「もう私達はおしまいなのかな?」
「もう別れるしかないのかな?」
このような問いかけ、パートナーにしてしまったことはありませんか?
ここで、訊く側には
「そんなことはないよ~。僕は(私は)大好きなんだからさ☆」
という肯定的な反応を期待していることが潜在的にあります。
つまり、今ある「不安感」を払拭したいために、この
否定的肯定法
と呼ばれる問いかけをしてしまいます。
今回アメーバーブログ、「恋と仕事の心理学」のテーマ”もっとラブラブに”にアップした記事、つい相手を試す質問をしてしまうをこちらでもご紹介いたします。
皆さんは「振られた」という経験はありますか?
思い切って告白したけれどだめだった。
ある程度の期間お付き合いしたけれど、彼(女)の心が変わってしまい、振られた・・。
あの経験はたまらなく嫌なものです。
もっと言うならば、あの時の感情をもう感じたくはない・・と思うもの。
人の心理として、「もうあの感情は何としても避けたい!」と思うことは当然の流れです。
自分を否定される出来ごとは、まっぴらごめん
そう思いますよね。
私が初めて男性と付き合った時、その相手はとてもモテルタイプの彼でした。
最初は相手からの告白されてのお付き合いでしたが、だんだんと雲行きが怪しくなり、
「彼はもう私の事が好きじゃなくなっちゃったの」
と、もう不安で不安で押しつぶされそうな気持ちになりました。
そして私は彼に言ってしました。
「もう私たちってお終いなのかな?」
「ダメになっちゃうのかな?」
この問いかけ、”否定的肯定法”と呼ばれているものです。
否定的な問いかけをして、その問いかけに肯定的な答えを期待している気持ちが
訊く側には潜在的にあります。
最初は「そんなことないよ。僕は君の事が大好きだから。」
と言ってくれ、その言葉を聞いて私は安心する・・・ということを不安な気持ち
を感じるたび、繰り返してきました。
そしてとうとう、
「そういう、人の気持ちを試すようなこと訊かれるの、うんざりなんだ。」
と言われ、振られてしまう結末をむかえました。
自分の本当の気持ちを伝えることと言うのは、とても勇気のいることです。
本当の気持ち、
私はあなたの事が好き。
けれども、あなたの態度を見ているととても不安な気持ちになる。
他の女性が好きになったのか、疑う気持ちが出てくる。
あなたと同じ部署の○○さんに本当は嫉妬心を感じている。
などなど・・・。
「あなたの事が好き」、と伝えて「僕はもう好きじゃないよ」
なんて直球くらったら、もうきっと立ち直れない。
「嫉妬心を感じてる」と伝えて、自分のほうが好きだなんてバレテしまったら、
なんかだ惚れた弱みに付け込まれるか、
または、相手が上から目線的になって、自分が負けた感がする。
だから、それとなく、遠回し的に相手の本心を知る方法はないものか?
そして、相手からの「あなたの事は好きだよ」という確証を得て、安心したい。
人はそんな気持ちからこの、「相手の気持ちを試す質問」をしてしまうのでしょうね。
学習能力がないのか、私は毎度この手の質問をしてしまい、
5人の男性に振られ続けてきました。
いやはや、情けない話です。
しかし、この手の質問から脱却する出来事が起こりました。
それは、いわゆる”デッドゾーン”にはまってしまった過去の私たち夫婦での
話なのですが、私はあるきっかけで
「もうこの夫婦関係を終わりにしよう」
と思ったことがありました。
本当にまだまだ夫の事が好きだったのですが、好きだからこそ、一緒にいることに苦しさを感じていました。
大好きだからこそ、夫の過去の出来事がどうしても許せず、私の中で限界にきていました。
昔の私だったら、もしかしたら
「もう昔のようには戻れないのかな?」
とか、
「もうあなたは昔のようには私の事、大切にしてくれないんだね?」
などの質問をしてしまっていたことでしょう。
けれども、当時はもう、
「別れる」と私の中でコミットメント(腹をくくること)をしていました。
なので、とても冷静に
あなたが過去このような振る舞いをして、私はこんな風に感じたということ。
そして大きなショックを受けたこと。
当時は本当はこうしてほしいと思っていたこと。
そして、一緒にいると好きな分、とても苦しく感じる、ということ。
だから私たち、別れましょう。
そのような内容をメールで送りました。
当時は長男の受験と重なり、夫は赴任地、私と子供達は日本にいました。
物理的な距離もあったせいか、顔を合わせることなく、彼もじっくりとそのメールに向き合ってくれたようです。
そしてメールの返信が返ってきました。
「君のウソ偽りのない、本心がそのまま書いてあった。これだけの本心を聞いたのは
結婚生活16年で初めての事だったと思う。ありがとう。そして感動した。」
と書かれていました。
100%の自己開示はとてもとても怖いことです。
自分の心の柔らかい部分までさらけ出すので、否定的な事を言われたら、
もう立ち直れないくらいのダメージを負うだろう・・・
そう思うからだと思います。
人としての当然の自己防衛本能です。
誰もがその自己防衛本能を知っているからこそ、
全部を明け渡された時、捨て身の態度に出られたとき、
人は本気で対応してくれるのかもな・・・と思いました。
「ごめん、あなたの反応はどうであれ、心底私は惚れちゃったよ。」
こんな風に言える関係だと、相手の心も動かせるかもしれません。
本当に勇気のいることですよね。
とてもとてもわかります。
でも、もしも膠着(こうちゃく)した関係を進展させたいときには有効な方法の一つ
かもしれませんよ。
どうか皆さんのパートナーシップがうまくいきますように。
今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
良い一日になりますように