【Q&A】優しい夫に嫌味を言ってしまう私

先日の講座「うまくいくパートナーシップに導くカウンセリングのワザ」にて、ご質問をいただきました。

数回にわたってご質問にお答えしていきます。

いつもありがとうございます、カウンセリングサービスの沼田みえ子です。

最近は夫に優しくできていると思うのですが、どうしても生理前のイライラ時には毎月イライラして言わなくても良いような嫌味を言ってしまいます。

一番困っているのは夜寝る前などに夫の嫌なところを20個以上考えてしまうことです。優しい夫なのにこんな風に思いたくないと思っているので、何かアドバイスがあればお伺いしたいです。

今回のご相談者さんは、こたつさんにしましょうか。今日のような寒い日には、あったかいこたつでぬくぬくしたいですね。

こたつさん、ご相談をどうもありがとうございます。

このご相談を拝読して、ざっと4つ程理由と対策が思い浮かびました。順に解説しますね。

目次

夫に怒りがあるケース

あげ足取りのようで申し訳ないのですが、得てして、カウンセラーとはあげ足取りの名人なんですよ、、。

さて、文中で

最近は夫に優しくできていると思うのですが、

と、冒頭に仰っているのです。

っと言うことは、以前は優しくできていなかった、と言うことかな?と思ったのですがどうでしょうか?

人って好意を感じている人には大抵相手が男女問わず、優しくしたくなるのです。

逆に怒りを感じる相手には、優しくしたくないものです。

こたつさんの旦那さんは「優しい夫」のようですが、いくら性格が優しい旦那さんであっても

私のこと、全然わかってない!

私の悲しみ、全然わかってない!

私の頑張り、全然わかってない!

私の気持ち、全然わかってない!

などなど、「わかってない」人だと、怒りを抱いてしまいます。

特に生理前にイライラしている時に感じる怒りは、普段抑圧している感情である可能性もかなりあるのではないでしょうか?

怒りの下には、必ず「悲しみ」が隠れているものです。こたつさんが旦那様に感じた「がっかり感」は一体なんでしょうか?

まずはそのがっかり感を誰かに話して、共感してもらうことが大事かな、と思います。

その上で、旦那さんにどんながっかり感があって、どうして欲しいのか、伝えられると良いのではないでしょうか。

罪悪感があるケース

2つ目はこたつさんに罪悪感があるケースです。

罪悪感を抱いてしまうと、「自分は幸せになっちゃいけない」と無意識に思うことがあります。

この罪悪感は両親のどちらかに抱いていることが多いのですが、こたつさんはいかがでしょうか?

この「私は幸せになってはいけない」と言う思い込みは、夫婦関係など良い関係性を壊そうとする衝動に駆られます。

余計なひと言を言って相手を怒らせたり。

またはわざと傷つける言葉を投げかけてしまったり。

この罪悪感を感じているケースは、罪悪感を愛にひっくり返すことが大事です。

お父さんを傷つけたくなかったのに、傷つけてしまった。
お母さんを助けたかったのに、助けられなかった。

そんな本当は優しい気持ち、つまり愛を心に持っていたから罪悪感を抱いてしまうのですよね。

こたつさんの愛に気づいて、自分の中の愛をもう一度受け取っていくことが大切です。

親密感の怖れを持っているケース

この怖れを抱いてしまう理由はいくつかありますが、代表的なものは、やはり育ってきた家庭環境にあります。

両親との心の距離感が遠いと、その状況が当たり前となるので、人と心の距離が近くなるとなんだか居心地が悪くなるのです。

すると、関係性が親密にならないような行動をとるようになります。

先ほどの罪悪感のケースと同じで、関係性を壊すような言動をとってしまうケースが見られます。

こういった親密感の怖れを持っている方は、「親密になりたかったのになれず、寂しい思いをした心の傷」を抱えている場合が少なくありません。

まずはこの心の傷を癒していくことが大事になってきます。代表的な癒し方には「インナーチャイルドセラピー」があげられます。

傷ついた心の中に住む小さな子供に、優しく寄り添っていく手法です。

その子はどんな寂しさを抱えているのでしょうか。その子の声を聞いてあげましょう。そしてその子の心の悲しみを優しく受け止めてあげましょう。

セロトニンを分泌させる

最後の4つ目は心理学とは離れてしまうのですが、女性ホルモンのお話。

排卵期から生理前まで、幸せホルモンと言われるセロトニンが減少してしまいます。そのために心が不安定になり、イライラしてしまうようです。

このセロトニンを分泌させるには、朝日のオレンジ色の光を浴びることが良しとされています。

私の寝室もちょうど東向きなので、毎朝太陽光を浴びる習慣を持っているのですが、おかげで心が安定するようになりました。

また食事、特に朝食にトリプトファンを体に取り込むと良いようで、このトリプトファンをセロトニンに合成するサポートをするのがビタミンB6。

なのでトリプトファンとビタミンB6両方が取れる、バナナ、サーモン、マグロを朝食で取ることが良いようですよ。

こたつさんに当てはまるケースはあったでしょうか?

最後の4つ目はおまけのような、心理学とは離れたお話でしたが、生理前のイライラには効きそうなお話です。
私個人的には朝の太陽光を浴びることはオススメです!

こたつさん、ご相談をどうもありがとうございました。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

年間有料電話カウンセリング指名本数で、2位を1回3位を4回弊社で表彰された実績を持つ。

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