。

今回はそれぞれの立場ではこのように感情が動いているよ・・

っと夫側に、妻側に知っていただきたく思ってます。

私自身結婚して来年で20年になりますのでとてもわかるのですが、
何かお互いの間で不具合、例えば

セックスレスになった。
そもそも寝室は別。妻は子供と寝ている。
何を言っても夫は反応が無い。
妻は事あるごとにガミガミうるさい。
「亭主元気で留守がいい」と正直思ってしまう。

などあったとしても、
「まぁどこの家庭でも、どうせこんなものでしょ
と片付けてはいませんか?

このまま上手く片付いていれば問題はないのですが、どちらかがずっと不満に思って
いた時に、ある日ドカンと爆発しちゃうんです。

「パートナーが実は浮気をしていた
「いきなり離婚してくれと言われて、もうどうしたらいいのか・・・

こんな結果になってしまって、大変だ~!とカウンセリングに来てくださるんです。

                   

女性は昨今、本当に高学歴で仕事も出来る人が多い。
社会的に能力の高い女性は本当に多いと思います。

しかし、女性にしかできない大きな仕事が結婚生活において存在します。
出産と育児。
出産は確かに母体に大きな負担がかかりますが、女性が精神的に追い詰められ、
女性であることに「損した」と感じやすいのが育児であることは多いものです。

この日本においてはどうしても育児を担うのは女性が圧倒的。
保育園の手配は
子供が熱出したらどうしよう
昼も夜もない、休日もない育児。
育児休暇をとったことで、職場復帰をしても出世は諦めないといけない。
キャリアを諦めないといけない。

「あ~~、女って損だ。私ばっかりが犠牲になっている!
(これを心理学ではエレクトラコンプレックスと言います)

この感情を持っている女性、カウンセリングをしていると結構多いように感じます。
この感情を持つと、夫は同志ではなく、競争相手になりがちです。

こんな感情を持っていると、
「夫はその点、いいわよねぇ~」
と夫のほうがあたかも楽をしているのではと思い、
       
私のほうが百倍大変なのよ
        
その気持ちをわかってほしいのに
        
何でわかってくれないのよ
        
ちょっとは私の気持ちを察してよ

っと怒りのような感情を常に心の底に持っているような状態になりがち。

おまけに女性は男性に比べて感情を感じやすい性と言えます。
感情の一番入り口にあるものは
「怒り」。

ですから妻がすぐヒステリーを起こす。
グチグチずっと嫌味を言う。
など「怒りの感情」を表現しやすいのも、一番感じやすい感情だからなんですね

何で妻はいつもガミガミ怒ってばかりなのだろう

その答えの一つには上記のような、
「女っていっつも損
「私ばっかりがいつも大変な思いをしている。」
「お願い、わかってよ

っとこの最後の

「お願い、わかってよ!」

という気持ちが本音だと夫側がわかると、怒って火を吹いている妻が、
実は泣きたい気持ち満載な表情が怒っている顔の下にあるのだな・・
と理解しやすくなるのではないでしょうか?

                   

ところが、男性は全般的に感情を感じないようにして生きて来た方が
本当に多いもの。

会社など職場においては「つらい」「悲しい」などのような感情を感じていては、
仕事にも影響が出るのではないか?と思い、
そもそも泣くことを良しとされないで育ってきた男性は特に、
感情そのものを苦手とします

そんな男性が妻から、
「え週末から出張
ちょっと今度の週末は子供の運動会だって言ってあったでしょう?
何でいつも家族の事は後回しなわけ?
家族はいつもいつも犠牲になっているわよね
なんてガミガミ言われたら、黙ってしまうことも少なくありませんよね。

だって仕事なんだから仕方ないじゃない。
稼ぎが減ったらそれはそれで怒るくせに・・。

そんな言葉も出かかるけれど、言ったらさらに逆襲されそう・・。
どう言ったら良いんだろう?

感情をぶつけられることが苦手な男性陣は、ここで黙ってしまうこともきっと
多いですよね。
本当に心から、どう言ったらいいかわからないのでしょう。

けれども女性側は、だんまりをされると余計にイライラしてしまい、
「黙っていないで何とか言いなさいよ!」と
ますます男性を追い詰めていくことになります。

こんな状態から夫は「妻から距離をとりたいな・・・」と
気持ちが離れ始め、
妻は「夫は全然わかってくれない。」
と絶望してしまう・・という構図を何度もカウンセリングで双方から伺っています。

夫が、
「あ~、妻は自分の大変さをわかって欲しいんだな。
女は損だ!のような気持ちが根底にあるんだな。」
と寄り添い、妻は
「男性は感情が苦手なものなんだな。」
と、怒りではなく、本心を伝えようとしてみる。

本当にそれだけで、かなり夫婦間の空気は良いものになると思いますよ。
男性と女性はどうしても考え方、感じ方に性差が存在します。

自分がこう思うから、相手もこう思って当然。
本当にそうでしょうか

よくあるのが、子供が生まれると女性は子供が一番!になりがち。
それは親である、お父さん、あなたもそうよね
っと夫を2番にしてしまうと、寂しく思う夫は実はとても多いようです。
「僕を1番、子供は2番が本当は良いよなぁ。」
そんな気持ちを潜在的に持つ男性陣も多いことに、女性である私はびっくり!
でした。

次回のアメブロでは夫婦仲をもっと良くするために必要な、カウンセリングで
伺っている男性側の色々な本音についてお伝えしていきます。

今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。
良い一日になりますように

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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