産後の夫婦 試練の時(下)

前回のブログ、産後の夫婦 試練の時(上)の続きです。
育児中の親は「大変さをわかってよ!」という気持ちをいつも抱いています。
部屋の中がとっちらかっていても、
夕飯のメインが鮭一匹でも、


「今日も一日大変だったんだね。」


という一言で

「そうなのよーー

と、「あー、この人はわかってくれている。」という安堵感のようなものを感じる事ができます。


人は自分の気持ちに共感してもらい、「そうだったの、大変だったね」と受け入れてもらう

と嬉しい気持ちになるものです。


育児は社会と繋がっていると言うよりは、家の中で孤独にすることが多く、誰からも評価
もなく、認められることもなく、子供はかわいくても
虚しい気持ちにもなりかねません。

同僚もいないので、「大変さ」を分かち合うことが誰とも出来ない状況も多いものです。

同じママ友に相談すればいいじゃない!と思うかもしれませんが、人はとかく、


「自分なんか全然なっていない」


と、自分をちっぽけに扱うのに、周りの人は


「みんな楽しそうに育児をしてる、完璧なママに見える」


と自分以外はみんなうまくやってる・・と「幻想」を抱きます。

なので、どうしても自分の心の内を打ち明けられない場合も多いものです。


そんなわけもあり、パートナーからの共感は本当に嬉しいもの。


また、日本には「良妻賢母」という言葉があるように、「良い妻良い母でいなければいけ

ない。」と言う観念に男女とも縛られ、男性はパートナーにそれを期待し、女性はそれに
応えようと頑張ってしまいま
す。「男は外で働き、女は家庭を守る」という構図はすでに
現代社会において変わってい
るのに・・・です。


仕事を今まで頑張ってきた人の中には、仕事で多くの成果を期待されてきた人も少なくは
ないでしょう。その「成果」を今度は母親業に求めよ
うとしてしまうのも自然の流れです。

なぜなら今までずっとずっと「成果」を求められてきたのですから。

大学の受験合格や、就職試験突破、その先には仕事での成果を求められ、常に「結果」を出す
ことに躍起になってきたのですから無理もありません。

頑張ることが「本当の自分」となってしまっていたかもしれません。


その結果、多くの自立型の女性、つまり「大変だから誰か手伝って!」となかなか言えず、
「全部自分が完璧にやらねば!」と頑張ってしまう
女性は、ドンドン自分で自分を追い詰めて

しまいます。

「パートナーをみてイライラする。」

「子育てに煮詰まっている。」

と感じたら、まず

「あー、今イライラしているな。いっぱいいっぱいだもんね。」

と、自分のがんばりを認めてあげて、イライラしている気持ちも認めてあげて欲しいです。
現に本当に頑張っているのですから。

「お母さんなのに、子育てにイライラしてるなんて、私は最低!」

と自己攻撃してしまうと、自己攻撃している分だけ、周りも攻撃してしまいがち。


「あんたは良いわよねー、外で飲んでこれて!私なんてお昼もほとんど

食べたんだか食べていないんだか、わからない状態だったんだから!」


と攻撃的な口調で言ってしまうと

「僕(私)は、飲んできて最低な奴なんだね。」
と罪悪感を感じ、
その罪悪感を感じたくないので余計、育児をしているパートナーと距離

を置こうとしてしまい、状況はまったく前には進みません。


本当は攻撃して関係を悪くしたいわけじゃないんですよね。本当はただ、わかって欲しいだけ
なんです。


「私はこのように感じて今、本当にしんどいんだ。こうしてくれるとあ
りがたいんだけれどな。」


という気持ちを。

子育てをしていると、寝不足でもありますし、子供と二人きりの密室育児・・となってつい、
「あなたは何もわかっていない!!がお~~!

と怒りをぶつけてしまいがちですが、怒りをぶつけると怒りで帰ってくることも多いもの。

「俺だって会社で色々と大変なんだーーっ!

と返ってきたら、もう言い合いになるばかり・・・。


タイミングが悪いというかなんなのか、子育てに女性が大変な時期は、男性も仕事において
とても大切な時期でいることも事実。この先の身の振り
方が決まってしまうような
「男性性をかけた勝負時」
である時期と重なり
ます。一見、両極の立場で「自分が一番大変なの!」と思っている時期、

そして現実本当に大変な時期なのですが、その時期にお互いが


「攻撃」

または

「どうせわかないという諦め」

に入ると、亀裂は増すばかり。「離婚」の文字が頭をかすめる瞬間かもしれません。

本当は自分の事、一番にわかってほしい相手なのに。


そして、お互いにお互いを求めているはずです、だって一番大変な時なのですから。

そんな時、

「わかってほしいんだ」

というコミュニケーションと、

「いっぱいあなたは頑張っているんだね」

という共感が出来たら、きっとがっちりと強い絆が出来るのに・・・と、思うカップル
は本当に沢山います。


あなたの家庭はどうでしょうか? 
是非「とても大変な中、頑張ってくれているね。ありがとう。」とパートナーに言ってみてはいかがですか?
きっときっとあたたかいものが2人の間に流れますよ。

今日もブログを読んでいただき、ありがとうございました。
素敵な一日になりますように

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この記事を書いた人

沼田みえ子のアバター 沼田みえ子 心理カウンセラー

1968年4月横浜生まれ。夫婦関係、恋愛問題が得意。

JAL国際線CAとして世界中の空を飛んだあと横浜ー大阪と2年半遠距離恋愛だった彼と1994年に結婚。離婚の危機にあった夫と夫婦再構築の時に心理学を知る。2012年よりカウンセリング活動を開始。カウンセリングだけではなく、講演、心理学ワークショップの講師など精力的に活動しています。

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