優しさを押しつけない気配り

週末の朝、電車に乗っていた時の事です。
これから山歩きにいくのか、街にウォーキングに出かけるのか、リュックサックを背負ってウォーキングシューズを履いた、背のちいさなおばあちゃんが立っていることに気がつきました。

そのうち、おばあちゃんがリュックを肩からおろして、網棚にのせようとしました。
当然背が届かないので私が手伝おうと一歩踏み出そうとした瞬間、大学生位の女の子がスマホをいじる手を休めて、手伝ってあげていました。
「最近の若い子も優しい子が多いんだな~。よかよか。
と私はその様子を眺めていました。
が、そのうち、そのおばあちゃんの目の前で座っている、どこかの高校の制服をきた少年の事が気になりだしてきました。
彼はPUMAのスポーツバックを足元におき、スマホから音楽をイヤホーンを通して聴いている様子でした。
「おい、少年!君が席を譲るべきでしょうが!」←(心の声)
私はイライラしながらじっとその少年を見ていました。
が、彼は一向に席を譲る気配もなく、スマホの画面にくぎ付けになっています。
「ったく、スポーツ少年!立て!立つんだ~(ジョー!っと世代的に言いたくなります)」っと心の中で思っていた時、乗っていた電車はホームに滑り込みました。

すると彼はやっと立ちあがり、そこにおばあちゃんが「よいしょ。」っとホッとした様子ですわりました。
先ほどのリュックは、あの親切な女の子が網棚からおろしてくれ、おばあちゃんは小さな膝の上にちょこんと
自分のリュックをのせていました。

しかし、先のスポーツ少年はその駅で降りることなく、電車のドアが閉まりました。
その少年は少し離れたドアの近くに立ち、相変わらずスマホで音楽を聴いています。

そうか!彼は気が付いていたんだ、おばあちゃんが立っていたこと。
そして譲るタイミングをはかっていたのか・・・・。

「ったく、席も譲らなくて、なんて最悪な少年!最近の若いもんは!」
等と、一瞬でも彼に敵意を持ってしまった私自身が恥ずかしくなりました。

そして彼は自分の下りるべき駅についたのか、ホームにさっそうと下りて行きました。
そのホームで同じ制服を着た友達に会ったようで、「お~、おはよう!」と笑顔で声をかけ、エスカレーターの陰に消えて行きました。

ごめんよ、少年。君、本当はいい奴なんだなー。
いかにも!っと席を譲るだけが良いものではないのかもなぁ。
おばあちゃんは「悪いわねぇ・・・。」なんて申し訳ない気持ちも感じることなく、席につけたんだもの。
こんな少年に育てたお母さんはどんな人なんだろう。
きっとやはり優しさにあふれた人なんだろうなぁ。

もしかしたらあなたのまわりでも、実はあなたにさりげない優しさを与えてくれている人がいるかもしれません。
そんな目線で周りを見ると、世界が思ったより「愛」であふれているように感じられるから嬉しくなります。

今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
良い週末をお過ごしくださいね。

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

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