先日の講座「うまくいくパートナーシップに導くカウンセリングのワザ」にて、ご質問をいただきました。
数回にわたってご質問にお答えしていきます。
そして今回がいよいよ最終回!今回はパートナーシップのご相談です。
いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。
わかりやすい、カウンセリングの際の貴重な視点をありがとうございました。
質問です。講座内での例でも挙げていたように、私の両親も、父はいつも仕事やひとり趣味を持ち心理的距離は遠く、母は子育てに邁進しすぎていたのか、過干渉(コントロール強め)で心理的距離は近めでした。
現在のパートナーである旦那さんは、男性なんだけど料理ができて、子供の世話も好きで、家にいるのも好きなタイプなので、よく母親を投影することが少なくありません。けれども男性なので、こんな人が私の父親だったら、今私はどんなだったのだろう、とも思います。
そんな彼を程よく異性として、他人として、そして自分のパートナーであるとして、ちゃんと尊重してあげたいんです。が、なかなか自信が持てず、そう言いづらい気持ちがあります。投影を取り戻した先に、旦那への興味が持てなくなるんじゃないか、と不安でもあります。動きたくない言い訳でしょうか?よければ何かアドバイスよろしくお願いします。
昨日次男坊が彼女さんと、東京渋谷のクリスマスイルミネーション、青の洞窟に行ってきたそうで、大変な賑わいだったと興奮気味に話してくれました。
青の洞窟といえば元祖は、イタリアのカプリ島にある洞窟です。
というわけで、今日のご相談者さんはカプリさんに決定!
カプリさん、ご相談をどうもありがとうございます。
無意識を拾っていくカウンセリング
今回、このブログを読んでくださっている方は、タイトルを見てからご質問文を読むと、「異性として魅力を感じるにはどうしたらいい?」なんてどこにも書いてないじゃん!!と思われた方も多いかもしれません。
でも、カウンセラー業を長きにわたってやっていると、クライアントさんの声、会話をそのまま聞いているわけではないのです、、。
その裏にある「もの」を感じながらお話を伺うことがとっても多いのです。共鳴という心のセンサーを使って、本人も自覚していないクライアントさんの感情をダイレクトに受け取っていきます
もしかしたら、あなたが思うカウンセリング、と、想像と違っているかもなぁ、実際は。
まぁ、それはさておき。
こんな人が私の父親だったら、今私はどんなだったのだろう、とも思います。
この文からのあくまでも私の推測になりますが、旦那さんと違って子供にあまり関わってこなかったお父さんだったから、カプリさん、「私のパートナーシップってうまく行ってこなかったなぁ」と感じてきた人生だったのではありませんか?
そして、今の旦那さんにももしかしたら「めっちゃ幸せに感じるパートナーシップが持てている♡」と思えていないのではないか?と私は感じるのですが、実際はどうでしょうか?
よく母親を投影することが少なくありません。
そんな彼を程よく異性として、他人として、そして自分のパートナーであるとして、ちゃんと尊重してあげたいんです。が、なかなか自信が持てず、そう言いづらい気持ちがあります
という文が続きますが、異性として旦那さんを感じることができず、異性として魅力的になかなか思えていないのではないか?と私は感じてしまうわけです。
それは、
投影を取り戻した先に、旦那への興味が持てなくなるんじゃないか、と不安でもあります。
が決定打になったのですが、今現在、めっちゃラブラブでゾッコンな相手に、「興味が将来持てなくなるのでは?」という不安感は持たないものなんです。
そんな不安、思い浮かぶことすらないはず。全くの想定外だから。
今からものすごく言いにくい話をしますね。
きっときっと、カプリさんが言われたくない話だろうから。
でも大事なことだからあえて言わせていただくと、「興味が持てなくなるのでは?」と不安がよぎるならば、今現在、すでに「興味がない」という感情が少なからずあるのではないか?と推測できるのですが、実際のところ、どうでしょうか?
コントロールする相手をついつい見下してしまう心理
もう少し掘り下げると、お母さんが過干渉、しかもかなりコントロール強めだったとしたら、カプリさんも旦那さんを結構コントロールしちゃっていると思うのですが、どうでしょうか。
私たちは「されたように人にしてしまう」というパターンを持ちやすいのです。
コントロールしている対象者に対して、多くの場合、「上から目線」で接してしまうことは多いものです。
◯◯しなきゃダメでしょ?
なんで◯◯できないの?
普通◯◯するよね?
なんでやらないの?
こんな感じに旦那さんに接してしまうこと、多くはありませんか?
上から目線で見ている対象には、尊敬する気持ちって持てなくなるのです。
尊敬が大袈裟な言葉ならば、尊重、とも言い換えることができます。
ちゃんと尊重してあげたいんです。
というカプリさんの言葉、「きっと今のままの私の心情じゃだめだ!なんとかしたい!!」という意気込みが感じられます。
なぜならカプリさんは心理学を学んで、この旦那さんは父親として、ライフパートナーである夫としては実は素晴らしい存在で、本来ならば結婚相手として、家族としては申し分ない人だと、頭ではわかっているから、なのではありませんか?
でも、異性としてどこか魅力を感じられない、という心境じゃないかと。
いやいや、ちゃんと旦那さんのこと、男性として見ていますよ!!、という状況ならば、ごめんなさい、スルーしてください。
もうねー、ブログの悲しいところは、一方通行なところなんです。
カウンセリングならば、「私はこう感じるけれど、実際はカプリさん、どう?」って確認しながら進めることができますので、
決めつけをしなくて済むんですよ。
決めつけほど、多くの人はされたくありませんから。
でもブログは、、ねぇ、、どうしても私の推測で書き進めなきゃならんから、私も
「あってるのかなぁ、、実は的ハズレなことで、話を進めているんじゃないかなぁ?」と半ば不安に思いながら実は書いています。
で、そんな心情を抱えながらですが、あえて先に進みますね。
長年連れ添ったパートナーの魅力を再発見するには?
長く付き合っているパートナーや。
もうすでに結婚して、何年も何十年も夫婦やってるパートナーシップもそうです。
家族になっちゃうと、相手に異性を感じなくなっちゃいがちなのです。
結婚29年目の私たちも、それは例外ではありませんでした。
でも私たちは、お互い、今でもワクワクドキドキ、の関係でいられています。実際に何をしているか?といいますと。
実は社会で生きている私たちは、一生懸命「社会の顔」で生きています。
かっこいい、よそ行きの自分を演じています。
その側面を利用するのがいいと思っています。
つまり一番のおすすめなのは、家族ぐるみでお付き合いのある家族とホームパーティを開くこと。自分の夫が、他の女性(友達家族の奥さん、ですね)と話す姿って、結構新鮮ですよ!
我々妻には見せない顔で、話しているものです。
ほぉ、そんな表情するんだ〜、と新たな発見もあったり。
または夫の会社帰りに待ち合わせをして、「夜飲み」もオススメ。
男性は気持ちの切り替えが、なかなか上手ではありません。
だから会社帰りは、まだ「戦闘モードのよそ行きの顔」なんです。
家で見ている旦那さんとは、結構別人であること多いですよ。私は夫婦関係再構築の時、結構この退社デートを都内でしていました。
当時は長男が中学2年生、次男が小3と、長男が頼りになる年齢だったからできたことかもしれません。子供達だけでお留守番ができましたから。
次のはちょっとハードル高く、次男の学校限定なのかもしれませんが、私の夫が「お父さん向けのPTAの学校行事に関わる」ということもしました。
これは親父の会、という次男の学校のお父さんたちが学校のPTA組織の一部として活動するものでした。
私も同時に学年学級委員というPTA組織に関わり、中高一貫校6年分の親全体のPTA組織で関わる夫の顔を見て、改めて「家では見せない別の顔」を見ることができ、改めて夫婦関係がいい方向に変わっていく経験をすることができました。
これは私の経験ですが、男性は家族に見せる顔と社会で見せる顔、は違うことを実感しています。
カプリさんもきちんとプロセスを踏んでいけば、お互いを尊重し合えるパートナーシップがきっと持てますよ!
今日のブログがお役に立てたら幸いです。
もうちょっと具体的に突っ込んだお話をしてみたいときは、是非カウンセリングもご検討してみてくださいね。
今回のご相談をどうもありがとうございました。