妻「あなた、今晩も飲んできたの?飲むなら”夕飯はいらないよ!”って言ってくれないと困るじゃない!せっかく作ったのに(無駄になったわ)!」
夫「あー、ごめん。メールする時間が無かったんだよね。」
妻「なんで、メールちょこっとする時間がとれないわけ?1分ですむでしょう、1分で!!」
夫「色々忙しいんだよ~」
妻「たった1分もとれないの?そういえば前も子供の誕生日の時もすっぽかしたわよねー。
どうして事前に連絡できないの?」
夫「だからあれは謝ったじゃない。」
妻「謝ればすむわけ?でもまだ付き合っていた時の飛行機乗り遅れ事件の件は、まだ謝ってくれていなかったわよね~?」
夫「いつの話だよ~、勘弁してよ~」
こんな夫婦の日常の言い合い、ありませんか?
妻からは芋づる式に過去の夫への不満がズルズルと出てきて、もう止まらない!と、これでもか~~っと過去の不満のオンパレードが続きます。
一方夫は「なんで今怒っていることとは別の過去の事を掘り返すの?」とはてなマークだらけになります。
これは男女心理の時間へのフォーカスの仕方が違うからのようです。
男性は近現実からずっと先の未来へと心をフォーカスし、
女性は過去からちょっと先の未来までに心をフォーカスすると言われています。
浮気のご相談でも、「夫は”もう過去の事なのに、俺にどうしろって言うんだよ”と言われるんです。
”過去の事は水に流して、先を見ろ”って言うんです。私にとっては全然過去の事じゃないのに!」
と言われる方はいらっしゃいます。
私も現に同じように感じていました。まるで過去の出来事を現在あたかも起きているかのように感情が感じるんですよね。
どうも女性は過去の出来事を現在まで引っ張ってきて、現在の事とくっつけて取り扱う傾向が男性に比べて多いような気がします。
我が家にはこのようなことも時々起こります。
夫「ねぇ~、おたふくソースどこ?」
私「冷蔵庫にあるよ」
夫探してから「ないよ」
私「あるでしょ?良く見てよ!!」
夫「あー、ないない!みえぽん、新しいの出してよ!」
私「本当にない?(冷蔵庫の中確認)あるじゃない!ドアポケットの所に入ってるでしょ?目はどこについてるのよ!(怒)」
夫「あ、ほんとだ。なんでかなー、見えなかったんだよね。」
私「ぼけ!最初から探す気なんかなかったんじゃないの?怠慢だね!」
夫「(むっとしてる)」
これは実際に我が家であった話。それも一度だけではなく、何度も起こりました。
最初は、夫は探す気はさらさらなく、私に探させようとする戦略だ!と心から思っていましたが、
心理学を学び、これは本当にわかっていないらしい・・・と知りました。
妻「今日PTAの会合で、△△さんは理由もなく欠席したのよ!私は仕事の段取り付けてやっと半休とって出席したというのに!」
夫「それは、君は仕事があるのにPTAなんか引き受けることにそもそも無理があったんじゃないの?もっと現実の把握が必要だったんだよ。」
妻「何よ!私が悪いって言うの?」
なんて喧嘩勃発!になったら大変です。
この場合も妻はただ「そうかー、△△さんはちょっとどうかと思うよね、君は本当に偉いよなぁ、仕事があってもPTA役員をやってるんだもんなぁ。」と言ってほしかっただけだったりします。
女性は感情に共感を求め、男性は何か解決策を提示しなければ・・・と感じます。
なぜなら「感情に共感する」なんて、ほとんどの男性は知らないことなのですから。
それに共感に何の解決策があるの?意味ないでしょ?
と感じている殿方も多いようです。←これは我が夫によく見られます。
これは競争社会で長いこと戦ってきた男性には至極当然の気持ちのようです。
感情論で語ったところで「営業数字は出せない!」のでしょう。ごもっともです。
私が以前勤めていたCAの世界は「女の園」でした。サービス業、特にお客様に快適な空間を!と唱える職業では「やさしさ、気配り、育む、癒される空間」などは全て女性性が得意とするもの。
本来、女性と男性は体の作りも違えば、心の考え方が違うのも当然なのかもしれません。
この「違って当たり前」を受け入れると、衝突も少なくなるかもしれません。
我が家では「お~~、あなた達男性はこう思うのねー。女性は結構こんな風に思う事が多いよ。」
なんて、心の性差についてお互い情報を確認し合うと、
「なんか違って面白いね~。おたふくソースが見つからなくてもしょうがないかぁ~」
なんて認めあったりできます。
男女の違い、是非是非パートナーと発見しあってください。
違いがあると知ると、「そっかー、そういう反応を男性はしてしまうのね。女性はしないけれどね。生物学的に当然の反応だったのか。でも女性はこうしてくれると嬉しく思うよ。」
なんて言えると喧嘩の回数もちょっと減るかも・・です。